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2015年8月27日 (木)

本・日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究 (知恵の森文庫)2006/8/4 半藤 一利・江坂 彰

昔の大儲けを忘れられないトップ、何にでも手を出すトップ、熱意だけで勝てると思っているトップ…。日本企業の低迷と旧日本軍の戦略思想には共通した敗因がある。ソフトパワーの軽視と、過去の成功体験の復讐―。昭和史と経営戦略の第一人者が、太平洋戦争の失敗の本質を分析し、今も続いている日本人の「弱点」を突く。

20150827_book3

2000年に新書版で発行された時読んでいる。
2006年文庫版で出ている。
そして今又出版されている。
出版社は皆違う・・・・・・・
加筆修正されていると言うが、文庫本は買っている。(もちろんブックオフである・・・・・)
改めて読み直した!
太平洋戦争は半藤一利が専門である。
それと現在の企業と比較している。
面白い本である。
山本五十六が中心になる。
リーダーとしてはどうなのか??
批判的な人も多い。
凡将説まで出ている。
が果たしてどうなのか??
堺屋太一・柳田邦男・日下公人が批判的である。

半藤一利がいつも言っているが、越後人特有の口の重さ!
「分かる奴は言わなくても分かる。分からん奴は言っても分からない!」
「山本五十六の無念」で、ミニッツと山本を対比させていた。
これは面白かった!!
ミニッツは意思の疎通を図るためには、指揮官と会話する。
山本は気に入らない相手とは口もきかない!!
真珠湾攻撃も二撃三撃までやるのか?
山本はやるつもりだったようだが、現地司令官がやらない。
当時は南雲忠一、小沢冶三郎、山口多聞といる。
実際に真珠湾攻撃の指揮官は、南雲忠一!
が山本は小沢に任せたかったと言う!
がハンモッグ番号で小沢は南雲を抜けない!!
適材適所になっていない!
アメリカは戦意不足と判断されたら降格もある。
真珠湾の責任を取ってキンメル大将は更迭。
26人ごぼう抜きの人事を敢行してミニッツを抜擢した!!

ハンモッグ番号の説明がある。
部隊でも軍艦でもよいが指揮官が戦死する。
その後、例えば中佐が二人いたとすれば、どちらが指揮をとるのか??
そう言う場合にハンモッグ番号が優先される。
つまり非常時である。
それを平時にも当てはめたのが日本と言う!!

珊瑚海海戦!
史上初の空母対空母の海戦!
これに日本はポイントでは勝った。
著者達が記述しているが、成功体験に学ぶ日本。失敗から研究するアメリカ!
真珠湾攻撃、珊瑚海海戦で名をあげた黒島亀人!
日本は芸が細かい!!
ミッドウエー海戦でもアリューシャン列島まで攻撃範囲を広げる。
アメリカを惑わせる為である。
が、ミニッツはミッドウエーと信じたようだ!!
日本はもう勝つ気でいる。
舐めている!
だから飛行長を変えているし、スタッフも替えている。
箔を付けさせたいのか?
ミッドウエー島攻撃隊の友永丈市!
代わったばかりである。
淵田美津男が虫垂炎の手術で指揮出来ない。
なので友永丈市が出撃した。
が真珠湾以来の歴戦の指揮官、嶋崎重和もいる。
飛龍のスタッフも替えている。
要は皆に勲章でもやろうとしたのか??
アメリカを舐めきっていた!!

