本・獅子の門(全8巻完結)・夢枕獏
中国拳法の達人・羽柴彦六は、各地を放浪中、“剛(つよ)き男”をめざす若者たちに出会った。竹智完、芥菊千代、志村礼二、加倉文平、室戸武志である。強烈な個性を放つ5人の若者たちは、それぞれの人生で、死に直面した生きかたをしていた。彼らを結ぶ運命と彦六の放浪の秘密とは? 斬新強烈なバイオレンスと凄艶なエロスで描く夢枕獏の世界
30年になる連載の本である。
ようやく完結した。して欲しくないが・・・・・・
最初は5人の若者の物語だった。
若者たちが出会う。
プロレス・ブラジリアン柔術・天城六郎・鳴海俊男・久我伊吉・久我重明・鬼頭順之助・・・・・
天城六郎の弟子?鹿久間源と言う化け物もいる。
著者は長編を書かない方が良い。
書いている途中でいくらでも浮かんでくるのだろう。
書き始めのころは、ブラジリアン柔術なんて知られていなかった。
そうなれば柔術の古流が出て来ても不思議ではない。
若者の戦いの中で、羽柴彦六が放浪する。
古流武術萩尾流の鬼才・久我重明が彦六と戦いたい。
その戦いがようやく8巻目の最後で実現する。
若者たちの戦いがある。そして羽柴彦六が影響を与える。
師匠がいる。
芥菊千代―鳴海俊男。
志村礼二―久我重明。
室戸武志―フジプロレス。
竹智完―ブラジリアン柔術。「自己流」
加倉文平―武林館。
そして戦いがある。
芥菊千代VS志村礼二。「反則勝ち」
竹智完VS志村礼二。 「反則勝ち」
芥菊千代VS志村礼二。
加倉文平VS室戸武志。
最後に立っているのが勝者と言う、久我重明!
教えを守った志村礼二。
鳴海俊男の戦いがある。
武林館から出て鳴海塾を始める。
宿敵、麻生誠。
天才でありながら努力できる。
鳴海は努力の凡才である。
無差別級である。体重差は関係ない。
顔面有、総合で鳴海は戦いたい。
これに負けてリターンマッチに臨む。
武林館主催の総合格闘技トーナメント。
優勝候補、麻生誠が一回戦でブラジリアン柔術マリオ・ヒベーロに負ける。
サアどうなるか?
8人のトーナメントであるが、鳴海俊男・鹿久間源がリザーブマッチで出場する。
怪我人の為に鳴海俊男・鹿久間源は本戦に出場する。
マリオ・ヒベーロVS鹿久間源
鳴海俊男VS投げ技にこだわりぬく柔道王・岩神京太!
鹿久間源は鹿久間源だ。著者の好みのキャラクターである。
反則で金玉を潰されて、狂い反則負け!
鳴海と岩神京太が戦う。
久我重明が言う。
嘉納派柔術、その成り立ちに古流柔術を葬っている。
現在のスポーツではない。
投げが決まれば1本勝の柔道ではない。
その雰囲気を持っている岩神京太!
激しい戦いになる。
鳴海は優勝する!
そうしていよいよ重明と彦六の戦いが始まる。
竹智完、志村礼二、加倉文平、室戸武志、加倉文吉が見ている。
夢枕獏風に描かれる。
ため息が出るような戦いである。
どちらも死ななくて良かった!
マア面白い本だった。
一冊ぐらいか?上下2巻の長編で又書いて欲しいと思う!
まだまだ羽柴彦六を読んでみたい!
期待しています!
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