本・海のサムライたち・白石一郎
海に薄情な日本人たちよ。かつてこの島国には、海のサムライたちがいたではないか。古代の海賊王・藤原純友、村上海賊衆と松浦党、九鬼嘉隆や小西行長などの戦国武将、さらには三浦按針、山田長政、鄭成功などの国境を越えて戦い抜いた英雄たちの生涯を、海洋小説の第一人者が愛惜をこめて描く歴史読物。
著者の本もよく読む。好きな作家だ!
エッセイであった。ホテルに泊まりステテコで部屋の外へ出てしまい、部屋のキーがロックされた。
そう言う失敗話もあった。
十時半睡事件簿!10時半には寝ると言う事のようだった・・・・・・
面白い人と思った。
水軍と海賊!
どう違うのか?
同じようなものでもなさそう・・・・・・・
海を通る船から通行料を取る。
海の関所!
陸にもあるのだから、海にあってもおかしくは無い・・・・・・
藤原純友から始まる。
子供の頃は、藤原と言うので、藤原氏の同族と思っていた。
同時期に、平将門が関東で反乱する。
東西で相呼応して起つ!示し合わした?
そんな事は無いだろう・・・・・・
第一連絡をどうするのか??
結局刑死する。
なにか中途半端な感じがする。
村上水軍、松浦水軍、九鬼水軍が登場する。
「実を重くし、名をむさぼらず」
特に松浦水軍は、元寇のときに活躍する。
が恩賞は無い。国が頼りにならない。
自分達で自立する。
倭寇になる。
が、その掟は民主的と言う???
倭寇の時は、明である。
明は自由貿易を認めなかった。
自由貿易であれば、海賊の活躍する場は無い!
倭寇と言っても、中国・朝鮮・琉球と倭寇に参加している?
参加と言うのは語弊があるのか?
信長・秀吉の天下統一により、松浦水軍も終息に向かう。
名も残っていない!
本願寺への兵糧の輸送に、毛利水軍、村上水軍が参加している。
織田水軍大敗!
これにより信長が、鉄工船を造る。
この敗戦に九鬼水軍は参加していない。『していたと思っていたが・・・・』
村上水軍は小舟である。
水軍は技術がいる。
船の運航、火薬の調合、船の上での戦闘!
これは村上水軍が九鬼水軍より進んでいる。
その答えが鉄工船だが、これはこの海戦用として造られる。
やがり鈍重である!
三田に行った時、九鬼家は三田は鳥羽から移封している。
大きな池と言うか、湖では無さそうだが、ここで船の訓練をしている絵があった。
水軍と言う特異な技術集団を、徳川は認めなかった!
残念である!
小西行長に一章を割いている。
イメージは良くない!
関ヶ原でもたいした戦いはしていないと思う。
商人の出と言われる。
著者も影が薄い人と言っている。
朝鮮侵攻時の海の司令官とも言われる。
三成とも仲は良くなかったのでは???
国際的な感覚もあったようだ。
死がローマに伝えられた時は、全ローマ市民に祈念を命じたと言われている。
三浦按針、山田長政、荒木宗太郎とある。
鄭成功!
明の回復運動を行った。英雄である。
名前は良く知っていたし、凄い人と思っていた。
が歳を取った。
明が滅び清になった。
明と清とはどう言う違いがあるのか???
明の再興を掲げたが、すでに明は使命を終えていたのではないか?
鄭成功自身、いろいろ問題があったようだ。
高邁な人であるが、兵家ではない!
あわや北伐で明の再建かと思えるところまで来たが、詰めが甘いようだ!
日本が援軍を送っていたらどうなっていたか?
鎖国は無かったかもしれない!
最後に徳川水軍と鎖国がある。
徳川水軍は雄藩より貧弱だったようだ!
ペリーの来航の9年前に、オランダ国王が『長年の友好の信義』を思いあえて忠告した。
『すみやかに鎖国を撤廃し、開国通商ふみ切れ』
これに対する幕府の返事!
『交易貿易はしているが、両国は信頼関係にあるのではない!』
『2度とこのような書簡をよこしてくれるな!』
鎖国政策の功罪!
徳川時代、ヨーロッパから日本を征服に来るだろうか???
資源も無い、(当時は金があったようだが・・・・)単一民族で統治に手を焼くのは見えている。
鎖国の功罪は、徳川幕府が270年続いたことだけではないか?
徳川の文化は、温室のような文明で、世界には影響を与えていない。
海への関心を無くし、技術の退廃を招いたのではないか?
と著者は言う!
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