本・織田信長 戦国最強の軍事カリスマ(2014/12)・桐野作人
ほとんどの合戦に勝利し、天下統一をほぼ成し遂げた織田信長。
戦略や戦術以外に、他の名将には無い「軍事的カリスマ性」が、その勝敗を決めた鍵ではないかと仮定し、その真偽を「評伝」スタイルをとりつつ検証する。
大長編である。文庫本で700ページある。
が読み易かった。
難しく記述していないと感じた。
二郎の頭の程度に合わせてくれている。
そう言う事を言うと、作者と他の読者に失礼にあたる!
が信長の歴史が大変よく分かる本である。
引き込まれるように読める。
12章に分かれている。
「軍事カリスマ」と言う!
自ら先頭に立って戦う事も辞さない!
そう言う例もたくある。
最初は尾張一国も治めていない。
身内にも敵がいる。
弟は信行と思っていたが、違ったようだ!
何度か名前は変えているのだろう・・・・・・・・
信勝なのか!
どちらにせよ殺す!
しかし研究者には感心する。
家臣の書状まで調べて裏(?)を取っている。
桶狭間の合戦!
今川の狙いは何処にあったのか?
天下に号令すると言う事では無さそうである。
三河領有説、尾張侵攻説、国境紛争説がある。
公称とは言え4万5千は多い!
ロジェステックを考えると、上洛説はどうかなと思う?
単なる尾張侵攻のような気がするが・・・・・・・
最近の研究により、桶狭間の合戦も従来の思いとは違ってきている。
奇襲説?
ロマンが無くなる!
尾張統一から、美濃攻略へ!
足利義昭と上洛する。
この頃は毛利にも敵対していない様だ。
畿内の敵の掃討!
浅井、朝倉、本願寺・・・・・
「志賀の陣」の分析がある。
講和はどちらが持ちかけたのか?
どうも比叡山延暦寺が信長に逆らったようだ。
朝倉追撃に信長の軍事カリスマは発揮された。
諸将が付いて来ない。来れないのか?
この時に、佐久間信盛が「我らほどの家臣はそうはいない!」
と居直ったようだ。
信長は執念深いのか?
比叡山も焼かれ、佐久間信盛も追放された!
追放された時、過去の失言を思い出しだろうか?
武田勝頼は信長に勝つつもりで出陣している。
かの有名な長篠の合戦!
鉄砲三千丁は有りそうな感じである。
三段撃ちは不明の様だが・・・・・
東西の有力大名が初めて戦った・・・・・・・
上杉謙信との戦い!
織田軍、柴田勝家が惨敗したと言う!
がどうもそれほどの負けではない様である。
小競り合い程度とも言われる???
毛利との対決。
ここで官兵衛が少しだが出て来る。
毛利水軍との戦い!
ここからは複雑である。
本願寺、播磨、丹波、摂津有岡城で戦いがある。
信長の主敵は本願時である。
しかし荒木村重はじめ皆毛利を当てにしている。
そこが間違いと思う!
信長の宗教政策がある。
安土宗論。
法華宗と日蓮宗の宗教問答がある。
対決の命がけである。
信長自身の宗教は分からないが、紛争を回避し現状の維持を図った。
秩序を乱したとされる法華宗は、責任者が処刑された。
東国の武将から信長に、鷹や馬の献上が多くなってきているようだ。
どういう意味があるのか?
服従を表すと言う。信長の勢力を当てにしている。
献上する鷹も種類があるようだ。
「乱取」と言い、どんな種類の鳥も取る鷹もあれば、コウノトリ、鶴とかを専門にしている鷹もあるようだ!
小田原北条氏も鷹を献上している。
もはや天下は信長の物になりつつある。
家臣団の再編成と領国再配備を行う。
佐久間信盛の改易があり、それにより可能になる。
信長も執念深い???
近江・丹波を支配している光秀は、いずれは遠方に国替えをされると思わなかったのか?
滝川一益が関東へ。
柴田勝家が北陸へ。
羽柴秀吉が中国、九州へ。
丹羽長秀が四国へ。
となれば光秀も九州当りが支配下になってもおかしくない。
畿内は、譜代・腹心で固めようとしていた。東海地方もそうだろう。
本能寺の変の理由は?
分からないが、著者が良く言う四国問題も一つの理由なのか?
想像しても本人しか分からない!
最初は光秀自身天人のなろうとしたようだ!
結果として成算無き反乱になった。
が、信長が死んでいなければどうなっていたか?
明征服へと進んでいたと言う!
明を滅ぼしていたのは、清では無く日本だったかも知れない。
そうなれば歴史は面白くなっていた・・・・・
細かいエピソードも多く、この本一冊で信長が理解できると感じたが・・・・・
面白かったです!
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