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2015年7月16日 (木)

本・テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力・佐藤優

ロシア・グルジア戦争、リーマン・ブラザーズの破綻…。新自由主義イデオロギーが駆動するグローバル資本主義のもとで帝国主義化するアメリカ、ロシア、中 国など、大国各国の政権と国体の変動を詳細に検証。資本主義の恐慌と過剰な搾取が生み出す社会不安と閉塞感が排外主義・ファシズムへと吸収される、現下の 世界情勢の危機を警告する。

20150716_book1

著者の本は、手島龍一との対談は読んでいる。
怪物という言葉が当てはまる二人である。
もっとも佐藤優の方が怪物的である。
見るからにあぶらぎっている感じである。
人脈も多いし、情報網も豊富なんだろうと思う。
何より最近よく読んでいる、東郷和彦と懇意なようだ。
意外といえば意外であるが・・・・・・・
2009年の発行である。少し状況は変わっている。

第一部           血と帝国の思想戦
第二部           甦るファシズム

第一部が興味あった。第二部は理解し難いと言うより頭がついていけない・・・・・・
ロシア情勢が記述されている。
ロシア、プーチン大統領のことが主である。
グルジア情勢に対する分析がある。
現在のウクライナ情勢もこの延長にあると思ったが・・・・・・・
ソ連と言う、民族を主体としない国がある。
イスラーム革命がある。イスラーム帝国を樹立するのが、核テロ組織の目的と言う。
第3次世界大戦のシナリオがある。
イスラエルとの第5次中東戦争からアメリカ・ヨーロッパを巻き込むシナリオが記述されている。
現在のイスラム国の存在を予想していたのかと思ってしまうが・・・・・・・
イスラムは、対イスラエルとなれば団結すると言う!
湾岸戦争にアメリカはイスラエルを巻き込まなかった。イスラエルも自制した。

ロシアはかっての勢力圏は確保する気のだろう。
まずロシアの主権である。その為には他国への侵攻も許される!
プーチンの考えが記述されている。
20年王朝と言う!
そうなりつつあるが・・・・・・・
首相になり政権をコントロールした事等、実情がよく分かった。
この章は面白かった!

第2部の、甦るファシズムについては理解し難かった・・・・・・
頭が悪いのを実感した!
格差社会が記述されている。

田母神俊雄元航空幕僚長の論文がある。
韓国・中国への進攻を、合法的に相手の承認を得て軍を進めたと!
批判されまくっていた。本人も幕僚長を辞任した。
がはっきり言ってこれは事実である。
この論文が、現在の日本の保守的な空気を反映していることを軽視してはいけない。
歴史問題を国会で論じることを著者は好まない。
各国が国家機能を強め、帝国主義的傾向を強めている。
その中で国論を分裂させ、自衛隊を巻き込むのはもっとも愚かなシナリオと言う!
ナチスドイツの政権掌握!大衆を味方に引き入れた。本来利害の一致しない支持を獲得する必要があった・・・・・・

著者の本は多い!
また直ぐにではないが読んでいきたいと思う・・・・・・・

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