本・ドゥーリトル日本初空襲―1942.4.18(1997/7)・ 吉田 一彦
1942年4月18日、ドゥーリトル中佐率いる陸軍爆撃機B25の16機は、東京を中心に日本本土に爆撃を行い、成功をおさめた。軍事的には物理的損害を与えることはできなかったが、心理的影響は戦局に重大な作用を起こしたのである。すなわち、連合国側の士気を大いに高めたのだった。本書は、日本初空襲に関する多彩な資料の提示だけでなく、ドゥーリトルの生涯の逸話をも集めた長篇戦争ドキュメントである。
著者の本はよく読んでいる。
ファンである。
谷光太郎、三野正洋とかと並んで好きな作家である。
第2次世界大戦を主に記述している。
この本は相当前に読んだ。
もう発行されていない。前回はアマゾンで、今回はブックオフで買った。
前回とは違った面白さがある。年を取った・・・・・・・・
ドゥーリトル日本初空襲を描いている。
日本の真珠湾攻撃に対する報復の動機から始まる。
準備。
攻撃。
それからの結果、ドゥーリトルの半生も記述されている。
真珠湾攻撃の後、アメリカは報復を考える。
発想が柔軟だろう・・・・・・・
双発の爆撃機を空母から発進させる。
これに該当するのがB25爆撃機。
高性能であり、防御も考えてある。
これを空母から発進させて中国大陸に着陸させる。
中国蒋介石は渋る!!
後で日本の報復を受ける。
爆撃後引き返して空母近くに着水して拾って貰う案もあったようだ。
蒋介石は説得される。
訓練もある。
実際に空母から発進できるのか?
そんな訓練をすれば秘密が漏れる。
空母にB25を並べていた場面がある。
スパイに見られていたらどうすのか心配している。
ともあれ空母ホーネットである。
護衛の空母はエンタープライズ!
アメリカは、ハルゼ―、ミッチャーの名前がある。
後で見られたら困る物は、B25に載せていない。
高性能の爆撃照準器も積まない。
そこまでの苦労が記述されている。
航海も日本の真珠湾の時と同じでハラハラドキドキである。
無事攻撃機を発進する。
被害は大したものではないが、日本に対する威嚇にはなっている。
日本の捕虜の対応が問題である。
処刑までしている。
これは問題である。
中国大陸に着陸している。民間人に殺傷を与えたとして処刑している。
国際感覚が無い。
こう言うのは、必ず報復を招く!!
処刑したと言うので、アメリカでも報復が叫ばれる。
がこの時期相当数のアメリカ兵が捕虜になっている。
これを考えると、そんな事は出来ない!!
爆撃の結果がある。
日本はこれによりミッドウエー作戦を敢行する。
それだけではないが、積極的に作戦を決める。
山本五十六が恐れていた攻撃である。
これによる、日本国民の反応を恐れた。
そのおかげで、索敵、哨戒の重要性が増し、それに戦力を裂かれる事になる。
サンゴ海海戦がある。
これに瑞鶴、翔鶴の大型空母を参加させるが損害を得る。
ミッドウエ―海戦も、真珠湾以来の6隻の空母を出撃させておけば、結果は違ったものになっている???
爆撃により、いろんな影響が出ていたようだ・・・・・・・・
爆撃に対する日本のアメリカに対する報復がある。
潜水艦から攻撃機を発進させたようだ。
被害は無くてもその対策に戦力を裂かなければならない。
日本は有名な風船爆弾がある。
これを三野正洋は愚の骨頂と言った!
がそれ程の被害は与えていないが、残骸が爆発して死傷者も出ている。
そうなれば、いつ来るかも分からない風船爆弾に備えなければならない。
やはり対策に戦力を取られる。
これはやはり効果があったとも言う。
日本はかの有名な石井、731部隊がいる。
この風船爆弾に、細菌を仕込まれる事をアメリカは恐れた。
この後日本は暗号電報を沢山打つ。
これが解読の資料になったようだ。
そう言う話もある。
敗戦によるドイツの証言がある。
化の高名なシューペア大臣がいる。
かれは空爆でドイツは屈服させられたと言う。
この証言は信憑性があると思うが・・・・・・・・・
ドゥーリトルも変わった人間のようだ。
アメリカは戦時では人間性より能力を重視する。
著者が功績をあげている。
航空機の燃料のオクタン値の問題がある。
100オクタンを推奨する。
やはり性能に差が出る。
日本、ドイツは石油に苦労しているので、高いオクタン値の燃料を使えない。
バトルオヴブリテン!!
スピッツファイヤーとメッサーシュミット・Bf109がある。
どちらも高性能エンジンである。
ロールスロイスにダイムラーベンツである。
同じ重量であるが、排気量は25%ダイムラーベンツが大きい。
が、燃料で何とか互角に戦えたようだ・・・・・・・・
そう言うエピソードも沢山記述されている。
相変わらず著者の本は面白い。
今又読み返している本も多い!
順次読み返して行きたい!!
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