本・傭兵の二千年史・菊池良生
古代ギリシアの民主制の崩壊に始まり、中世を経て、ナポレオンの時代に至るまで、歴史の転換点で活躍したのは多くの傭兵たちだった。
著者の本もよく読む。
読んでいて思い出したことがある。
山内昌之が、中東の事を記述していた。
子供が4人いれば、二人は何とかなる。職につけて生活出来る。
他は生活出来ない。つまりあぶれる!
行きつく先はテロリストになるのか???
中世も現在も変わらないのかと思う・・・・・・・・・
人類最古の職業と言う。
売春と傭兵!
技術が無ければ、売る物は身体に腕っぷしなのか??
ギリシャ時代から傭兵はいる。
ポエニ戦役。ローマは市民兵である。
カルタゴは傭兵であった。
経済力はあるので傭兵は雇える。が負ければそれも厳しい!!!
ヴェネチュアも陸兵は傭兵である。
各時代の傭兵の活躍(?)が記述されている。
傭兵が居なければ戦争も成り立たない時代が続いている。
騎士と言っても金は要る。
アルバイトをしている。傭兵である。
オーストリア、フランス、プロシア、イタリア、スペイン等傭兵の需要はいくらでもある。
十字軍も傭兵が多い。大量に派遣できない。
傭兵の需要が続くほうが、傭兵たちにとっては良い。
金儲けである。その為八百長の戦いもある。
適当に戦っている。最後の一兵まで戦うなんてことは無い。
例外もあるが・・・・・・・・
都市国家シエナの話として記述されている。
契約した傭兵隊長が敵を撃退した。が支払う金が無い。
そこで傭兵隊長を殺して、市の聖者として奉ったようだ!
その中でスイス長槍歩兵が記述されている。
強かったようだ!
スイス誓約同盟!
スイスの農民歩兵は強かった。スイス歩兵強し!
この本を読んでからだが、スイスに行った。
長槍兵の人形も見た。
戦場の模型もあった。
が負ける時は来る。
スイス傭兵は州が契約する。
節操が無くなり、敵味方に雇われる。同士討ちである。
流石に片方が裏切ったようだ。
フランス:「フランスがスイスの傭兵に支払う賃金は金の延べ棒にしてパリからバーゼルまでの道路を覆い尽くしてしまう」
スイス:「フランスのためにスイス人の流した血潮はパリからバーゼルに至るありとあらゆる河川に満ち溢れている」
金のあるところにスイス傭兵がいる。
最大のお得意先が、フランスと言う・・・・・・・
南ドイツの農民がいる。
これが傭兵になる。
『ランツクネヒト』
食い扶持のない農民の若者は傭兵になる。
わずかな金、給金で!
スイス傭兵が先生のようだ・・・・・・
傭兵隊長は兵を飢えさせてはならない。
その為に略奪も許される。そうでなければ反乱になる。
普通は3日間と言うが・・・・・
16世紀は、傭兵の売り手相場だったようだ。
30年戦争頃は、傭兵の天下なのか?
ヴァレンシュタイン、マントイフェル、テイリー・・・・・・・・・
領主より兵を持っている。金がつないでいるとは言え・・・・・・
スウェーデン王、グスタフ・アドルフ。
王は突撃すべきでないのか。
戦いには勝つが、王が戦死する。
大国スウェーデンの没落が始まる。
雇い主を変えていく傭兵たち。節操なんてないのか????
ワイルド・ギース。
アイルランドも産業は無い。
ましてイングランドとの冷たい関係がある。
ここの若者も傭兵となってヨーロッパに散って行く。
それをワイルド・ギース(野生のガチョウ)と呼ぶようになる。
ルイ16世のテュイルリー宮殿が革命勢力に襲われる。
これを守っていたスイス護衛兵は、最後の一兵に至るまでことごとく倒れた。
スイス傭兵4万が解雇される。
そして、兵はフランス国王ではなく、フランス国民万歳!
と叫ぶ!
この時に傭兵の時代は終わったと言う?
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