本・天佑、我にあり・海道 龍一朗
最強騎馬軍団を抱える武田信玄と、無敗の四天王を率いる上杉謙信。両軍は、川中島という狭隘地で数度相まみえた。最大の戦いとなる四度目の決戦から、はや四百五十年。いったい、誰が勝者だったのか。まれにみる緊迫、そして、史上もっとも「難解」といわれる合戦を、精緻な分析と大胆不敵な構成で描ききる、渾身の歴史長編小説。
大長編である。
単行本で600ページある。
これだけの長編に仕上げたのはたいしたものであると思うが・・・・・・
決戦前に、両雄が同じことを言う。
「天佑、我にあり!』「天佑、我らにあり!』
天運:うまれながらにして人の生に宿る決まり事。
天佑:才や努力の上に積み上げられていくもの。
徳川秀忠・家光親子に、天海が軍学は甲州流、越後流のどちらが良いか聞かれる。
結論は最後に分かるが、天海が川中島の合戦を語る。
天海は実際に川中島に行っている???????
謙信が言う!
「ぬけぬけと孫子の旗幟を掲げている者どの」
信玄が言う!
「信濃は武田家のものだと京も認めている。何故出兵してくるのか?」
孫子がいたるところに出て来る。
高坂昌信と思っていたが、香坂昌信としている。
こう言うのは迷う!
真田幸村も真田信繫が正しいと言う!
何か根拠があるのだろう。
諏訪御寮人は名前を記述していない。単に諏訪御寮人としている。
この戦いを風魔小太郎が見ている。
布陣を北条氏康に報告する。
氏康が言う。
宿敵同士の布陣ではない。慕い人同士の逢瀬ではないか?
氏康はこの戦いの後の上野一国を制覇する事を考えている。
対陣の中、両雄の過去が記述される。
どちらも戦国の洗礼を受けている。
信玄は信繫がいる。軍師?勘介がいる・・・・・・
謙信には身内がいない。いなくてもよい強さがある!
こう言う対陣は先に動いた方が負けと言う!
悠々酒宴を繰り広げる謙信!
両雄の家臣が不安になる。
この辺りのやり取りは面白い。
誰も信玄、謙信を読めない。
対陣が長引けば、兵糧の心配をしなければならない。
この点は本国に近い謙信が有利なのか?
信玄が考える。
勘介の啄木鳥の戦法。
これと本陣との兵の割り振りは?
啄木鳥は餌を追いだすために力いっぱい突く。
この兵力を主とする。
炊煙の量が増えたのを謙信は見逃さない。
信玄が来る前に本軍を移動させる。
謙信の必殺技????
龍蜷車懸!!!!!
最初の思惑は謙信に軍配があがる。
霧が謙信が軍配を振れば、流れて晴れる??????
こういう事があれば、兵は謙信を信頼する!
が奇襲部隊の大軍が戦闘に参加して、謙信は引き上げる。
越後の柿崎景家VS甲斐の武田信繁!
この辺りは読ませる!
戦国史上まれに見る死傷者の多い戦いだったと言う!
一揆に読ませる本である!
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