映画・海難1890
映画・海難1890、を観にいった。
トルコは親日の国である。
一度行った事が、楽しい旅行だった。
特にイスタンブールの街の喧騒には驚かされた。
流石ビザンチィンの首都であり、オスマン帝国の首都である。
1千年以上の首都であると思った……
王朝は衰える。300年と言う!
オスマントルコも衰える!!
ロシアからの侵略に対抗できなくなって来ている。
そういう時期に日露戦争が1904年に起こった。
ロシアが勝たなかったが、止まったと言う事が重要だった。
映画は日本・トルコの友好関係のきっかけとなったエルトゥールルの悲劇を扱っている!
本作は2005年頃から企画され、2013年10月に会談した内閣総理大臣安倍晋三とトルコ首相レジェップ・タイイップ・エルドアンとの間で合作について議論された。
2014年1月、『エルトゥールル』の仮題で制作が発表され、同月に会談した安倍首相とエルドアン首相との間で合作することに合意し、日本外務省・トルコ文化観光省が製作を全面バックアップすることになった。
2015年1月、タイトルが『海難1890』に正式決定し、内野聖陽と忽那汐里が主演・ヒロインを演じることが発表された。
トルコ士官を演じたケナン・エジェと、忽那汐里はイラク危機での場面でも共演する。
お互い遠い昔に会った気がする?????
1890年9月、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を載せた軍艦「エルトゥールル号」が日本に航海される。
かってトルコ海軍は地中海でベネチュアと争っている。
が地中海と言えば大西洋、太平洋ではない。
荒れると言っても静かなものだろう………
3本マストの帆船である。
蒸気機関も備えているが………
かなり老朽化している。
機関員たちは、「おばさん」と言っている。
機関員を演じている俳優も良い演技をしていた。
冒頭にトルコの剣の訓練、串本の市内による訓練の模様が対比で登場する。
そうして派遣される。
ロシアバルチック艦隊よりは恵まれた航海だったと言え苦労している。
ようやく日本に着く。
天皇陛下に拝謁して帰国する。
乗組員がコレラにかかり出航が遅れる。
9月の台風シーズンになる。
日本はこの時期は外すように勧めるが、トルコにも事情がある。
いつまでも日本に置いておけない。
帰国となる。
その途中、串本で遭難する。
マストも折れる。
任務をまっとうする機関員たち。
機関に留まろうとする士官に、退艦の指示を優先させるように言う機関員達!!
泣ける場面である。
座礁する!!
台風シーズンで漁に出られず酒を飲んでいる村人たち。
突如の遭難に村人は総出で救助に当たる。
言葉は通じない!
何処の国か分からないが、国旗のリストからトルコと分かる。
618人の乗組員で、69人助かった。
500人以上犠牲になっている。
この棺桶も金が無い村が作る。
自分達の食料も無い中、備蓄の食料も出す。
遭難した人は温めなければならない。
風呂に入れるのがよいがそうはいかない。
人肌で温める!
救助に当たった医師がいる。主人公である。赤ひげである。
もう一人アル中(?)の医者がいる。竹中直人が演じる。
そのままである!いやらしいおっさんぶりを演じている。
村長を演じるのは、笹野高史!
良い脇役である!!
存在感がある!!
死の底から生き返っている士官は、遭難したエルトゥールル号を見て泣き崩れる!!
自暴自棄になりかける………
最後に遺品を確認して持ち帰るので串本に残る。
その時遺品が無くなっているのに気が付く。
盗まれていると思う!
が遺品を綺麗にしている。
血の付いた遺品を持ちかえれば、遺族はどう言う気持ちになるのか??
だから綺麗にしていた!!
それを見せられる。
村人に素直に頭を下げるようになる。
そうして帰国する………
そうして時は流れる………
1985年、イラン・イラク戦争勃発。
サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言に、自国民救出の為、各国は救援機を飛ばしイランを脱出。
しかし、日本政府は救援機を飛ばすことが危険と判断し救助要請に応えなかった。
日本人は215人。この状況を打開すべく、日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。
トルコ首相は、それを快く承諾。救援機をもう1機飛ばす決定を行う。
空港では500人近くのトルコ人がテヘランに残っていた。
が日本人に優先的に飛行機の席を譲ったのだった。
陸路は確保されていたようだ。
この場面は感動的である。
トルコ人の数の多さに乗れないと思う!
大使館員が皆を説得する!!
一人の子供が日本人の子供を引っ張ってくる。
日本人は飛行機に乗れた。
トルコ人は陸路をとった。2日かかるようだが………
関係ない話だが、トルコに行った時遠足に来ていた子供たちが「ハロー」と全員挨拶してくれた!
アヤソフィアでも女の子が、「フォト」と言って一緒に写真を撮った。
先進国とは違う!
メチャメチャトルコに親近感を持った!!
それにしても危険な空路になる。
パイロットも拒否できる。
パイロットに志願を求める。
全員手を挙げる!
安全が確保されなければ飛ばないと言った日本の航空会社があるようだ………
そりゃ潰れるワナ!!
そこは、後に国民の税金を投入されている航空会社なのか??
トルコでの試写会は、安倍総理大臣とトルコ首相エルドアンが一緒に観たようだ!!
しかしトルコも今ロシアとの関係が複雑である!
ロシア機と分かって撃墜したのか??
イスラム国と戦いはどうなるのかと思う時期である!
心配である!
三日月の夜が意図的に出て来る。
トルコの三日月と、日本の太陽を上手く対比させていた。
お土産に兜がある。これに三日月と太陽の絵柄になっている。
面白い映画でした。
両国以外でもヒットして欲しいと思う!!
又トルコに行きたくなってきた。
その時は、ターキッシュ エアラインズ トルコ航空を使いたい!!
遠交近攻と言う言葉がある。
古来隣国と仲の良い例は少ない。
無いと言ってもよいぐらいである。
アメリカとカナダも良くないようだ。
日本も隣国と仲が悪い。
かって仲が良かった時代は無さそうである。
かってのオスマン帝国。
寛容であったようだ。
少なくとも人種、宗教、言語による差別は少なかったようだ………
ロシア帝国とオスマントルコは何度も戦っている。
ブルガリアのガイドさんが言っていたが、ブルガリアの為にロシアはトルコと戦ってくれた??
ブルガリアは親ロシアの国である。
反面支配したトルコに対しては今も複雑な感情があるようだ………
バルカン半島は複雑である。
トルコもアルメニアと仲が悪い!!
19世紀末と20世紀初頭の二度にわたり、オスマン帝国領内でアルメニア人に対する大規模な虐殺が起きた。
第一次世界大戦中のアルメニア人虐殺は、1915年から1916年にかけて
オスマン帝国領のアナトリア東部からの、アルメニア人強制移住があり、これにより数多くのアルメニア人が犠牲になった。
意図的に殺害されたとして、この虐殺事件を近代初のジェノサイドの一つであるとみなす???
「虐殺がナチス・ドイツによるユダヤ人に対するホロコーストのように組織的に行われた」。
特に4月24日は、ジェノサイド追悼記念日とされており、毎年トルコを非難する国際的なキャンペーンが行われている。
アルメニア人の死者数は、一般的に100万から150万人の間であるようだ。
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