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2015年4月16日 (木)

本・航空戦艦「伊勢」「日向」 航空巡洋艦・大内建二

航空戦艦「伊勢」「日向」をメインに、「利根」型、「最上」型などの日本の航空巡洋艦、さらに海外の類似の艦船にも言及した解説書。

20150415_book1


著者の本もよく読んでいる。
最初に読んだ本が良かったのか?
「ドイツ本土戦略爆撃」
メチャメチャ面白かった。
それ以来よく読んでいる。
今回、古本屋で見つけた。
昔から気になる戦艦である。
伊勢、日向とも艦名は皇室に関係がある?
そしてヘリコプター空母がある。
「いずも」の事をアップした。
当然その中に「いせ」「ひゅうが」の名前が出て来ている。
メチャメチャ、タイムリーな本である。

鑑名の基準がある。
戦艦は旧分国名の名前を付ける。
大和・武蔵・長門・陸奥・・・・・・・・

空母は空を飛ぶ動物のイメージである。飛龍・翔鶴・瑞鶴・大鳳・・・・・・
重巡洋艦は、山の名前。金剛・霧島・比叡・榛名・鳥海・愛宕・足柄・妙高・・・・・・・・・
軽巡洋艦は、河川の名前。利根・最上・加古・阿賀野・長良・球磨・天龍・・・・・・
駆逐艦は、自然現象の名前。不知火・陽炎・雪風・時雨・秋月・・・・・・・・・・

外れている鑑名がある。
昔から、空母赤城・加賀の名前はおかしいと思っていた。
分かってしまえば簡単だった。
戦艦と重巡洋艦の間をとっている軍艦がある。
巡洋戦艦である。これが高速戦艦と言われる、金剛・霧島などである。
山の名前が付いている。
この分類に、天城・赤城が入る。
軍縮によりこの2艦を空母に改造する。
が天城が関東大震災で損傷したので、廃艦予定の土佐級戦艦・加賀を空母に改造する。
これで赤城・加賀のコンビが出来た。
鑑名を見れば前歴が分かる。
空母信濃は戦艦からの改造組。

川の名前で重巡洋艦がある。
これは軽巡洋艦の枠で造られたが、条約明けに主砲を改造して重巡洋艦のカテゴリーになる。
利根・最上・・・・・・・
そう言う話は読んでいて楽しい。
が何故ひらがななのか?
何を遠慮しているのかと思うが・・・・・・・

子供の頃、小学生の頃だが少年雑誌がある。
これに航空戦鑑があった。
空母と戦艦の機能を持った凄い軍艦だと説明していた。

子供心に信じた!(悪がき連中は信じた・・・・・・)
無敵だと!
今は何と中途半端な物を造ったのかと思っている!
著者が記述しているので良く分かるが、搭載する飛行機の問題がある。
日本は水上機が異常発達した国である。
性能も群を抜いていたようだ。
がしょせんはフロート付である。
グラマンとは戦えない!
飛行機も数が物を言う。
マリアナ沖海戦。
日本は大小9隻の空母に472機の艦載機。
アメリカは大小15隻の空母に、956機の艦載機。
100機ぐらいの艦載機を1隻で載せたい。

日本は建造能力でアメリカに遙かに及ばない。
もう建造す時間が無い。で、伊勢・日向である。
戦局の悪化に伴い、空母が欲しい。
が日本の国力では建造できない。
そこで伊勢・日向を航空戦鑑に改造したようだ。
それしか無かったようだ。他の戦艦は無理のようだ・・・・・・・
甲板を全部飛行甲板にする案もあったようだが、時間がない。
それで後ろを飛行甲板にした。
が運用には艦橋があり問題が多かったようだ。
最新鋭攻撃機、彗星を載せる案もあったようだ。
偵察機・攻撃機と22機載せる案もあったようだ。
が離陸はカタパルトがあるが、着陸は出来ない。
カタパルトも性能はアメリカには及ばない?
陸上基地か他の空母に着陸する事になる。
やはり中途半端である。
艦載機については解説されている。
確かに日本は進んでいると感じた!

利根・最上・大淀の航空巡洋艦についても記述されている。
偵察機を多く積み索敵する。
ミッドウエ―の戦訓であろう。
スウェーデンの航空戦鑑の話もある。
艦載機も複葉機でスピードも大した事のない時期だったら、航空戦艦は実用的だったであろう。
が時代は進んでいる。
飛行機も高性能になってくると、実用的では無い!
日本の最後は飛行機も少なく、パイロットも居ない状態だったようだ。
広い甲板を生かして、輸送船の働きもしたようだ。
やはり中途半端に終わったと思うが・・・・・・・・

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