本・采配(2011/11)・落合博満
10年ぶりの書き下ろしとなる本書は、野球ファンのみならず、部下をもつ上司、結果を出したいビジネスマン等、あらゆる人々にヒントやひらめきを授けてくれる一冊となっている。
邪念を振り払い、今この一瞬に最善を尽くす。監督の采配とは、そういうものだと思う。孤独に勝たなければ勝負に勝てない―勝利を引き寄せる66の言葉。
トーナメントの論理がある。
いくらまともな事を言っても、実績が伴わなければ相手にされない。
野球人が書く。
やはり勝っていなければ誰も信じない。
と言う事で落合監督である。
実績は充分である。
8年で4回の優勝である。
現状そんな監督がいるのか??
落合監督の講演を聴きに行っている。
大変面白かった・・・・・・・・
この本と同時に森繁和コーチの本も読んでいる。
牢人中に回顧して記述している。
主に中日時代の話が多い。
それに学生時代の話もある。
大学を中退して、ロッテにドラフト3位で入団する。
巨人も2位で指名する予定だったと言う。
が江川問題で巨人がドラフトボイコットしたのでロッテ入団である。
ロッテ時代の話はほとんど無い。
得津、土肥の師匠、金田、山内・稲尾監督の話も避けている。
意識的に避けていると思うが、監督の経歴からは避けれないのではないか??
1章 「自分で育つ人」になる
2章 勝つということ
3章 どうやって才能を育て、伸ばすのか
4章 本物のリーダーとは
5章 常勝チームの作り方
6章 次世代のリーダーの見つけ方、育て方
読んでいて思うのは、自己責任を言っていると思う。
選手も試合に出ての存在である。
試合に出る努力をしなければならない。
運ではないが、時期がある。
選手にも旬がある???
自身の経験を言っている。
試合に出るためにはセカンドが空いている。
セカンドの練習もしたようだ。
その次はスイッチヒッターの練習までしようと考えた。
当然コーチの言う事は、まるまる聞いてはいない??
日本シリーズの完全試合のリレーがある。
批判も多いが実際に山井のマメが潰れていたようだ。
本人からも岩瀬への継投の希望があった???
がこれは岩瀬を褒めなくてはならない!
よく3人で抑えたと思う。
しかし山井の名前はこれで球史に残った!!
岩瀬も監督も・・・・・・・
そう言う解釈も必要である。
目標値は高く設定する。少し上のレベルを目指す。
まず一兎を追う!何頭も追わない!
「心技体」では無く、「体技心」と言う。
不安も無く生きていたり、絶対的な自信を持っている人間などいない!
長所が短所を補い成長していく。
前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても、必ず自分の生きる力になる。
自分で逃げ道を作る。
コーチに嫌われている!
監督と相性が合わない!
例えば、肩に違和感がある。迷惑をかけるかもしれない。
最初から予防線をはっている!
これは批判している。
中日の選手がWBCに参加しなかった。
選手の契約は球団とリーグ優勝の戦いにある。
北京オリンピックに参加した岩瀬は後でひどい目にあった!
球団に相当ひどい電話も入り、球場でのヤジも凄かったようだ。
そう言う事もあり、嫌になったようだが・・・・・・
好き勝手にやることと、好きにやる事は違う。
好きにやる事は責任を伴う!!
自由放任ではないと言う事なのか!
スーパーサブを目指す!
つまり一芸に秀でる!
何か特徴のある選手になる。
この意見はよく分かる。
何か人より出来れば、生きて行ける。
平均点からスタートして、一芸を身に付ける。これは納得する!
結婚の効用を記述している。
早く落ち着いて子供も出来ると、人間が出来て来る例も挙げている。
監督は嫌われ役で良い!
身内からも嫌われるものである。
コーチに全てを任せる。森コーチに任せている。
責任を負うのは監督である。
調子のよいリーダーほど当てにならない。
あの人はいい人と言われるのが良いのか??
お客さんに言われた事がある。
「管理するのにええ人やと思われる必要は無い!恐がれる方が良い!」
マスコミに対する批判がある。
知る権利、知らせる義務があると言う。
たかが、されどスポーツの事である。
怪我、体調不良など相手のチームに隠したい事もある。
当然である。弱みは見せたくない!
がスポーツ記者はひつこく聞く!!
知る権利がある。
朝日新聞なのかと思ってしまうが・・・・・・・
チームリーダーに依存すと、競争心・向上心が失われる。
常に全力を尽くすことは、明日への希望を見出す事でもある!
自分で考え、動き、成長させる。
監督の指導方法で失敗の例もあると思う。
勝負の世界では、「初」と言う事に価値があると考える。
一番と二番は差がある!
岩瀬の300セーフをマスコミは評価しなかった??
扱いが少ないのに監督は気に入らない??
大敗するにしても、何処にチャンスを残して負けるか、と言う事を常に考える。
模倣と言うもの大切さを記述している。
オレ流も模倣から始まっている。一流になる一歩とも言う。
「賢者は歴史に学ぶ。愚者は体験に学ぶ!」
監督もそう記述している。
実際に分かり易い例えである。
職場に居心地の良さを求めない。
人間関係で、自分に合わない合うでは無く、目の前にある仕事に取り組む。
技術の向上に絶対的な基本はある。が絶対的な方法論は無い!
時期と言うものがある。
運と言い換える事も出来る!
後進の育成には順番がある。必要な時間はかけなければならない。
引き際は本人が納得できる状態でやる。
失敗例として山田久志。本人の納得例として金本知憲をあげている。
人生を穏やかに過ごすには、権力も富も要らない!
一杯の白飯があればよい!
今中日は不振である。
何とか手を打ってほしいと思っているファンは多いと思う!
現場復帰か??
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