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2015年7月23日 (木)

本・哀しき半島国家 韓国の結末・宮家邦彦

世に溢れる「嫌韓論」にも一理ある。それで日本の国益に資する外交ができるのか。中国が膨張し、北朝鮮の政情が不安定化するならば、求められる韓国論とはなんなのか。
中華地域と朝鮮半島に影響を及ぼしつづけたマンジュ(満州)地方に注目し、三者が演じた相克の歴史を2500年前から一気に概観する。そこで導かれる「北東ユーラシアの地政学」を現代に当てはめたとき、浮かび上がるコリアの近未来とは。わが国がとるべき戦略とは。冷徹に描く、哀しき半島国家韓国の結末。

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「コリアの本質を知る最良のインテリジェンス! 世の『嫌韓論』とは次元が違う」 佐藤 優
とある。推薦者が推薦者なので信じれる。
著者は時々テレビに登場する。
ソフトな語り口である。
内容は下記の通りである。
第一章      何故日本人はこれほど「嫌韓」になったのか
第二章      「事大主義」と「小中華思想」の本質
第三章      チャイナタウンの存在しないソウル
第四章      中華でもコリアでもない地域の民族たち
第五章      二千五百年にわたる北東ユーラシア史の相克
第六章      これが「北東ユーラシア地帯の地政学」だ
第七章      コリア半島の近未来予測(安定シナリオ編)
第八章      コリア半島の近未来予測(動乱シナリオ編)
第九章      日本のコリア半島戦略(安定シナリオ編)
第十章      日本のコリア半島戦略(動乱シナリオ編)
終   韓国主導の半島統一を強く支持せよ

最初に現状の分析がある。
韓国・韓国人ついての記述がある。
反日・反韓が増えている。
話は変わるが、海外によく行く方だが韓国には一度も行った事がない。
恐らく行かないだろう・・・・・・・

「韓国は他国に侵略されても侵略した事は無い!」
李王朝も、建国当時は明を討つ事も考えたようだ。
元寇も朝鮮半島が協力している。
これは歴史上、いくらでもある例に過ぎないと思うが、「お前が言うか?」とは思ってしまう!
韓国人の性格がある。
この間のナッツ事件を見れば何となく分かるものがある。
中朝国境の「白頭山」が揉めているようだ。
2007年アジア冬季大会で、表彰台で「白頭山は韓国領」と書かれた紙を堂々と掲げたようだ!
日本に対しても同じ事をしている。正しい事をやってはいけないのか?
世論の8割が支持したようだ。
李前大統領の突然の竹島訪問から天皇に対する暴言!
世界各国で日本の悪口をいいふらす朴大統領の「告げ口外交」
1千年経っても加害者と被害者の歴史は消えない!

朝鮮半島の地政学上の問題点がある。
それに巨大な中国の影響がある。
中国が強力である時と、分裂気味の時。
朝鮮半島は一つでない。
三国に分かれている時代もある。
高句麗・新羅・百済の時代は教科書で教えてくれる。
が、高句麗は中国の属国と言う?
中国の教科書によれば、朝鮮史の始まりは676年の統一新羅からとなっているようだ。
韓国は当然高句麗は朝鮮半島の国家と言うだろう。
この辺りは分からない。
どうとでも取れると思う。
要は中国に対しては常に緊張感があったようだ・・・・・・・・
この辺りは民族のアイデンティティの問題になる!
日本はまだ幸せである。島国のゆえなのか?
朝鮮の国、歴史を並べてくれている。
箕子朝鮮   紀元前12世紀。ここで箕子の名前が出て来るとは・・・・・・・
衛氏朝鮮   漢に直接支配された地域がある。
高句麗    後漢・鮮卑族の前燕・チベット族の前秦と冊封関係を結ぶ。
百済     唐に朝貢。
新羅     北斉・陳・隋・唐に朝貢。
高麗     宋・遼・金・元・明に朝貢。
李氏朝鮮   明に朝貢、清の攻撃を受けて冊封体制に。
大韓帝国   1910年日本に併合
大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国
歴史の教科書も大変と思うが・・・・・・・

