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2016年4月15日 (金)

本・軍師二人(1985/8)「真田幸村と後藤又兵衛」・司馬 遼太郎

戦国の英雄たちの中で群を抜いて輝く2人の武将──天稟の智将・真田幸村と、千軍万馬の勇将・後藤又兵衛の、名将なるが故の葛藤と互いの深い洞察を語る表題作の他、争乱の時代を溌刺と自由に生きた、戦さにも強く女にも強い、生き物の典型としての男たち、それを慕う女たちを描く、興趣尽きない好短編集。

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読んだのはまだ学生時代である。
面白かった。
今回の「真田丸」で読み返した本である。
本はブック・オフで見つけた。108円である。
この短編に、「軍師二人」がある。
軍師とあるが、どちらも軍師ではない。
大物の薫陶を受けている。
真田昌幸に、黒田官兵衛である。
この本では幸村である。信繫ではない。
信繫が戦場で戦ったのは、上田城攻防戦であり、相手はどちらも徳川勢である。
家康本人ではない!
実践経験はこれだけと言う!
軍略は書籍で会得した??
かたや、又兵衛は実戦経験が豊富である!
実戦で戦術、戦略を会得した。
官兵衛の中津での地侍との戦いの経験している。
朝鮮出兵もしているし、関ヶ原でも戦っている。
名は知れ渡っている!
幸村は昌幸の影に隠れている!
大阪城入場時も、昌幸でなく幸村だったので、家康が安心した??

両者共牢人上がりの落ちぶれた武将である。
大阪城でも中核にいない!
真田丸がある。
これは大阪城の欠点を守る為に造られた。
最初に眼を付けたのは、又兵衛である。
幸村も気が付いた。
どちらが築城するかでいさかいがあった??
結局は又兵衛が譲ったようだ………
それに対して礼も無かったようだが………
出来上がりは又兵衛も評価した。
真田丸は大活躍する!
これが冬の陣である。
夏の陣が始まる!
っこで軍略、戦法が対立する!
大阪城の堀は埋められている。
つまり籠城は出来ない!
なら出兵である。
牢人衆は野外決戦で一致している!
野戦になる!
家康は誰よりも実戦経験がある。
それに野戦が得意である!

迎え撃つ場所は何処が良いのか??
又兵衛と幸村が対立する!
小松山周辺か、四天王寺周辺かである。
籠城は真田のお家芸である!
城取の家である!!
四天王寺の塀、伽藍が格好の出城になる。
真田はあくまで、野外決戦とは言え籠城的な考えをしている!
大阪城の首脳陣は結論を出せない。
分からないと言った方が良いのか??
結局兵を二分する。
ただでさえ少ない兵を分ける。
愚の骨頂である!
明石全登が嘆く!
「場内に百世に一人、出るか出ぬかの軍略家が二人いる。
どちらの作戦案を取っても、そちらに指揮権を与えても徳川の軍勢を壊滅させるのは不可能ではあるまい!」

戦いは又兵衛の予想の通りに戦いになる。
幸村も又兵衛の案に賛同して、打ち合わせを終える。
又兵衛と徳川勢の戦いが始まる。
幸村が援軍に向かうが、時間通りに着かない。
濃霧と言う!
霧の為に進めない!
と言っても一里進むのに3時間かかっている。
必死で救援に向かったとは言えない??
又兵衛は自分の想定した戦いが出来て討ち死にする。
ここに救援が来ていればどうなっていたか?
幸村も自分の想定した戦をする。
家康を追い詰める。
「真田日本一の兵」とまで讃えられる戦いを行う!
救援に間に合わなかったのは、人情だったんだろう………
そう言う内容です!

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