名言格言

2016年4月10日 (日)

本・交渉術 (2011/6)・佐藤 優

外交官として北方領土交渉の第一線で活躍した著者が、実体験をもとにインテリジェンスの技法を明かす。各国のスパイが繰り広げるカネやセックスを用いた交渉術、霞が関官僚と政治家の交渉術、国家間の交渉に臨む首相や大統領の孤独―メモワールとして読んで面白く、ビジネスマンの実用書としても役に立つ、第一級の教科書。

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目次を見ただけで内容が想像出来る。
自身の経験談なので、信憑性は高い!!
①   神をも論破する説得の技法
②   本当に怖いセックスの罠
③   私が体験したハニートラップ
④   酒は人間の本性を暴く
⑤   賢いワイロの渡し方
⑥   外務省・松尾事件の真相
⑦   私が誘われた国際経済犯罪
⑧   上司と部下の危険な関係
⑨   「恥を棄てる」サバイバルの極意
⑩   「加藤の乱」で知るトップの孤独
⑪   リーダーの本気を見極める
⑫   小渕VSプーチンの真剣勝負
⑬   意地悪も人心掌握術
⑭   総理の女性スキャンダル
⑮   エリツィンの五段階解決論
⑯   米原万里さんの仕掛け
⑰   交渉の失敗から学ぶには

東日本大震災と交渉力

著者は5人のロシア・日本の指導者を知っている。
エリツィン、プーチン、橋本、小渕、森!
その時の北方領土交渉についてアドバイスしている。
自身外交官だったので、諜報機関との関係も深い。
人脈も相当ある。

著者はロシアから日本は交渉が下手だと言われたようだ。
確かに下手である。
誠実にやれば相手は納得する。
そんなことは無いと思うが………
余計に舐められるだけであると思う。
交渉には、飲む・打つ・買うが必要なのか??
著者のハニートラップの記述は参考になる。
誰がこの女どうですか?
ホテルに帰れば全裸の綺麗な女性がベッドに横たわっている。
そんな事はあり得ない!!
偶然を装う!
又、例えば女会っているときに、自動車事故を起こす。
女と会っていること自体やましい事がある。
この事故をもみ消すような事をして恩を売る。
何も要求しないが、後で響いてくる。
著者がいつも記述しているが、酒と女は限界がある。
酒なんかウオッカはいくら強い人間でも1日5~6本しか飲めない。
女もそうである。
いくらロシア人が好きでも1日に相手出来るのは知れている。
が金は限界がない。
いくらでも欲しくなる!
その辺りが脅される事になる。
味方のふりをして近寄ってくる人間が危ない。
これは映画・小説の話ではなく実際にあるようだ。

目次を見ただけで内容が想像出来る。
著者自身の経験からの話が主である。
ソ連、ロシアとの交渉がある。
その中から学んだことを記述している。実話なので嫌になるような話も多い!
ワイロの渡し方の話なんか最高に面白い。
自分でも参考に出来る話が多い………
(何の参考なのか??)
機密費の使いかたがある。
蓄財に励む事も出来るようだ………
「過ぎたるは及ばざる如し」と言うが………

著者はキリスト教徒である。
聖書から交渉の方法を記述している。
なにか亀に追いつけないウサギの話かと思ってしまう。
交渉術は、ユダヤ・キリスト教文化圏の思考様式と表裏一体の関係にあると言う。

著者はリトアニアと親しい。
杉原千畝の復権の話がある。
これも面白い!
こういう話になると、鈴木宗男は大した政治家と思う。
著者もそうだが、出る釘は打たれる???
北方領土の交渉も、著者が文筆活動を行っているのでよく分かる。
東郷和彦も出る釘と思われている???
外務省の内幕については散々記述している。
しかし、不利になると固まってしまう人間もいるようだ………
ちょっと信じがたいが………

暴力で相手を抑え込む交渉術がある。
ナチスドイツのチェコのズデーテン地方の割譲がある。
当時はドイツはヨーロッパ第一の強国であった。
が米英ソを凌駕するものではない。
暴力で抑え込むには、圧倒的な国力の差がなければならない。
北朝鮮がこの方法を取っているが、ものにはならないと言う。
麻生大臣がナチスドイツの手口をまねる話は、理由はともかくそれだけで欧米の批判を受けることになる???

チェチェンの20代の女性狙撃手の話があった。
何かと言うと、手足をロープで縛り車で引っ張ってバラバラにした………
この女性のライフルには20数個のマークがあった。
つまり20人以上ロシア兵を殺している。
黙認になる兵たちがおさまらないと言う。
黙認になる。

好意的誤解は放置する。
交渉しないと言う交渉術。
見識のある学者は、敵になればややこしいので、避ける傾向にある???

