本・外務省ハレンチ物語 (2009/3)佐藤 優
ロシアマフィアを怒らせた代議士Kのド助平「海外政経事情調査」、「金髪ポルノ」で美人研修生に英語講習する首席事務官M、在外公館・女性家事補助員が見た「公使Aの裏金とSEXの罠」―。尖閣問題、朝鮮半島有事など外交有事の最前線で繰り返されているのは、実に呆れた破格の蓄財と性の宴だった。全篇、個人名を除いてほぼ実話、大宅賞作家にして最強外交官が描く初の小説。
著者は嫌われるだろう。小説とは言え古巣の外務省の恥部を遠慮なしに記述している。
著者の本はよく読んでいるので、読んでいても想像できる。
仮名であるが分かる人は分かる。
西郷茂???
東郷和彦であろう………
鈴木宗男も分かる。
加藤勝分析官????
佐藤優丸出しである!!
自分で得体のしれないところがあると言っている………
自殺の大蔵、汚職の通産、不倫の外務と言われていたようだ!
いまや外務省が3冠王なのか??
モデルの人間は生きた心地がしないだろう………
3話があるが、最後の事務員は女性であるが、著者自らを描いている。
女に扮して記述しているだけである。
大変変面白い!
外務省の暴露本である。
蓄財に励む外交官。
その方法が具体的に記述されている。
蓄財と言っても税金が使われている。
女に目がない外交官。
まず日本の新入社員(?)に手を出す!
ロシア女にも手を出す!
バックに何がいるか分からない!
早い話が、金に物を言わせて女あさりをしている………
その手口が記述されている。
日本の場合、特にやばいのは、男にしろ女にしろ純粋な人間!!
つまり学生時代に勉強ばかりしていた人間である。
やはりほどほどに遊んで人生経験を積んでいる方が良い???
著者は良く「地あたま」と言う言葉を使う。
試験の成績だけでは世の中、生きていけない!
臨機応変に対応出来なくなる。
しかし官僚はそう言う人間もいる。
仮名で出ているが読む人が読めば直ぐに分かるのだろう………
実際に力がないので余計に権力、身分で部下を従わせようとする。
高圧的に出る!
金に絡む話は面白いと言うか気分が悪くなる!!
女性で本を出している外交官がいる。
いかにして蓄財に励み、家を4軒も買ったのか??
自慢であるが、元は税金である!!
著者から見れば汚職官僚だろう………
調べてみた!!!(当然アマゾンである!)
「女ひとり家四軒持つ中毒記 (2000/10)スティルマン 美紀恵」
著者からのコメント; 外交官でも無くても、法外な収入がなくとも可能。一部週刊誌に2億円以上も使い、今も残る1億円の借金を差し引くと、勤続23年の間に年平均500万円を住まいに使ったことなる。
日本人の平均収入が500万円くらいだが、他の支出を削り、価値のないものは買わない、という選択眼を通した。
公務員の給与、海外勤務手当ては全て予算書に記載されているので、納税者がこの水準に注文をつけ、結果劣悪な勤務地には誰も行かなくなる、という事態ある。
最後に、4軒も家を持って便利なことはそれほどない!!
このコメントを読んでいると、著者の主張が信じられる!
もっとも二郎は佐藤優のファンである!
ほぼ全面的に著者を信じている!!
ほぼと言うのは沖縄は除いててであるが………
それにしても外交官はよい商売である。
と思ってしまうが………
著者はソ連、ロシアに詳しい。
それからの人脈は世界中にあるようだ。
自らも税金の無駄使いかもしれない事も記述している。
酒に強い!
ハッタリも効く!!
仮名とは言え事実を記述しているはずである。
外務官僚だけなのか??
官僚なんてそんなものと思ってしまうが………
半藤一利が記述していた。
戦前ドイツへ行った軍人はドイツひいきになる!
理由はメイドと称して女をあてがわれたようだ………
ハニートラップがある。
チャイナ・スクールは中国ひいきになるようだ!
女でもあてがわれているのかと思うが??
上海でも自殺者が出ている。それも女の影があるようだ!
中国なんてそんな国である。
孫子の国である。孔子の国でもあるが………
ロシア・スクールは逆にロシアが嫌いになるようだ。
ロシアでは脅されているのかと思うが………
著者が良く言う、酒・女は限度がある。
が、金には限度がない。いくらでも欲しい!!
マア面白い本である。
変態外交官のセックスシーンの描写は、著者は盗撮、盗聴でもしているのかと思ってしまう!!
著者も外務省を良く辞めてくれた!!
おかげで悪質な体質がよく分かる。
これからも書き続けるだろう!!
頑張ってほしい!!
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