本・戦国鬼譚 惨「武田信玄亡き後の武将たち」・伊東潤
人を欺けば謀られ、人を信じれば殺される。木曾谷の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。武田に殉じるか織田へ寝返るか―谷間に常と変わらぬ春が訪れたとき、兄弟は慟哭の中で身悶えしなければならなかった。武田家滅亡が招いた鬼哭啾啾を活写し、極点での人間の本性を炙り出した傑作戦国絵巻5編。
信玄亡き後の武田家の諸将たち。
① 木曽義昌と義豊
② 下条一族
③ 武田信廉
④ 仁科信盛
⑤ 穴山信君
裏切る理由がある。
退勢に入るとそう言うもんなんだろうと思う。
長篠の合戦後、退勢になる武田勝頼。
最前線は動揺する。
織田と毛利の国境、播磨・丹波・但馬がそうなのか?
信長の生存中に死んだのは武田勝頼。
本能寺の変が無ければ、毛利も同じような状況ではなかったのか?
毛利はついている。
木曽義昌と義豊
最前線に立つと調略の手が伸びる。
人質がいる為になかなか裏切れない。
織田と武田を秤にかける。
高天神城を勝頼は見殺しにした。
これが不安を与えている。
本当に救援に来てくれるのか?
木曽は良い木がある。
新府城の資材として必要になる。
が丸裸になるほどの材木を要求される。
が木曽から甲斐までどうやって運ぶのか?
兄弟が対立する。
弟は人質にとられていないので兄の苦悩が分からないと言われる。
ここで弟は自分の妻、子供を殺す。
これで兄は武田と手を切る決心が出来た。
下条一族
裏切り裏切りである。
騙す方が悪いのか?
騙されるほうが悪いのか?
武田信廉
信玄の弟、絵が上手い?
武将としても能力はあったようだ。
信玄の死によりおかしくなる。
転厩信繫が川中島で戦死した。
必然的にNO2的存在になる。
信玄が死んだ時、遺言される。
父信虎が武田家を自分の物にしようとする。
その時、祭り上げられのが信廉であると!
父を刺せと!
長篠の戦いで勝頼を見限る。
戦わない!
信玄あっての信廉なのか?
織田に抵抗せずに斬られる。
最後はどうでもよかったのか?
仁科信盛
勝頼の弟で意地を見せたのは信盛だけなのか?
これに織田から人質として武田に来ている源三郎が絡む。
ミステリー風になっている。
高遠城は落城したが、仁科信盛は26歳で玉砕した。
一門衆で活躍したのは信盛だけだったようだ・・・・・・
穴山信君
よく分からない人物である。
人質を取り返し家康に通じる。
これも陰謀小説になっている。
裏切り、信長に家康抹殺を命じられる。
これに光秀が絡む。
本能寺の変の前、家康を討つと思った光秀の家臣もいたようだ。
あながちありえない話ではないのか?????
信君の裏切りの回想があり面白い。
表裏者と言われても仕方がない。
著者にしては珍しい、伝奇的な小説ではないのかと思うg・・・・・・
武田家の家臣は、信長と信玄に振り回された?
信玄あっての家臣たちなのか?
信玄が死に、信長が本能寺の変で倒れて、人生が変わったのではないか?
毛利はラッキーだった!
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