最後に東日本大震災と交渉力がある。
民主党政権の対応の批判がある。
ロシアのアスモロフ氏の批判ある。実際に日本に来ている。
①   民主党は長年野党にいため、危機管理システムの運営が出来ていない。
②   日本側は、外国の経験や助言を活用することは、欠点をさらけ出し、自らをおとしめろことになると考えていたようだ。
③   ロシアでは5分で決定できることを、会議、一人しかいない責任者の決裁を得るために時間を浪費し、事態の悪化を招いた。
④   ロシアから直ちに通電したが、日本側は9日もかけた。
⑤   ヘリコプターによる散水は無意味である。
⑥   無人で建物の間近から放水する方法を思いつかなかった。
⑦   危機管理の責任者は、東京でなく現地で行うべきである。
当たっているところはある。
がこれはロシアが日本のインテリジェンス能力を図っていると言う。
事故も原発自体でなく、日本の官僚的な管理システムに問題があるとしているようだ。
そうでなければ原発ビジネスが成り立たなくなる。
著者は著作で暴露しすぎなのか、ロシアにも名指しで批判されているようだ。

著者自身の話がある。
逮捕されて収入等の現金の流れを調査された。
何かあると思われていたが、白だったようだ。
それよりも自腹を切って、著者は国の為に尽くしていた、と思っている。
著者の本はよく読んでいるので、東郷和彦、鈴木宗男と北方領土に努力したのは分かる。
いきさつも著者の本で知ったが、ディーゼル発電機設置の理由もわかった。
が国策捜査である。
滅私奉公がある。自分の金を持ち出して仕事している。
仕事の為なので構わないと思う。
公私混同になる??
目的の為には手段を選ばない??
法律をバカにしている。
検事に言われたようだが………
これはやりすぎなのか?

大変面白く読ませて貰った!
著者の本が積んであるの早く読みたい!

2016年3月10日 (木)

仕事でのトラブル……… 「泣く子と地頭には勝てぬ」

道理の通じない赤ん坊(泣く子)や権力者(地頭)とは、いくら争っても無駄であるという意味のようだ。
昔から知っている。
良く聞いたことわざである。
誰もが知っている。と思っていた………

仕事の絡みがある。
ある仕事で当社の業者が、ヘマ(?)をした!!
お客さんも、私もヘマだと思う。
が本人にその自覚が無い!
話していて、腹が立って本人に言ったのが、「泣く子と地頭には勝てぬ」である!
結論を言うと、知らないと言われた!
意味が分かっていない!!
情けなくなって来た………

地頭とは、平安・鎌倉時代に荘園を管理し、税金を取り立てていた役人のことである。
権力を振りかざして横暴を働いていた。
個人的に、この言葉は好きである。
建築関係の仕事をしているので、ゼネコンの担当者はメチャメチャな人が多い??
怒られそうであるが………
その時に使う!!
「泣く子とゼネコンには勝てぬ!」
自分で酔ったようにこの言葉を使う。

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やはりお金を出すお客さんである。
今回は無理難題でも何でもない!!
まして何とかして欲しいと、お願いされている状態である!!
それを何を勘違いしたのか、出来ないと言ってしまったようだ!
何とかしようと言う気も無い!!
その後は、へらへら笑っている………
緊張感も何もない!
結論は、その上司を呼んで何とかして貰った。
部品の問題もあり、事務所まで探しに行ってくれた。
それさえせずに、出来ないと言い切っていたようだ………
情けなくなった!

思う事は、歳を取ったと言う事である!
自分もそう言う風に言われていたのではないか?
それが言う立場になっている!
今回なんかは、お客さんは理不尽なこと等一言も言っていない!
全てこちらの問題である!
嫌になってしまった………
歳を感じるが…………

2016年2月11日 (木)

本・「ズルさ」のすすめ(2014/12)佐藤 優

厳しさを増すこの時代を生き抜くには、実直に頑張るだけでなく、ときには「ズルさ」を発揮することも必要だ──。社会全体が敵になるような大きな困難を乗り越えてきた著者が、「人と比べない」、「嫌われることを恐れない」、「問題から目をそむけない」など、誰でも直面する11のテーマを解き明かしていく。2014年上半期ベストセラー『人に強くなる極意』待望の第二弾。

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著者らしい内容である。
ファンと言えば著者が迷惑になるか???
内容は下記の通りである。

第一章        人と比べない
第二章        問題から目をそむけない
第三章        頭で考えない
第四章        時間に追われない
第五章        酒に飲まれない
第六章        失言しない
第七章        約束を破らない
第八章        恩を仇で返さない
第九章        嫌われることを恐れない
第十章        人を見た目で判断しない
第十一章      上下関係を軽んじない

前作の「人に強くなる極意」は読んでいる。
前作も面白かったが、この本も面白い!
世の中の不条理を受け入れる。
世の中なんてキレイごとばかりではない。

人は見たいものしか見ない。
最悪のシナリオも考えておく。シュミレーションの必要性がある。
金融商品がある。FXは単なる売益狙いで、社会に還元するものはない!!