中国から侵攻される。いや侵略される!
が中国にとって朝鮮半島は、どうしても確保しなければならないところではないようだ。
朝鮮半島に、任那日本府があった。
が韓国は否定しているし、存在そのものを消し去ろうとしている。
倭(古代日本)が朝鮮半島南部に設置した統治機関として日本書紀に言及されている。
第二次世界大戦後、韓国、北朝鮮の民族主義者や日本の左派系歴史学者などから反動的な見直しの動きがみられる。
極端な例では北朝鮮の歴史学者によって分国論が唱えられ、政治的な論争が多いようだ。
朝鮮半島は、大陸から見ればそこで行き止まりになる。
日本から見れば、大陸への侵攻の拠点になる。
ポーランド、中東のイランのように周りの国の影響を受けやすい。
天然の防御に有利な地形も無いところは、大国に忠実にならなければならない?
と言う事が記述されている。
それにイラクは「渋谷駅の忠犬ハチ公前交差点?」
何となく良く分かる表現である!

朝鮮半島から中国に流れた、移り住んだ人も多いようだ。
恵まれているのかどうか?
アメリカに行った朝鮮半島の人間は、成功すればそれなりの生活が出来る。
中国にも朝鮮族は沢山いるようだ。
が、韓国は中国の朝鮮族を差別し、一部の韓国人に至っては、朝鮮族をコリア語が喋れる安価な労働力として搾取する傾向もあるようだ!
在日、在米とは明らかに差別されているようだ!

第五章・第六章は北東ユーラシアの歴史が記述されている。
北東ユーラシアの地政学がある。
今は満州と名前は無いようだ!
今はマンジュ??

中国人も混血である。「東夷・西戎・南蛮・北秋」とある。
ウイグルからいろんな民族との対立がある。
この辺りは読んでいると、朝鮮と中国の関係も相当複雑である。
その歴史があるので、朝鮮半島も中国の影響を最重要にかんがえているようだ!
現在も続いている。
なのでお互いの首脳が最初に訪問し合っている????

後半第七章から第十章まで延々と続く朝鮮半島のシュミレーションは少し疲れる!
長いしパターンが多い!
が、これだけ考えておかなければならないようだ!
頭の体操になるかも・・・・・
いつ起こるか分からない。
当然、日本は危機管理を考えなければならないし、対策を練っておく必要はある。

日本にとってどう言うシナリオが良いのか?
第二次朝鮮戦争が起こり、戦争になれば勝ったとしても韓国は破滅する!
だいたい北朝鮮の復興費用は何処が出すのか?
平和裏に統一したドイツでさえ、経済的にはもの凄い負担だったようだ。
独断になるが、焦る必要があるのか???
民主化と言うが、アラブの春の例もある。
バラ革命・オレンジ革命・チューリップ革命・ジャスミン革命・・・・・・
はたして成功なのか???
イスラエルは、アラブの春ならぬ冬になりかねないと!!!
朝鮮半島は統一された方が良いのか?
超大国、中国の意志がある。
北東ユーラシアの地政学がある。
今は満州と名前は無いようだ!今はマンジュ??

日本の取るべき方策を提示している。
どうなっても、歴史認識と慰安婦の問題は無くなりそうにない!
援助と引き換えにしても、終わりにならない!
取るだけ取ろうとされるのは間違いない!

著者は韓国主導の統一が良としている。
確かにそれが良いのだろうが、それより現状維持が良いのではないか?
中国も北朝鮮を緩衝地帯とは言え必要としている。
今のままでは問題があるが・・・・・・
ロシアまで手を出してきかねない。
韓国も統一すれば自国が困るはず!
統一の費用に耐えられない。
又日本と揉める!
戦争は困る!
どうなんでしょうかね!!!!

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