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2015年6月10日 (水)

本・バブルの歴史③・エドワード チャンセラー・新しい技術

第5章が、迅速な通信の手段1845年の鉄道狂を扱っている。
18世紀後半から通信・交通の分野で本格的な革新が現われるようになった。
運河・鉄道・自動車・ラジオ・飛行機・コンピューター・・・・・・・
最近では新しいエネルギーがそうなんだろうと思う!
この章はイギリスの鉄道熱を扱っている。
しかし読んでいて思うが、当時の先進国たるイギリスでもバブルがあった?
いや先進国のイギリスだからあったのか?
国内で運河を掘り水運が開ける。
それに鉄道ができ蒸気機関車が席巻する。
最初は日本と同じで、音・煙で人体や動物に多大な影響を与えるとして反対が多い!
が全国に鉄道網が引かれる。
金が要る!
鉄道王と呼ばれる人が出て来る。
株価を上げなければ資金が集まらない。
騙しみたいなものである!

イギリス以外の国は鉄道投機が暴走する危険を避ける方法を取っている。
プロイセンは鉄道投機が起こった時、直ちに抑え込む手段を取り新線の認可を拒否した!
フランスは工兵隊が路線を決定し、入札により民間業者に任せた。
ベルギーは政府が鉄道の建設と運営に責任を負う方式が取られた。

ビルゲイツが「ゴールドラッシュは猛烈な投資を引き起こす事が多い。一部は成功するが、熱狂が終わって振り返ったとき、失敗に終わった企業の山をみて頭をひねる」
『何を考えていたんだ』『熱狂だけでここまで馬鹿なことをしたのだろうか』
今の日本の株価がそうなのかと思ってしまうが・・・・・・・・

第6章が、「誤魔化され、魔法をかけられ、悪魔に取りつかれ」 金メッキの時代の投機
1980年代の後半になる!
警句じみた話が並んでいる。
アメリカ人は投機を好むと言われる。
未来志向の国であり、将来が良いものになると信じている。
リスクを好む傾向は極めて強く、金持ちでも現在の境遇に満足せずに、さらに上を狙って賭けに出ようとする。
アメリカの性格は、投機の国と言える!

マークトゥイン、
「卵はひとつのカゴに盛るな!」分散投資の事だろう!
だから「卵はひとつのカゴに盛り、そのカゴをよくよく見守れ」集中投資の事か?

『人生には投機に手を出すべきでは無い時期がある。投資に回せる金が無い時期と、金がある時期だ!』
『投資機会を見つけ出せるのはたいてい、機会が無くなってからだ!』

なにかマーフィーの法則を読んでいるみたいである!
ここでも鉄道の話がある。
アメリカは広大である。
読んでいて思うが、上手い話には裏、嘘・詐欺(?)がある。
逃げ切っている人間もいるが、一般の自分は賢いと思っている人は損をしている???
『金メッキ時代』上手い言葉である!
要は外見に騙されていると言う事なのか??
空売りでもなんでも切り抜けなければならない!
アホほどもうかる話は、眉唾物である!

第7章が、新時代の終わり1929年の大暴落とその影響になる。
20世紀になる。
1929年に株価は一段と高い高原状態にしっかりと定着した?
この時期は新しい特許も多かったようだ。
経営も科学的なっている??
禁酒法の利点がある。
「家具・自動車・楽器・ラジオ・旅行・保険・教育・書籍」に需要が移る???
「恐怖のない新時代」
『株式を相場の頂点で買ったとしても、投資した金額を取り戻せる時期が必ずくると予想できる』
投機熱が再燃する。
将来を見込んで投資するようになる!投機か??
『現在の適正な利子・配当収入を犠牲にしても、将来の値上がり益期待して証券を買うのは、投機そのものであって、投資ではない。現在の安定を犠牲にして、将来の偶然にかける物だから』
今の金融機関の担当者そのままである。
良いのか悪いのか?株も買いやすいようなルールになる。
営業担当者にはノルマが課せられる。
この時期はラジオ・自動車・映画等の産業が伸びたようだ。
GMは10倍に跳ね上がっている。
当然警告がある。
『歴史繰り返す傾向があり、投機の行き過ぎが必ず相場下落の行き過ぎと苦痛をもたらすことを教えている。投機のお祭り騒ぎが広がり過ぎれば、やがて訪れる暴落は投機家に打撃を与えるだけでなく、経済全体の恐怖をもたらす!』
暴落は突然訪れるのか?
まだ大丈夫だ!
言う事なのか?信じたくない事は信じない!
「投機と信用が限度に達し、再び景気循環が猛烈な勢いであらわれ、永久運動機関は逆方向に回転しだし、新時代は過去のものになる!」
アベノミクスも大丈夫なのかと思ってしまう!

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