厳しい環境の中では直観力が磨かれる。
例としてロシアにイスラエルを上げている。
ロシアも国が崩壊した。イスラエルも周りは敵だらけである。

必要な時間は天引きする。
ネットで無駄な時間を過ごさない。

酒の飲み方、飲んだ次の日の態度が大切。
酒の上での話をいつまでもグジグジ言わない!

理不尽な態度にも理由がある。
小さなエゴの話がある。
ロシア大使と公使であるが、公使に良い車を使わせない。
大使のエゴである。ひがみ?
公使は経歴を見ると誰の事か一目瞭然であるが…………

出来ない約束をしない。
最近はメモを取らない。ノートパソコンを取り出す。
北朝鮮に拉致被害者を返す約束を反故にした。
著者はこれは失敗だと!
約束は信頼関係である…………
約束を超えた信頼関係を築くことも大切であると!

「受けた恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ」
著者は人間を見ている。
「先生の恩は一生忘れません。浮くも沈むも一緒です!」
そう言って裏切っている、社会的地位の高い人間(?)を見ている!
半沢直樹の倍返しがある。これは間違いだと!!
被害を被ったらその分だけを取り返す。
目には目を!目には目と耳では無い!
と言う意味にもなるそうだ。

「人に嫌われないこと!好かれる事を目指す!」
部下によく言ったが、「好かれんでも良いから嫌われるな!」
こいつにだけは仕事を出さない!
電話もしたくない!
そう思われるなと言っていた。
著者とは意味が違うが…………
日頃から何をしたいのか?
ノートに付ける事も必要である!(これは時々やっているが・・・・・)

人を見た目で判断しない。
やたらと高級品、ブランド品を身につけ無い。
時と場合による。
著者は情報を取る相手によって車も乗り換える。
威圧する場合!
仲間意識で情報収集する場合!!
場の空気を読む事なのか??
ハニートラップの話がある。
これは長期戦である。少しずつ落として行く。信用させる。
飲み屋で出会って、ホテルに連れ込み、怖いお兄さんが出て来るなんてチンピラである!!
2,3年かけてゆっくり蟻地獄に落とす!
この教育はもっとすべきであると感じた!!

上司の不条理な命令にどう対応するか?
上司の8割はおかしい人である。

権力を笠に着る人間である。俺が一番偉いんや、と言う上司もいる。(実際に言われた事がある!)
権力の本質は人に嫌な事をさせる事である。
問題社員を引き取ってはならない。
俺が、と言ってはいけないようだ…………
複数の価値観を持つ!
しなやかに使い分ける。人間関係と価値観とを!!

妥協ではなく調整と言う事なんだろう…………

大変面白く読めました!!

2016年2月 2日 (火)

本・お金に強くなる生き方 (2015/10)・佐藤 優

「油断すると、私たちはいつの間にか資本主義の仕掛けに踊らされ、なんらかの依存症にさせられてしまう。お金を使うということは、常にそうした危険をはらんでいるのです──」。
私たち一人ひとりは「お金」とどのように向き合い、身がまえておくべきか。どうすればお金に振り回されず、幸福な関係を築くことができるのか。知の巨人が、大格差社会を生き抜く知恵を伝授します。

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著者のファンである。著者は迷惑であろうか???
辻元清美が好きではない!
はっきり言うと嫌いである!
著者をラスプーチンと呼んだようだ。
当たっていないことは無いと思うが………

著者の持論がある。
飲む、打つ、買うがある。
酒に女に金である。
金だけは際限がない!!
いくらでも欲しくなる!
昔、バヴル華やかしころ、業者の人に、100万円積まれたら誰だって手が出ると言われた!
金が増えるのは何かをしなければならない!
これも昔の話だが、大手銀行の支店長までやった人によく言われた。
「投資信託なんか儲からない!」
どうなのか?
当たっているところはあると思う!
金融機関なんて、他人を儲けさせようとは思っていない!
真実だろう………
個人投資家はやはり不利であると!
何か金融機関の恨みが出て来ていそうである!!
持ちなれない金なんて持つと変な事に使う。
人間関係もおかしくなる!

金と結婚する。
実際に例えば大手銀行員と結婚する。
が会社を辞めようとすと、奥さんが銀行員だから結婚したと!
金は人間の本性を見せる!
縁の切れ目は金の切れ目?
どちらが先か???

著者が言っているが、日本は生活出来る。
格差があるが、最低ラインの生活もある程度は出来る。
資本論が出て来る。
企業の益をどう考えるか?
労働者は給料で契約しているので、分配の必要はない!
これがマルクスと言う!
が近代経済学は分配を認めている。
こうなるとややこしい!!
格差が広がっているのは分配がうまくいっていない!
資本主義ではそうなるようだ???
格差縮小は戦争しかない??

