本・強打者列伝 (2014/12)・野村 克也
歴代 強打者のバッティングの特徴や凄さ、エピソードなどを語りながら、強打者とは何か、プロとは何か、その条件と は何かを著者ならではの視点から毀誉褒貶織り交ぜて考察していくプロ野球史上最強の打者は誰か?
野村克也が60年間、その目で見てきた強打者たちの伝説。
著者の本はよく読んでいる。ファンである??
歴代の強打者たちの名前がある。
何をもって強打者と言うのか??
記憶に残る。3割打者。ホームラン打者・・・・・・
『クリーンナップを10年以上続ける』
『チームの鏡』になる選手!!
そう著者は規定する。
選手の凄さを、実際に見ている野村監督が記述している。
著者の本はよく読んでいる。
なので知っている話も多い。
天才と言う野球人がいる。
著者から見れば、長嶋、広瀬、イチローになるのか??
この領域には努力だけではなれない。
夢枕獏の格闘小説にたびたび出て来る話がある。
『努力の凡才』
天才には感動が無い。何でも出来てしまう。
なので努力しない!
まれに努力する天才がいる!
こう言うのが、長嶋、広瀬、イチローなのだろう。
人知れずに練習もやる。
別の本であるが、新人長嶋のアウトコース打ちの上手さに、どうやって打っているんだ?
ときけば、球に合わせてバットを出せば、勝手にライト方向に飛んでいく!
そう言う話もあった。
長嶋とは監督としてはライバルと思ったが、選手時代はタイプが違うので、
それほど意識しなかったようだ。
広瀬にしても同僚だったのでエピソードは一杯ある。
それを読んでいると、天才ぶりが良く分かる。
著者はこの天才たちには到底かなわないと!
著者のライバルは王である。
どちらも努力している。
意地でホームラン争いをしている。
600号までどちらが早いか??
選手としては晩年にかかっている野村が意地で競り合ったが、最後はギブアップしたようだ!
第一章 憧れの強打者
第二章 史上最強のスーパースター、ON
第三章 時代をつくった天才たち
第四章 同時代を生きた戦友たち
第五章 海の向うからやってきた強打者たち
第六章 ダイヤモンドの外から見た強打者たち
第七章 私の教え子たち
第八章 現在の、そして未来の強打者たち
今となっては名前が独り歩きしている。見た事無い人がほとんどである。
川上哲治、大下弘、青田昇、別当薫、藤村登美男。
著者は見て覚えたようだ!
真似る!学ぶ!!
同時代、実際にタイトルを争った選手達もいる。
中西太、山内一弘、榎本喜八、張本勲、土井正博、長池徳二、、大杉勝男、門田博光・・・・・・・
が特に張本は、今は『カツ!!』と言ってプレーを批判している。
が、現役時代は自分勝手だったと言う。
一塁にランナーが出ても、一、二塁間を大きく開ける為にランナーにリードを取るなと言う!
榎本にしても安打製造機と言われるが、自分のバッチングの事だけを考えていた??
著者は嫌な奴と思われている???
しかし皆練習は人一倍していたようだ。
名コーチと言われる、中西太に山内一弘。
教え子のバッティングは著者から見れば教え方が分かるようだ・・・・・・
著者が自分で見たことを記述しているので面白い。
高井保弘、福本豊、衣笠祥雄、山本浩二、田淵幸一の名前がある。
とくに田淵は面白い。
著者から見れば、有り余る才能を活かしていない。
構が決まれば打てる。
それであれだけ打ったのだから凄い!!
阪神に入団したのが良かったのか??
今となっては分からないが・・・・・・
代打の高井保弘を出しているのは、著者の好みと思う。
評価している!!
最強の右打者としては、当然落合の名前がある。
記述された当時の減益として、松井秀喜、小笠原道太、松中信彦、掛布雅之、金本知憲、、前田智徳、清原和博、原辰徳、若松勉らの名前がある。
左打者は好打者が多いのか??
その中で小笠原道太、松中信彦のスラッガーを希少価値があると!!
清原和博に関しては、教育の問題が多そう・・・・・・
著者は、落合を監督としても評価している。
著者の教え子の名前がある。
広沢克美、池山隆寛、山崎武司、新庄剛志、稲葉篤紀らがいる。
新庄は理解不能。
広沢克美、池山隆寛は振り回しすぎ!!
稲葉は著者が見つけたとの自慢か??
怒られそうです!!
助っ人としては、スペンサーが面白い!
怪人??
エピソードに困らない!
が日本球界に与えた影響は大きいと!!
著者がそうなんだろう・・・・・
あとはバースか?
現在と将来がある。
中村剛也、阿部慎之助、内川聖一、糸井嘉男、坂本勇人、長野久義、中田翔、大谷翔平とある。
別の本であるが、西武中村剛也はメチャメチャ身体が柔らかいと言う。
体型から判断してはいけない。
内川に関しては、広角打法を評価している。
中田に関しては茶髪等を批判している。
大谷については、はじめ二刀流なんてと思ったが、今はどうなるか見たいようだ!
ソフトバンクの秋山幸二、小久保裕紀の名前が無かったが・・・・・・
球界の生き字引とも言うべき著者の本である。
面白かったです!
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