これもアメリカに読まれていたようだが、柳の下にドジョウは何匹もいると思っている。
ガタルカナル島に戦艦2隻で攻撃し成功する。
もう一度やろうとする。
反対意見もある。
がアメリカはどうも読んでいたようだ。
同じ事をやるだろうと!!
結局失敗する。

日露戦争の再現を狙う!!
成功体験を信じている。
押し寄せるアメリカ艦隊を迎え撃つ!!
アメリカがどう来るかなんて研究していたのか??
アメリカは研究している。対日作戦はオレンジである。
日本陸軍は三八式歩兵銃を使い続ける。
何故か??
弾が作りすぎて余っている程沢山ある。
それならその弾を使う自動小銃を開発すればよさそうであるが・・・・・・・
参謀が優秀であれば司令官は飾っておいてもよい!
そう言う間違った考えで戦争する。
アメリカと大違いである。

河辺司令官に牟田口中将!
責任を取らない。
牟田口は自己弁護に走っている。
大物がいる。関東軍辻政信!!
日本は陸軍は自走化されていない。自動車・トラックも数は知れている。
その常識でソ連とノモンハンで事を構える!
ところが相手はそんな物じゃない!
敵を知らず、己を知らなければ、百戦百敗である・・・・・・・・・
真珠湾の開戦通告のヘマをした外交官。
それにより罰せられる分けではない。
日本の官僚は責められない。
道路にせよダムにせよ同じである。
最近の新国立競技場もそうである・・・・・・・
今からでも責任を取らすことが重要と思うが・・・・・・・・
真珠湾での外交官は絶対に責任を取らせるべきである!!

戦史に学ぶリーダーの条件!
①   権威を明らかにすると同時に責任を取る。(阿南惟幾)
②   組織の目標を明確にする。(山本五十六はそうではない?)
③   焦点の場に位置せよ。(逃げずに現場にいる)
④   情報を自分の耳で聞く。(ミニッツと情報将校レイトン)
⑤   規格化された理論にすがらない。(成功体験に頼らない)
⑥   部下に最大限の任務遂行を求める。(インパールの宮崎繁三郎) 

会社を潰す経営者。
①   目的がはきりしていない官僚的経営者。
②   時代性のない経営者。
③   問題を先送りする経営者。
④   部下の人気取りばかり考えている経営者。
⑤   運の悪い経営者。
⑥   「全員頑張れ」と言っている経営者。

無能な指揮官。
①   権力と権限の両方持たないタイプ。責任も取らない。(富永恭二)
②   権限は持たなかったが、責任はとった。(これはいる)
③   権限と責任の両方持ったタイプ。(ほとんど居ない)
④   権限だけ持って責任を取らないタイプ。(河辺・牟田口)
この④のタイプは、たちが悪い!!!
一杯いると思う!
自分のまわりに、会社にもいると思うが・・・・・・・
『俺が支店長や!一番偉いんや!俺の言う事が絶対や!』
と言っていたアホもいるが・・・・・・・・

参謀。
日本の参謀は責任を取らない。
作戦重視と言うか、視野が狭いと言う。
下剋上と茶坊主しかいないと言う。
①   書記官型・側近型。
②   代理指導型・分身型。
③   専門担当型・独立型。
④   準指揮官型・方針具体化型。
⑤   長期構想型・戦略型。
日本の参謀には当てはまらない!!!
下剋上と茶坊主しかいないから・・・・・・・

あら探しではないが、この本には間違いがある!!
大本営参謀堀健三!
実際は掘栄三である。しかもケンゾウとルビまで打ってある。
山本五十六を撃墜したのはP38!!
がP51となっている。だいたい山本五十六戦死の1943年4月には時まだエンジンでトラぶっている。
当然修正されていると思うが、新書版から文庫版で新たに発行している時点で間違っている!
こんな事もあるのかと思う!!!

奥さんにいつも言われる!
「嫌な奴!」
自分でもそう思う。
本屋に調べに行って立ち読みをした。行かなくてもよいのに・・・・・・・
最新の本では、堀健三は堀栄三に訂正されている。
がP51はそのままである。双胴の悪魔 ロッキードP38ライトニングに訂正されていない。
これは半藤一利が書いているのにどうかなと思うが・・・・・・・・
ちなみにワシントンDC 国立航空宇宙博物館に行った時、自分のお土産に模型飛行機を買った。
何の因果か、P38、P51である。
どちらも、MADE IN CHINAであったが・・・・・・・・・

最近は戦史ものを読み返している。
まだまだ読むだろう・・・・・・・・

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    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。