実際に第一次世界大戦と第二次世界大戦は格差が縮小していたようだ。

日本人の貯蓄が少なくなって来ている?
と言うより貯蓄に回せる金がない!
副業の勧め???
防衛の為には給料以上の金が欲しい。
どうして稼ぐのか??
売れ筋の商品を探して高く売る!
最近ではネットでも売れる。
がこれは少し問題ではないかと思うが………??

著者はそんなにぼろ儲けをしろと言っているのでは無い!
仕事に影響ないようにして、多少の余裕を持つ事を勧めていると思うが………
日本は生きていくのに困る国では無い。
防衛方法として金を持つ!
これも有効であるが、日本人は金を買えるのか??
藤巻健史が言っていたが。そう言う売買のセンターはインドなんかにおかれている。
そうすると言葉が日本人には分かり難いところがあると!
買えないのではないかと記述していたが………

素養や裏付けも無大ぼらを吹く人間は要注意である。
「強い日本」「美しい日本」「日本はすごい」
やたらと利殖を勧める人間も要注意である。
阿部政権を言っているのか???
敵を知り己を知らなければならない!!

著者のイスラエルの友人に言われている。
リーマンショックの時に「日本人の優秀さが改めて分かった」と!
サムプライムローンを商品化した商品をほとんど買っていない!
他から見ればそう見える??
現在投資の時代が来たと調子に乗らないことが重要である!!
金融機関の人間に騙されないことが重要である!!
そう思う………

著者の信条がある。
①   余剰資金でやる
②   可処分所得の半分以内の抑える
③   短期投資で一気に利益を狙わない

色々な格言じみた話も多い。
もっともな話である!
面白い本です!!!

2015年10月20日 (火)

本・人に強くなる極意(2013/10)・佐藤 優

「どんな相手にもぶれない、びびらない―」“図太い人”になる頭の使い方。

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著者を見ていると、こちらがびびってしまう!
そう思ってしまうが・・・・・・
エピソードを交えて面白く読ませてくれる。
思い当たる節のある人は大変だろう・・・・・・
本人が読まなくてもまわりが読む。大変だ!!
512日拘留されていても戦った!ここでも妥協しなかった!
それほど敵が多い!
敵と言うより自分の無能さを指摘されるのが怖い連中なんだろう・・・・・・・

大変な時代になっている。
竹島、北方領土は、それ以外に追加で侵略される恐れはないと!
が、尖閣は違う!沖縄まで中国は視野に入れている。
潜在的脅威では無く、現実的な脅威である。
そう言う大きな時代状況の変化に対応出来る、人間力を強化する為の基本技法を記述している。
内容は下記の通りである。

第1章        怒らない
第2章        びびらない
第3章        飾らない
第4章        侮らない
第5章        断らない
第6章        お金に振り回されない
第7章        あきらめない
第8章        先送りしない

第1章  怒らない
怒るのは場所を考えろと教えられた。
誉める時は皆の前で。怒る時は1対1で!
相手のプライドも問題もある。
が皆の前で怒らなければならない時もある!
著者もその例を並べている。
妙に納得する。
鈴木宗男も悪く言われ過ぎるのか??
著者の話を聞いていると、アクはあるが普通の人間である。
逆に、何も言わずに内に怒りを秘める人間は怖いと言う!
いきなり何をするか分からないと言う!

第2章  びびらない
「人間はよくわからないもの、不可解なものに対してびびる」
情報が無ければ分からない。客観的に観察する。
検察はびびらす事のノウハウのオンパレードと言う。
今、日本がびびらなければ相手は、アメリカと言う!
そう言う考えから言うと、TTPには参加しなければならない!
ブロック経済の復活と言う。対中国用であるようだ。
自分の力より圧倒的に大きなもの、自分の限界を超えているものに対して虚勢を張る事は危険と言う!

第3章  飾らない
「他人から良く思われたい」
「優越欲」
誰でもあると言う。
これを利用され無いようにする。
『豚もおだてりゃ木に登る??』

第4章  侮らない
得意絶頂の時、ツイている時、地位や権力を持った時に、『侮り』がしのびよる。
外務省に入省した時、コピーを取らされて、次の日にシュレッダーにかけられる。
いじめとしか思えないが、これが鍛えていることになると思っている。
何か言いつける事で自分の存在を確認する。
著者言う、「人間性に対する侮りがある」
今までOKだったことが突然アウトになる。
そして突然のスローガンがある。この時は要注意と言う。
「侮り」の反意語、「畏れる心」が必要である。

第5章  断らない
自分のまわりにもいる。
今やらなければならない事をやらずに、せんでもええ事をしている。
それで言い分けをするが、言っている事は自己弁護である。
時間配分を考えて、手を抜くことも考える。
「断らない力」で人間関係も広げることが出来る。
が絶対に断らなければならない事もある。自分の存在価値にかかわる事である。

