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2015年10月 1日 (木)

本・第二次世界大戦 影の主役―勝利を実現した革新者たち(2013/8)④ノルマンディー・ポール・ケネディ

ギリシャを攻めたペルシャ。
遠征すれば補給が重要になる。
ロジェスチックである。
遠くの敵が堅守する海岸をどう攻める。
ペルシャはギリシャを攻めた。
ギリシャのシチリア島遠征。
アレキサンドロスの遠征。
ローマ帝国の膨張。
カエサルのビリテン島侵攻。
十字軍の遠征。
時代が飛ぶがナポレオンのロシア遠征。
皆補給が需要である。海と陸では違いがある??
明治の日本はそれが分からない。
司馬遼太郎、坂の上の雲で、これについてドイツより招へいしたメッケルに日本の参謀が怒られる場面があった。
日本は太平洋戦争もそうだが、海外に出ても現地調達を考える。
はっきり言えば、補給・ロジェスチックの考えがまるでないようだ。

水陸両用作戦から得られる戦訓がある。
①   特化された部隊と特殊な兵器が必要。
②   特化した兵器運搬体の確立と、それが戦闘で遂行するのに適した戦術の実行。
③   総合指令部を造る。
④   臨機応変な対応。天候等何が起こるか分からない・・・・・・

海からの攻撃は、賭けであると言う。

第一次世界大戦のガリポリの戦いがある。
アテネのシチリア島攻撃とおなじぐらい知られているが、惨敗である。
列強で水陸両用戦を検討していたのは、イギリスとアメリカと言う。

ドイツのイギリス侵攻作戦、アシカ作戦は制空権を確保できずに失敗。
ドイツのクレタ島攻撃は、空挺部隊により行われる。
(クルト・シュタイナが活躍する!)
あまりの損害の多さに、マルタ島攻撃作戦は実施されなかった。

連合軍の反攻の為の上陸作戦がある。
インド洋に日本が進出する。それにより連合軍は仏領マダガスカル島ディエゴ・スアレス攻略作戦「アイアンクラッド作戦」の実行を決める。
この時機に、一万五千㌔の距離を移動して水陸両用作戦を行うことが出来た。
フォークランド島より遠い!
ディエップ強襲作戦がある。
待ち構えているドイツ軍の海岸に上陸する。
その先の展望も無く、カナダ兵が投入される。
モルモットのように多くの兵が死ぬ。
後の大陸反攻のデータ取である。
短期間占領して、情報を収集しドイツ軍の反応を推し量る機会を得る。
これで死んだ兵はたまらないと思うが・・・・・・・・
しかしこの戦訓は大きかったようだ。

オーバーロード作戦は1943年から一年延期された。

トーチ作戦。
連合軍の北アフリカ上陸。これも長い距離だが成功した。
上陸地点にロンメルはいなかった・・・・・・・・

いろんな戦訓が得られる。
ドイツ軍の待ち構えている海岸への強襲作戦はどうするのか?
それから、シチリア・サレルノ・タラント・アンツィオと上陸する。
イタリア戦線はドイツの防御の強さが発揮されている戦線のようだ。

航空機による偵察と支援、艦砲射撃、特殊な揚陸艇、海岸の地雷を撤去する設備、沖合の揚陸指揮艦、兵站の流れ、軍種間の協力。
これらの作業を協力してやる必要がある事が分かってくる。
分からなのは、待ち受けるドイツ軍に海に押し戻されるかも知れない事のようだ!

オーバーロード作戦になる。奥さんの大好きな「プライベートライアン」の世界である。
二郎は、「史上最大の作戦」である。
成功の3つの条件。
①   制空権
②   制海権
③   巧みな欺瞞と諜報活動

それにイギリス海峡の気候と、ドイツ軍の配置がある。

連合軍一の猛将がいる。
パットン将軍である。
ドイツも迷う!
連合軍の上陸場所は?
カレーかノルマンデイーか?
これは成功した??
ヒトラーが迷ったようだ!!
結果は成功したようだ!
ドイツ装甲師団は行動の自由が欲しい。
アフリカの砂漠、ソ連の平原!
ヨーロッパは小さな川が多く、橋もちゃちだったようだ。
その日、空を見上げれば連合軍の戦闘機だらけである。
5600機と言う。それに対してドイツ空軍は作戦可能な飛行機は170機と言う。
橋が破壊されて、一本道で装甲師団が立ち往生すると、連合軍のタイフーン戦闘機の発射するロケット弾の餌食になる。
装甲師団が動けない!!
海は完全に連合軍が制海権を確保している。
欺瞞作戦は上手くいき、多数の部隊をカレー上陸に対応出来るように温存している。
要は連合軍の思うとおりに進展している???
ドイツの現場司令官と司令部の無線通信を傍受している。
暗号解読しているので有利になっている。
ここでもロンメルは、「砂漠のキツネ」と言われる狡猾さを発揮する。
ロンメルは連合軍を水際で止めなければならなと思っている。
イギリスはロンメルの巧妙で恐ろしい海岸防備設備に打ち勝つために、特殊な装甲車両や、緊要な乗り物の開発に取り組んだ。
いろんな車両が出て来る。それが役に立つ!
持たざる国との違いを感じる。
こう言う技術者の活躍を評価しなければならないと、著者は絶えず言っているように思う!
気候も危うかったが、何とかしのいだようだ!

Eボートも出撃したが空からの攻撃で壊滅した。
Uボートは新型とは言え何も出来ない。
そもそも上陸地帯に行っても、艦船と空から攻撃されるだけである。
それも最新の兵器を装備している。

攻撃に参加する海軍艦艇とも上陸部隊とも切り離して、沖合に指揮艦配置した。
これで連絡や連絡の過ち、誤謬が少なくなった。
無線も改善されている。
この頂点には、すべてを調和のとれたやり方で統制する軍種合同の統合作戦組織がある。
著者言う、この物語の特徴を一つだけ述べろと言うと、とどこおり無く動かした、
高度で複雑な指示と言う。

水陸両用作戦は特殊な戦い方で、数多くの特殊な構成分子を必要とする。
軍種間の指揮機構。
新奇で形もしばしば異様な兵器システム。
信じられないほど複雑な兵站。
きわめて高度の戦闘訓練。
高度な技術を要する低空航空支援。
狭い海岸堡で膨大な兵力と車両を誘導する巧みな方法。

こうした事をすべてうまくやって勝ち目が出る。
ないがしろにすれば手痛い罰を受けるだろう・・・・・・・

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