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2015年3月 7日 (土)

本・江戸人物伝・白石一郎

巌流島の決闘の宮本武蔵、佐々木小次郎、天一坊事件を裁いた大岡越前守、黒田騒動の主役栗山大膳、茶の輸出で名を馳せた女貿易商大浦お慶をはじめ、井伊直弼、横井小楠、西郷隆盛、島津斉彬、桐野利秋など、激動の時代を生き抜いた傑物たちを卓絶した史眼で取りあげた歴史エッセイ15篇。

20150307_book1


それぞれが面白い。こう言うエッセイ集は知らない話もあり大変面白い!
興味ある話は、下記の通りである!

厳流島の決闘! 宮本武蔵・佐々木小次郎
先日官兵衛巡りで九州に行った。
フェリーで新門司に行った。
小倉までの道筋に、佐々木小次郎の碑があった。
試合には異説がある。
試合後、佐々木小次郎は生きていて、武蔵の弟子がよってたかって殺したと!
新宮正春は、これをネタにしているが・・・・・
弟子は何処に隠れていたのか?

天一坊事件と大岡裁き
天一坊事件! これは創作である!
同じような事件がある。
源氏坊天一! これは実際の事件である!
御落胤なんているのだろうか?
吉宗も身に覚えがあるのだろう・・・・・・
大岡裁きは、当てにならないの知っていたが・・・・・・・
ロマンが無くなる!

黒田騒動  栗山大膳
細川家もそうだったみたいだが、黒田家も貧乏だったようだ。
贅沢のし過ぎなのか???
長政の息子と、栗山備後の息子の対立である。
息子忠之は長政に疎まれたようだ!
長政も気違いじみたところがある。
忠之が気に入らず、廃嫡しようとしたようだ。
川遊びの時、大膳に命じて忠之を深みに引き込めと!
よく分からないが、長政は相当執念深い性格だったのか??
忠興と似ているのではないか??

大膳は、忠之に謀叛の企てあり。
と幕府に訴え出る。
先代の老臣?
栗山家は黒田官兵衛の創業から仕えている。
長政にも仕えている。
苦労知らずの殿様と忠臣の対立??
一旦筑前一国を返上して再び与えられる!
幕府も情けなかったのではないかと思うが????
大膳は忠臣か??
逆臣か????

九州男児の奇行三態  『中山入山・白水要左衛門・梅北国兼』
このエッセイ、めちゃくちゃ面白い!
読んでいて3人ともおかしいのではないか???
『中山入山』
先日官兵衛巡りで行った岡城城主である。三代目中川久清!
だいたい會祖父の中川清秀からしておかしいと思うが・・・・・
登山家と言う!
それも自分の足で歩かずに、人馬(?)に乗って登山する。
1787mの大船山にもそうやって登った。
墓も遺言で、1400mの中腹に建てられた。
維持にしろお参りも大変である!

『白水要左衛門』
天保期、黒田藩は火の車である。
この時注目されたようだ。
財政再建に、藩あげて発狂したと思われたようだ。
大インフレ政策である。
これを提案し実行したのが『白水要左衛門』
眼医者だったようだ。
60万両と言う藩札を刷ったようだ。
裏付けも無い!
物の見事に破綻する!
今の日本でもそう言う人は多いのではないか???

赤備え新参譜代  井伊兵部少輔直政
珍しく井伊直政が登場する。
あまり特徴は無さそう・・・・・・

最後に西南戦争がある。
なかでも桐野利秋が面白い。
人斬り半次郎と呼ばれるが、実績はどうなのか?
人斬り以蔵、人斬り彦斎とかは実績がある。
結局西南戦争を起す!
が軍事的才能はあるのか?
「奇策を用いることはなか。正々堂々と進軍し、妨げる者があれば一撃でたたき伏せて通るのみじゃ!」
熊本城攻防戦。
「熊本城はこのイラボー(青竹)1本で充分でごわす!」
加藤清正が造った、名城を何と心得ているのか???
薩軍が熊本城強襲の戦法を取ったと聞き、
「何たる愚策か。薩軍は負けじゃ!」
と言ったのは、板垣退助か!!!
鉄砲も、太平洋戦争の、日本とアメリカぐらいの差があったと言う!
勇敢なだけではダメなんだろう!
面白かったです!

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