第6章  お金に振り回されない
株に投資して配当金を得る。
これが投資であるが、今は株の値動きで直ぐに売り買いをする。
目先の利益にとらわれている。
お金は必要以上にあっても、まだそれ以上に欲しくなる!際限なく欲しくなる!
『ドッキッとする!!!』

まるで自分が批判されているのかと思ったが・・・・・・・
マルクスは賃金を再生産から3つに考えている。
『衣食住、家族を養うお金、教育費』
今は人件費節減で、派遣に切り替える。
つまり再生産に必要な金を貰えない!
如何に自分を高く売るか?
ここで勝間和代が出てくる。
「コモディティになるな、スペシャリストになれ」
単なる労働力では無く、一芸に秀いた存在になれと。

面白い例がある。
銀行にローンを申し込んだら、消費者金融から金を借りていた事で、
断られた例があるようだ。
信用情報と言うのか、すぐに分かるようだ。
個人情報保護??
と言うより企業保護になるのか??

第7章  あきらめない
出口のない物、完成系、終着点が見えないものにはまらない!!
諦めないと言うより、執着になっていないかを見極める。
泥沼に入り込まない!

第8章  先送りしない
先送り出来ない事、出来る事を判断する。
明日できる事は、今日するな!!
人間は決断することを恐れている。
先送りすると、タイミング、時期を逸する事になる!
TPPの参加にしても、日本の置かれている状況では参加しかないが、政治家は決断しない!
選挙の票の事を考えて、合理性が失われている。
国民性の比較がある。
やたら判断をせっつく:アメリカ・ロシア・イスラエル。数字がすべて。要は金!!
判断はアメリカより遅れるが、数字やお金以外に基準がある:イギリス・ドイツ。
眼先の利益・お金に忠実:イタリヤ・スペイン(ラテン系)
日本はどうか?
判断や行動は早くない。自分達が突出しないように行動する。
一度決まった一徹に守る??

真面目な人ほど「ウツ」になる。
先回ししていると、間に合わなくなると言う恐怖になる。
先回ししていると言う事は、逆に要領よく仕事していた事になる。
要はこだわらずに柔軟に考える事なんだろう!

2015年8月23日 (日)

本・40歳からの知的生産術・谷岡一郎

時間はないのに、責任は大きくなるばかり…。増え続けるプロジェクトをこなし、確実に成果を出すにはどうするのか?
そのための、技術を披露する。究極の時間管理術から、ファイルを駆使した情報整理術、情報発信の戦術と戦略まで、今すぐ使えるノウハウの数々を大紹介。少ない時間で最大の効果をあげるための、知的生産の秘訣を明かす。

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著者の本はよく読んでいる。
面白いと思う!
今回、大分前に買っていたが読んでいないので、この機会に読んでみた。
著者は自信がある。
だから「○江K三郎」とか「白鳳大のF教授」とか丸わかりの名前が出て来る。
H大学と言わないのが良い!

序、 10のプロジェクトを同時にこなす時間管理
1、 クリエティブな時間はそれほど多くない
2、 集中する時間の確保
3、 時間を大切にする
4、 「本を読む」ノウハウ
5、 情報を捨てるためのファイル整理法
6、 知を蓄積する環境
7、 セレンデェピティ能力
8、 自己の方法論を確立する
終章 最後に笑う者の勝ち


1、クリエティブな時間はそれほど多くない

著者の持論だろうが、世の中にはゴミがいっぱいと言う。
役に立たない情報がいかに多いのか?
仮設であるが、情報レベルの低い媒体に慣れた人は、より高次の媒体を理解する能力が衰えていくと言う。

2、集中する時間の確保
集中できる環境が必要である。
中断されない。
携帯電話にメール。
内容のないのが多い。
著者は携帯を持たないようだ。
確かに持っていると、くだらない事でもすぐに連絡するようになる。
電話で聞いていても、話が終わったかと思ったら、そこから又話が始まっている。
時間の無駄と思う事も多い!
著者は、携帯やメールの付き合いは、浅い付き合いになると!!
確かに電話の最初の挨拶からおかしい。と思うのは歳のせいなのか?
何かやっている途中に声を掛けられると、次に何をやっていたか忘れる事がある。どんなに頭のよい人でもあり得るようだ!!
邪魔の入らない空間を持つ!
恐ろしい話があった。
碁の世界である。トップともなれば違うものなんだろうと思う!
「疲れきった脳に最後のひと仕事をさせる訓練」

『出来るのだが、すぐに気が散る』
それはやはり出来ないと言う!(集中できないのは出来ないと言う事か?)

