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2015年12月26日 (土)

本・希望の資本論 ― 私たちは資本主義の限界にどう向き合うか(2015/3)・池上 彰・佐藤 優

行き詰まりを見せる資本主義。先の見通しが持てない不安な時代をどう生きるか。マルクスの『資本論』を、資本主義を相対化し、過酷な現代社会を生き延びるための実践の書として読み解く!

20151226_book1

池上彰に佐藤優である。
これに手島龍一も入れば、何を言わんとするのか?
資本論である。
かって世界を席巻し、将来は、社会主義、共産主義の時代到来かと言われいた。
見るだけで難しい本だと思った!

フランス経済学者のピケティ現象がある。
ギリシャ問題で、ドイツを批判していた。
社会主義が敗れて資本主義が残った。遠慮することは無い。搾取あるのみである???
過去の納税データを膨大に集積して資本主義では、格差が広がることを実証した。
こうした格差を是正するためには、富裕層に対する資産税をとる。
そういう話から始まる。

この過酷な格差社会に、マルクスの資本論を実践の書として読む。
この二人なら出来るのだろう・・・・・・
資本論を読んだことのある人は、右でも左でも物事を突き放して見る事が出来ると言う。
悪い頭では理解できない部分が多い!!
気が付いたことをまとめてみた。独断と偏見と言うより単に面白いと思った事である。

賃金がある。
①   1か月働いて、次の1か月も働けるだけのエネルギーが出て来るように家を借りて、食べ物や服を買って、レジャーも少しする。
②   家族を養い、次の世代の労働力を生産する。
③   さまざまな技術革新が起きると、それに合わせて自分で学習しなければならない。
女性を使い、男性の賃金を下げるのが、資本論の論理と言う。
①   に②も③も含まれてしまい、賃金が安くなる。
会社が儲かって、労働者に還元しないのが資本論の論理と言う。

ゴルバチョフにソ連崩壊の理由を聞いたら、「サウジが分かっていなかった」と言う。
サウジが石油を増産したので価格が下がり、やっていけなくなり西側に、支援に改革を飲まされた!
今の状況もそうなのか?
サウジの増産は、ロシア・ベネズエラ潰しとも言うが・・・・・・・・・

マルクス主義先進国が日本と言う!
教育にも金がかかる。
裕福な家庭には、子供教育に金をかけれる。
東京都と鹿児島県では進学率が全然違う。

特殊な能力がある。
これを育てなければならないが、判断する方は凡人である。
飛び抜けたエリートを育てる。短期的には良いが、やはり底上げが重要としている!

「社会での自分の立つ位置を考えるきっかけに」 池上彰
「資本論を読み解くと論理に強くなる」佐藤優

実際に資本論を読むことは無いだろうと思う。
ほとんどの人がそうであると思う。
ちょっとかじったみたいなものである。


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