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2015年3月26日 (木)

本・熊野まんだら街道①泉州から紀州まで・神坂次郎

聖なる冥府、熊野。その深く険しい山谷は、天皇や公家が救いを求め、名も無き衆生が浄土を目指して歩いた道である。「浄不浄、貴賤、男女を問わず」包み込む、熊野大権現の懐に抱かれる再生の旅である。西行も、南方熊楠も、斎藤茂吉も歩いたその道を、堺から高野山を経て、熊野三社をめぐり白浜に至るまで、全百五十八話の多彩なエピソードで綴る、現代版・熊野古道完全ガイド。

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熊野古道、水森かおりの歌にある。良く聴く。
大好きな作家、新宮正春がいる。新宮出身である。
戦国時代、江戸時代初期の作品にこの熊野古道がよく出て来る。
柳生がらみである・・・・・・・・・・

著者の本は、最近よく読みなおしている。
メチャメチャ面白い・・・・・・・・・
各地に伝わる伝承を面白く記述している。
二郎が知っているのは、新宮市:除福伝説・串本:トルコ軍鑑エトワール号・田辺:弁慶等である。
それ程知っている訳ではないが・・・・・・・
読んでいて楽しくなる。

面白かった話をまとめる。みんな紹介したくなるが・・・・・・・・
まず「泉州から紀州まで」である。
①始まりは堺、国の境から名前は来ている。摂津・河内・和泉の境界にある地と言う。
②熊野信仰とは、難行苦行の同意語である。
③小栗街道、小栗半官と照姫の話。奇跡は起こったのか?
④シノダと言えばきつねうどん。狐を助ける。恩返しに妻となり子供も出来る。正体がわかり、故郷信太の森に帰る。
⑤根来・雑賀と秀吉の戦い。根来には行ってみたい。行くだろう・・・・・
⑥和泉の名産は、泉州玉ねぎ!アメリカから種子を取り寄せた。最初はらっきょの化け物と言われた。今は淡路島が有名である。
⑦根来寺。寺領72万石、堂塔2700、僧坊4500人、僧兵3万と言う。根来鉄砲傭兵集団がある。白戸三平の劇画でも出て来る。伊賀・甲賀と並んでいるが・・・・・・・
秀吉に攻められて、放たれた火矢が弾薬庫に命中し、爆発を起こして壊滅する。
新義真言宗と言う。良く分からないが・・・・・・・・
⑧和歌山城下の3年坂の話がある。こけたら3年後に死ぬ。迷信であるが真に受ける。それならもっとコケろと。10回こけたら3X10の30年寿命が伸びる!エライ!
⑨親殺しの事件がある。酒癖が悪い、手のつけられない父親を殺した。他人ではない。一家の為に自分の父親を殺した。何故悪いのか?死刑にしたのは罪を悔いてからで、3年経っていたようだ。
⑩雑賀孫市の城。秀吉軍団の前に敗退する。根来と共に戦国の異能集団である!
⑪紀州人の冠婚葬祭は凄いらしい。3日3晩10日ほど・・・・・・・・騒ぎまくる???
⑫大田城の水攻め。備中高松城、忍城と並ぶ3大水攻めの城の一つである。天下人秀吉のPRの為にわざわざ水攻めを行った。
⑬真田庵。信繁も困窮な生活をしていたようだ。ここで天下の情勢を観ていた????
そんな事は無いようだ!大河ドラマが真田になるが、伝奇ものでは一番であると思うが、史実としてはどうかな?
⑭海南市は和傘と漆器の町である。今やプラスチック製である。
⑮有田川周辺は、除虫菊の産地である。今や除虫菊も廃れている。がいつか復活の日が来るだろう。細々と製造は続いているようだ・・・・・・・
⑯全国で一番多いのは鈴木さん。鈴木さんいらっしゃい、と熊野三山のPRをした。デスカバージャパンである。熊野権現が全国に広まり、神官が鈴木さんが多い。明治になり名字が許された時、庶民は親しみやすい鈴木さんを選んだと言う。
⑰有田川も鵜飼がある。この本が記述された時より10年以上経っている。今は後継者はどうかな?
⑱有田のみかんの話がある。異論があるようだが他国から苗を持って来ている。それから苦労を重ねて今となったようだが・・・・・・
⑲なれすしがある。近江は鮒だが、こおは鯖のようだ。これの伝承もある。偶然の産物か?必然なのか?
やはり食いしん坊と言うか、食い地のはった人がいる。おひつの中にさばを入れる。米が入っている。これは発酵したようだ!納豆と同じなのか?
⑳和歌山の言葉は敬語が無いと言うのは、司馬遼太郎が記述していた。方言の話も面白いが・・・・・・・・


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