3、時間を大切にする
くだらない情報、ブログやツイッターは見ない。
著者は携帯も持たない。緊急を要する連絡なんてそんなに無い!!!!
下記の項目は納得できる!
①   同じニュースは繰り返し見ない。
②   会議を長引かせない。
③   長いスピーチを避ける。
④   どうせ議論の噛み合わない人は放っておく。
⑤   放っておいてはならない事は、先送りしない!
⑥   便利なもの、おもしろそうなものには、えてしてワナがあるものなので、時間と金の使い方の優先順位は決めておく!
⑦   現金払いの勧め!!必要なものを必要なだけ買う。以前の話だが2個で30%引き、3個なら50%引きと言うのがあった。著者に笑われるが買ってしまった・・・・・・・

時間を節約する方法として、録画しておき早送りで見る人もいるようだ。
ニュースなんかはそれで分かると思う。
その為にはテレビは2台持っている・・・・・・・
強い意志が必要なのか???

4、「本を読む」ノウハウ

「本の好きな人だけが偉くなれる」
著者言う、いかにノーベル賞とは言え面白くない物は面白くない!
ここで「○江K三郎」の名前が出て来た。
確かに面白くない。そもそも純文学なんて読んでも分からない。
著者の意見に賛成である。(著者は迷惑か???)
乱読を勧めている。
これも同意見である。
読んでいるうちに、違いに気が付く。
その中で自分なりの考えにたどり着くようになると、悪い頭で思っている!
良くない本、映画、音楽、その他のものに時間を取られ続けるほど、人生は長くないのである。

5、情報を捨てるためのファイル整理法
世の中の半分、いや90%はゴミと言う。
ゴミの仕分けの重要さ!
自分に価値がある物を見極める能力と、不要な物を切り捨てる勇気!
それが出来ないから資料だらけになるし、いつまでもゴミを抱える事になる。
整理方法を記述している。
出来る人と、出来ない人間との差が出る!

どうも、「白鳳大のF教授」は嫌いなようだ。
が選挙番組には良く出て来る。間違いが多いようだが・・・・・
第一人者かと思ったが、著者の意見でエエ加減さがよく分かった。
もっとも予想のプロなんて、それで銭儲け出来るのは間違っている???

6、知を蓄積する環境

学問に境界は無い!
何でも興味を持つ、と言う事でもなさそう・・・・・・・
「学問に王道なし」「やってみるという遠い近道」

7、セレンデェピティ能力
意味は「掘り出し物をみつける才能、掘り出し上手」
ハンガリーの学者の意見!
「インターネットで世界中を結んで、何でも発信・受信できる世の中なんていい事があるのか?役に立つ情報より、「知」より「痴」が世界を廻る!」
その通りみたいである。

「うさんくさい」ものは切り捨てよ!
儲け話に、振り込め詐欺!
調子のよい話には乗らない!
携帯電話は信用しない事!
疑問が生じた時は、両論を読む!

8、自己の方法論を確立する
世の中はもともと不公平である。
と言う事を前提に考える!
世の中には要領のよい人間がいる。
まわりにもいる。手柄は自分の物、ミスは人の責任!
観ていて嫌になる。
自分でありもしない事を言いまわっている。
著者言う。
『そんな時は、こんな奴と人生を取り替えたいか』と考える。
まったくその通りであると思う・・・・・・
批判精神を持ち続けることと言う。
常識のウソ!「無条件に受け入れない」
失敗と反省は何回でもすべし!「やり続けることが重要」

自分の方法を確立する時、常に長期と短期~戦略と戦術~分けて考える。
なるべく長期視野を重視する!

終章 最後に笑う者の勝ち
著者の座右の銘は「最後に笑う者の勝ち」と言う!
その極意を記述してくれている!
「やるか、やらないか迷ったらやる!」
やらない後悔より、やった後悔をしたいと言う事なんだろうか??
祖母よりの言葉がある。
「あやまるのは躊躇したらあかん。タダやしな」
「頭の中はいくら貯めても税金はかからない」

著者の本は大好きである。
先生と言ってよいぐらいである!(迷惑がられる!)
ラスベガスに行く前に読んだのも著者の本である!
又、『ツキの法則』等を読み返してみたい!

 

2015年7月27日 (月)

本・うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」・松田美佐

デマ、流言、口コミ、風評、都市伝説。多様な言葉を持つうわさ。この「最古のメディア」は、トイレットペーパー騒動や口裂け女など、戦後も社会現象を巻き起こし、東日本大震災の際も大きな話題となった。事実性を超えた物語が、人々のつながり=関係性を結ぶからだ。ネット社会の今なお、メールやSNSを通じて、人々を魅了し、惑わせるうわさは、新たに何をもたらしているのか。人間関係を噂から描く意欲作。

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昔と言うか27年くらい前に1年間出張した。
関東である。
最初に標準語を喋って欲しいと言われたところである。ムッときたが・・・・・・・
何処か?
茨城県、筑波である!
ここにいる時面白い記事が、新聞に出ていた!新聞である!
要は当たり屋がいる。
車のナンバーも分かっている。
見ていて思わず笑ってしまった。
姫路・なにわナンバーだった。
自分も姫路ナンバーの車に乗っていたのだが、たしかに姫路・なにわナンバーの後ろに付くなと言われていた。
そんなナンバーまで分かっているのなら捕まえればよいのにと思ったが・・・・・
この時弁当屋のおばさんが言っていた。
私の知り合いも引っかかったのよ!
しばらくして新聞にその事実は無かった記事が出ていた。
おばさんにそれを言うと、怪訝な顔をして首をかしげていたが・・・・・・

それから神戸に帰って来た。
またまた同じような記事が出ていた。
まったく同じと言ってよい!
この場合ナンバーは、確か西の方のナンバーだったと思う!
何を考えているのかと思った事を覚えている。
実際無いのに、あったと言っていると言い張る!

