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2015年6月 5日 (金)

本・考証 宮本武蔵・戸部新十郎

古今無双の剣豪か?実力下位の者としか戦わなかった売名家か?評価が二分する宮本武蔵。しかし、生涯不敗であったことは事実らしい。晩年には「五輪書」を著し、剣聖の名をほしいままにする武蔵だが、果してその実像は―?実力派歴史作家が、長年の研究をもとに明らかにする、剣聖武蔵の全貌。

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最近、渡邊大門の本を続けて読んだ。
真田に宮本武蔵である。
ならば、又真田に武蔵巡りをやりたいと思った。
と言う事で武蔵関係である。
かって読んで面白かった本である。今また読み返している。
著者の本はよく読んでいる!
生国の候補地、高砂市米田は登場しない。
美作と播磨太子は出て来る。
平福も登場する。平福は間違いなさそうである。
戸部新十郎は、剣客に詳しい。
まず武蔵は名人か?非名人か?
これに直木三十五、菊池寛、吉川英治が登場する。
文壇の巌流島の対決とも言う。
吉川英治言う。
『武蔵の史実は、たかが、六・七十行に要約されるだろう』
実際そうらしい。
直木三十五への回答が「宮本武蔵」と言う!この吉川英治の武蔵像の影響が大きい。
親父なんかも、この本は好きだった。
面白いから読め!
と言われて読んだが、全然面白くなかった。
と言う事で、武蔵のイメージは他で理解した。
この戸部新十郎・司馬遼太郎・新宮正春と言うところである。
武蔵は強かったのか?
その評価がある。
これは面白い!
当時の剣客の名前が沢山出て来る。
柳生流、直新陰流等名だたる流派がある。
直木三十五は、武蔵はこれらの名人と戦っていない。と批判している。
逆に言えば、これらの剣客は、どんな名人と戦ったのか?
要は、真剣試合等なかなか出来ない。
挑んでくる方は失うものは自分の命だけである。
勝てば栄達が待っている。
挑まれる方は負ければ、全てを失う。
他流試合等出来るものではないと言う!
柳生流も他流試合は禁止である!
要は、著者の言うように、名人の方が武蔵を避けた!!!!!
 
この武蔵の強さを表わす話がある。
渡辺幸庵と言う!
非常な長命で、柳生流、柳生但馬守の弟子で免許皆伝とっている。
この人が武蔵と但馬守を比較している。
碁は知らなかったが、碁に例えれば井目の差がある。
石を9つ置くようだ。
プロでは初段から9段まで3子置くかどうかという!
9子と言う事は、プロとアマの差である。
それほど強いと!
この話はよく出て来る。司馬遼太郎も記述している話である。
生まれから修業、対決が記述されている。
吉岡一門との対決!
これも良く分からないようだ!
肝心の武蔵がこの対決を記述していないようだ。
決定的な対決である。
自慢しない方がおかしいのでは??
吉岡良く分からない。
何を信じるのか?
関ヶ原の合戦は西か東か?
吉川英治の影響がある。西軍・宇喜多秀家に属していると言う!
これが信じられている。
だいたい武蔵がどちらか書かないのがおかしい。
西の関ヶ原なのか?
九州、黒田官兵衛に属したのか?
どうも九州が強そうである!
直木三十五が武蔵を批判しているところで、富来城での出来事を記述している。
富来城は国東半島である。
九州なのか?
巌流島の決闘!
これも良く分からない。
佐々木小次郎も良く分からない。
年齢も分からない。
みな想像である!
エピソードと言うか異説が沢山ある。
まだ生きている小次郎を武蔵の弟子がなぶり殺しにした。
勝ったのは武蔵と言う事実は変わらない!
読んでいて面白いが、どうなのかと思う!!!
晩年はあまり面白くない・・・・・・・
読み返してみたが、大変面白い本でした!!!!

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