第17回司馬遼太郎メモリアル・デー 姫路キャスパホール
第17回司馬遼太郎メモリアル・デー、姫路文学館の主催である。今文学館は改装中でキャスパホールでの開催となった。
桂南光の落語を聴きに行った時、この案内を見て行きたくなった。
往復はがきで申し込み、案内が来た。
嬉しかった!!
講演は後藤正治。
本は何冊か読んでいる。それは面白かった。
読んだのはスポーツ関係が主である。
今回司馬遼太郎である。
「創造と想像 司馬作品の楽しみ方」
60分ほどの講演である。
司会進行は、ラジオ関西パーソナリティ 増井孝子。
姫路市長、石見利勝の挨拶もある。教育長も来賓している。
来賓として、司馬遼太郎記念館館長 上村洋行。挨拶もする。
身内である、司馬遼太郎の奥さんの弟!
講の時では無く、最初と最後の質疑応答時にいろいろ喋ってくれる!
司馬遼太郎のエピソードが語られる。
上村氏は身内になる。
エピソードを喋る。
司馬史観がある。有名である。
「創造と想像が織りなす」
軍師と言えば、日本では黒田官兵衛である。(これについては異論も多いだろうと思う!)
中国では諸葛孔明である。
17回目の司馬遼太郎を楽しむ会である。
今は暑い!!!
この中で来てくれてありがとう!
との挨拶がある!
身内に福田惣八さんがいる。
先祖は英賀、三木城に籠城した。
この惣八さんを調べていて、それが播磨灘物語に繋がったと言う。
広畑天満宮に司馬遼太郎文学碑が建立。司馬の祖父・福田惣八が広畑出身であることによる。
算数、数学が嫌いで文学部に行った。
が、作品には数学的頭脳が発揮されている???
後藤正治の紹介がある。
ノンフィクション作家。スポーツ・医療等のノンフィクションがある。
ノンフィクション界の藤沢周平と言われる。
思っていた感じとは違う!
『創造と想像、Imagination and creativity』
司馬作品は絶妙に「創造と想像」が織りなしていると言う。
空海の風景。
生い立ちはよく分かっていない。
それをクリエイティヴ、想像で補っている。
司馬遼太郎の本で好きな本は?
著者は播磨灘物語を、ベスト5に入れている。
黒田官兵衛!
次の天下は??
織田と読む。秀吉と一緒になる。
秀吉は官兵衛を評価する。自分より出来るのではないか??
官兵衛を遠ざける。
官兵衛はそれが分かっている。甘んじて受ける。
秀吉が亡くなる。
官兵衛は微妙な動きをする。
九州で兵を挙げる。
官兵衛は天下に望みを持っていたか??
それよりも一度は自分の力を試したい気持ちの方が強い!
関ヶ原の後の有名なシーン。
家康は長政の右手を握って誉めてくれた!
『その時左手は何をしていたのか?』
長政は父を理解できなかっただろう・・・・・・・
「梟の城」はクリエイトの作品と言う。この本も面白かった!!
秀吉暗殺に命をかける伊賀の忍び葛篭重蔵。
秀吉暗殺の為に大阪城に忍び込む
この最後の秀吉との対話は面白かった。
このセリフは覚えている。「ひどく老いぼれているではないか?」
秀吉に言う、秀吉は人を動かすことにかけた。
伊賀の忍びは、己を動かすことにかけている。
こう言うところが、「創造と想像」の世界になるのだろう・・・・・
坂の上の雲に戻る。
正岡子規『春や昔 十五万石の 城下かな』
講師のひかれる人物は秋山好古のようだ。
世界最強と言われるロシアコサックに勝ちはしなかったが負けてはしなかった。
最後は政治家にもならずに、故郷で中学の校長を務めた。
坂の上の雲の完成後に極秘の資料が出て来た。
バルチック艦隊の来航時、どの海峡を通ってウラジオストックに向かうのか?
対馬、津軽、宗谷???
秋山真之は機密資料によれば、津軽に傾いていたようだ。
この辺りの話は、今は半藤一利が沢山記述している。
ノモンハンの戦闘を司馬遼太郎が書かなかったので、半藤一利が記述した???
最後は質疑応答になる。これには館長も参加する。
進行係りが気を使う。
講師が好きな本の中に、「俄」がある。
実在の人物であるが、この人も良く分からない!
「創造と想像」によるのもがある??
司馬遼太郎が好きな作家、影響を受けた作家として、夏目漱石、正岡子規をあげている。
蔵書が6万冊で、全部頭の中に入っているようである。
何時読んだのか??
一日24時間では足らない!
金が無ければ戦争は出来ない。
長州は32万石。実収は50万石??
(100万石と言われている!)
坂の上の雲は、構想から作品になるまで10年経つ。
松山のミュージアムも構想から10年経つ。
それぐらい慎重に進めている。
映像化すれば、戦争の戦略では無く、単なる戦闘に勝った負けたの映像になりかねない。
そう言う意味では良い時期に映像化したと思う!
我が家はファンである。
何度も観た!!
館長が司馬遼太郎の好きなのは、児玉源太郎と言う。
最後の質問者が大阪弁について言う。
確かに大阪弁については、読んでいても好意的な表現が多い!
来年もテーマと講師は分からないが、来てみたい!!!
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