今回この本を読んでいて笑ってしまった!
まったく同じ事が例としてあげられている!

噂の影響力がある。
豊川信用金庫の取付騒ぎ。
単に女子高生のおしゃべりから広まる。
人は善意で知り合いに教えようとする。
聞いた方は確認する人もいるが、万が一という事で降ろしに行く!
善意の人もいれば面白がっている人もいる。

と思うと佐賀銀行の例がある。
銀行がつぶれると言う事を聞き、知り合いにメールで情報を流す!
それを信じたのでは無いと思うが、万が一と思って預金を引き出しにかかる。
銀行なんて1000万円までは保証されるはずである。
佐賀銀行に1000万以上預けている人なんて何人いるのか?
常識で考えれば分かると思うが・・・・

関東大震災で朝鮮人が襲ってくる。
試着室に入ったきり出て来ない。誘拐される。
火星人が襲ってくる。
トイレットペーパーの買い付け騒ぎ。

パニックが発生する事を恐れて、事実を伝えない。
それが余計に悪い結果になる。
面白い例が沢山ある。
今はネットの時代である。
メールでも一斉送信できる。
あっという間に広がる。
善意のうわさも広がるようだ!
現在では都市伝説がある。
あまり気にした事は無いが、そんな事ばかり調べるて生活している評論家もいる???
口裂け女も都市伝説のようだ。
車と同じ速度で追いかけて来る。
実際に経験した事があるのかと?
暗闇のなかで女が一人でいると、なにか想像力をかきたてられるが・・・・・・・・

うわさは自分が意識していない不安や感情を浮き彫りにする!
うわさの強さ・流布量は、当事者に対する問題の重要さと、証拠のあいまいさに比例する。
足し算ではなく掛け算である。
ゼロ出なければ消えないと言う事のようだ!
面白い本でした!


2015年6月11日 (木)

本・バブルの歴史④・エドワード チャンセラー・アメリカ・日本のバブル

第8章が、カウボーイ資本主義  ブレトン・ウッズからマイケル・ミルケンまで
1964年、トルーマン大統領は「穀物価格が、市況商品市場の先行きを材料に賭けをする投機家の貪欲によって動かされるようであってはならない」
穀物の投機家を「不幸の商人」だと批判した。

現代は金融革命なのか?
インターネットで株式が家庭に進出している。
1日1000回取引する人もいる。
金融派生商品革命!
派生商品を胡散臭いと見るのは、各国の政府が何度も禁止しようとしたことでも分かる。
が自由主義経済論の新時代には、これは最先端になる。
金融工学と言う!
数式を並べる。黄金比も入るのか?
それで説明されてもほとんど分からない!
勧める金融機関の人間も分からないと思うが・・・・・
が、実績の儲けを見せられると信じやすくなる!
この辺りは、悪い頭では理解の外にある!
しかし、ヒラリー・クリントンは儲け過ぎるぐらい儲けていたようだ!
ジャンク債がある。
具体的には格付け機関が行なう格付けにおいてダブルB以下に格付けされた債券を指す。
ハイイールド債は、一般的に信用格付けが低く、元本割れが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されている。
投資資金を回収できず失う可能性が高いため、ハイイールド債は投資に精通したプロ向きの債券と言える。このハイイールド債を使って最も成功したのが、ジャンクボンドの帝王と言われたマイケル・ミルケンだそうだ。
この辺りは複雑すぎてよく分からない!
マイケルミルケンも起訴され、その名声は地に落ちた。
この本はそこまで記述されているが、その後を調べると、地獄から這い上がったと言われる。
良く言えば、不死鳥の如くよみがえった・・・・・・・
2007年の資産は21億ドルと言う。
この87年の暴落を数字に強い二人の学者が分析した。
このような暴落は、10の160乗に1回に過ぎない!
要は2度と起こらないという計算の様だ・・・・・・・・
又起こるだろう・・・・・・・・
投機、投資とは恐ろしいものである。

第9章が、日本の神風資本主義 
1980年代の日本のバブル経済とある。
その当時立花隆の本を読んだ。
日本の株の値打ちについて、そんな馬鹿な話は無い!おかしいと言っていた!
これを会社の嬉しそうに株をやっている人間に言ったところ、立花隆が間違っている!
そう断言したアホがいた!
直ぐに暴落した!
本人はそんな事を言った事も忘れていると思うが・・・・・・・・
この本にあるが、NTTの時価総額が50兆円を上回り、1社だけで西ドイツと香港の株式市場の合計を上回った!
バスに乗り遅れるな!
借金をしてまで次のNTTの株を買う!
そんな時代があった!

