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2016年3月18日 (金)

本・織田信長 戦国最強の軍事カリスマ(2014/12)・桐野作人

ほとんどの合戦に勝利し、天下統一をほぼ成し遂げた織田信長。
戦略や戦術以外に、他の名将には無い「軍事的カリスマ性」が、その勝敗を決めた鍵ではないかと仮定し、その真偽を「評伝」スタイルをとりつつ検証する。

20160318_book1

大長編である。文庫本で700ページある。
が読み易かった。
難しく記述していないと感じた。
二郎の頭の程度に合わせてくれている。
そう言う事を言うと、作者と他の読者に失礼にあたる!
が信長の歴史が大変よく分かる本である。

引き込まれるように読める。
12章に分かれている。
軍事カリスマ」と言う!
自ら先頭に立って戦う事も辞さない!
そう言う例もたくある。
最初は尾張一国も治めていない。
身内にも敵がいる。
弟は信行と思っていたが、違ったようだ!
何度か名前は変えているのだろう・・・・・・・・
信勝なのか!
どちらにせよ殺す!

しかし研究者には感心する。
家臣の書状まで調べて裏(?)を取っている。
桶狭間の合戦!
今川の狙いは何処にあったのか?
天下に号令すると言う事では無さそうである。
三河領有説、尾張侵攻説、国境紛争説がある。
公称とは言え4万5千は多い!
ロジェステックを考えると、上洛説はどうかなと思う?
単なる尾張侵攻のような気がするが・・・・・・・
最近の研究により、桶狭間の合戦も従来の思いとは違ってきている。
奇襲説?
ロマンが無くなる!

尾張統一から、美濃攻略へ!
足利義昭と上洛する。
この頃は毛利にも敵対していない様だ。
畿内の敵の掃討!
浅井、朝倉、本願寺・・・・・
志賀の陣」の分析がある。
講和はどちらが持ちかけたのか?
どうも比叡山延暦寺が信長に逆らったようだ。
朝倉追撃に信長の軍事カリスマは発揮された。
諸将が付いて来ない。来れないのか?
この時に、佐久間信盛が「我らほどの家臣はそうはいない!」
と居直ったようだ。
信長は執念深いのか?
比叡山も焼かれ、佐久間信盛も追放された!
追放された時、過去の失言を思い出しだろうか?

武田勝頼は信長に勝つつもりで出陣している。
かの有名な長篠の合戦!
鉄砲三千丁は有りそうな感じである。
三段撃ちは不明の様だが・・・・・
東西の有力大名が初めて戦った・・・・・・・

上杉謙信との戦い!
織田軍、柴田勝家が惨敗したと言う!
がどうもそれほどの負けではない様である。
小競り合い程度とも言われる???
毛利との対決。
ここで官兵衛が少しだが出て来る。
毛利水軍との戦い!
ここからは複雑である。
本願寺、播磨、丹波、摂津有岡城で戦いがある。
信長の主敵は本願時である。
しかし荒木村重はじめ皆毛利を当てにしている。
そこが間違いと思う!

信長の宗教政策がある。
安土宗論。
法華宗と日蓮宗の宗教問答がある。
対決の命がけである。
信長自身の宗教は分からないが、紛争を回避し現状の維持を図った。
秩序を乱したとされる法華宗は、責任者が処刑された。

東国の武将から信長に、鷹や馬の献上が多くなってきているようだ。
どういう意味があるのか?
服従を表すと言う。信長の勢力を当てにしている。
献上する鷹も種類があるようだ。
「乱取」と言い、どんな種類の鳥も取る鷹もあれば、コウノトリ、鶴とかを専門にしている鷹もあるようだ!
小田原北条氏も鷹を献上している。
もはや天下は信長の物になりつつある。

家臣団の再編成と領国再配備を行う。
佐久間信盛の改易があり、それにより可能になる。
信長も執念深い???
近江・丹波を支配している光秀は、いずれは遠方に国替えをされると思わなかったのか?
滝川一益が関東へ。
柴田勝家が北陸へ。
羽柴秀吉が中国、九州へ。
丹羽長秀が四国へ。
となれば光秀も九州当りが支配下になってもおかしくない。
畿内は、譜代・腹心で固めようとしていた。東海地方もそうだろう。
本能寺の変の理由は?
分からないが、著者が良く言う四国問題も一つの理由なのか?
想像しても本人しか分からない!
最初は光秀自身天人のなろうとしたようだ!
結果として成算無き反乱になった。
が、信長が死んでいなければどうなっていたか?
明征服へと進んでいたと言う!
明を滅ぼしていたのは、清では無く日本だったかも知れない。
そうなれば歴史は面白くなっていた・・・・・

細かいエピソードも多く、この本一冊で信長が理解できると感じたが・・・・・
面白かったです!

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