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2015年7月23日 (木)

本・哀しいドイツ歴史物語 歴史の闇に消えた九人の男たち・菊池 良生

どこで歯車が狂ったのか、何が運命の分かれ目だったのか。歴史の流れに翻弄されて、無益な死を迎えるほかなかった田舎将軍、傭兵隊長、官僚、錬金術師。
権力者の駆け引きに利用され、また民衆の嘲笑の対象となったあげく、虫けらのように踏みにじられた彼らの、どこか滑稽でありながらも人間らしい生きざまを、哀惜を込めて描く。

20150723_book

著者の本はよく読んでいる。
大変面白い。
中世で知らなかったようなことを、教えてくれる。
特に傭兵については教えてもらっている。
9人とあるが、8章である。
第1章       お人好しな太鼓叩きの物語
第2章       叩き上げ傭兵隊長の物語
第3章       哀しい官僚の物語
第4章       「死ぬ者貧乏」将軍の物語
第5章       純粋な老将の物語
第6章       籠の鳥となった錬金術師の物語
第7章       善良な田舎将軍の物語
第8章       真面目な芸術家の物語

名もなきと言うか、著者の博学さなのか?
良く探し出してくると思う。
傭兵隊長は、著者のお得意の分野なのでよく分かるが・・・・・・・・
岡本綺堂・森鴎外・司馬遼太郎などが出て来る。
日本との対比になる??
そう言う風に書き出している。
この時代はメチャメチャな時代だったのか?
神聖でも、ローマでも、帝国でも無い???
ドイツが中心である。

錬金術がある。
中世では信じられていた。
恐らく今でも騙される人はいると思うが・・・・・・・
やはり研究し実験する。
中世の領主なんて金に不自由している。
金が造れる!
これは自分の物にしなければならい。
したがって監禁状態になる。
『籠の鳥』になる。
錬金術が出来ると言う事は、単なるほら吹きか?
それとも相当な知識がある科学者か??
それなりの科学者である。
ここでマイセンが出て来る。
白磁器を造る!!!
これも金になる!
古伊万里が出て来る。
この白磁器の研究を行いものにする!
が錬金術ははかどらない!
出来ないと思うが、王は許さない!
そうして死ぬ・・・・・・・

大物傭兵隊長テリー!
この時代は面白い。
スウェーデン、デンマーク、フランス・・・・・・・・・・
プロテスタント、カトリック・・・・・・・・
敵の敵は味方???
「ローマの略奪」
民衆は大変である。間違えば殺される!
超大物傭兵隊長ヴァレンシュタインもいる。
テリーの方が人が良い???

最後はフランツ・ヨーゼフ1世。
皇帝の言葉は重い。
表情も重要になる。
皇帝の表情を見て臣下が勝手に判断する。
強じんな精神力を持つ。
自分の意見を言わなくなる。
「自分の賢明さを単純さの中に覆い隠した」
フランツ・ヨーゼフ1世は音楽音痴と言う!
宮廷歌劇場に不満を漏らした????
不満を漏らしたのは間違いないが、どう言ったのかは分からない。
この建築家が批判される。
結局自殺と病死になる。
批判にさらされたようだ・・・・・・

著者の想像も入っているが、その時代に生きた哀しい人生が記述されている。
面白かったです!

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