まだ大丈夫!!!
国がほっておかない!!!

自分の都合のよい事しか考えない。
「人は見たいものしか見ない!!!」
1995年に、野村証券は日経平均が8万円を超えると予想したようだ!

2015年4月で、2万円をようやく超えた!
今は2万1千円まで行くと予想されている。
今が買い時です!!
今しかない!!

金融機関も大変である。
最近藤巻健史の本を読んでいる。昔から読んでいるが・・・・・・・・
ハイパーインフレ一直線であると言う!
異次元の規制緩和と言って、100円単位の値動きで右往左往しているのは、バブルの崩壊前では無いのかと思ってしまう!
この本にある黒いチューリップの話から、現在に至るまで何度もバブルははじけている。
今回は大丈夫という保証は無い!

プロシア宰相ビスマルク!
「賢者は歴史に学ぶ!具者は体験に学ぶ!」
これだけバブルの崩壊の歴史がありながら、又同じ事になりそうに感じる。
何年か先に、中国・韓国・日本と話題になるのか?????
株価なんてどう動くか分からない!!!
そんな事は無い!と言う金融機関の担当者も多い!
黄金比を持ち出してきた担当者もいる!
しからば、浪速の料亭の女将はどうなのか??
分からないから、勝ち馬に乗るのではないのか????
占い師にも頼る!
稲川会の石井進。経済やくざと言われた!
企業も本業よりも株で儲けている時代があった????

「バブル経済は大蔵省と、日本銀行によって仕組まれたものである。」との声もある!
土地・絵画に群がり、値打ちも分かっているのか分からないが、最高金額で絵画を買う!
大昭和製紙の社長もいる!当時史上最高落札額の8250万ドル(当時のレートで約124億5000万円)で、競り落とした。
カジノで賭博に興じるために複数の子会社から個人的に巨額の融資を受けていと言われる、大王製紙のバカ息子!
製紙会社は儲かるのか???

野村証券では「回転商いで絞り取れ」が不文律だったと言う!
今も変わらないと思うが・・・・・・・・
もっともどの金融機関も同じと思うが・・・・・・・・・
読んでいると、今のアベノミクスも危ない感じが漂う・・・・・・

第10章があるなら、リーマンショックになるのだろう!
これは読みたかったが・・・・・・

エピローグ  経済学者の暴走
ソ連邦解体後、投機が脚光を浴びる時代なったと言う。
資本が自由に世界を移動する。
「株式市場には魔法のような力があり、国民が国の経済政策に関心をもつようになる」
単に株価の上がり下がりを見るだけではないかと思うが・・・・・・・・
効率的市場仮説の支持者は、通貨危機が起こるのは、政府の政策に間違いがあるときだけである。
そうでは無さそうである!!!
「金融派生商品は金融危機をもたらすダイナマイトと同時に、危機を国際的に波及させる導火線でもある」
「サブプライムローン」もそうなんだろうと思う!
実際に爆発した??
実際の例が多く記述されている。
嫌になりそうである!

しかしワタクシ目を入れて、一般の人は分からないだろう!
何かあればそれに対する理由が付けられる。
『結局のところ、錬金術は金属の世界であれ、金融の世界であれ、失敗する』
地道に働くのが一番なのではないかと思う!!!!

2015年6月10日 (水)

本・バブルの歴史③・エドワード チャンセラー・新しい技術

第5章が、迅速な通信の手段1845年の鉄道狂を扱っている。
18世紀後半から通信・交通の分野で本格的な革新が現われるようになった。
運河・鉄道・自動車・ラジオ・飛行機・コンピューター・・・・・・・
最近では新しいエネルギーがそうなんだろうと思う!
この章はイギリスの鉄道熱を扱っている。
しかし読んでいて思うが、当時の先進国たるイギリスでもバブルがあった?
いや先進国のイギリスだからあったのか?
国内で運河を掘り水運が開ける。
それに鉄道ができ蒸気機関車が席巻する。
最初は日本と同じで、音・煙で人体や動物に多大な影響を与えるとして反対が多い!
が全国に鉄道網が引かれる。
金が要る!
鉄道王と呼ばれる人が出て来る。
株価を上げなければ資金が集まらない。
騙しみたいなものである!

イギリス以外の国は鉄道投機が暴走する危険を避ける方法を取っている。
プロイセンは鉄道投機が起こった時、直ちに抑え込む手段を取り新線の認可を拒否した!
フランスは工兵隊が路線を決定し、入札により民間業者に任せた。
ベルギーは政府が鉄道の建設と運営に責任を負う方式が取られた。

ビルゲイツが「ゴールドラッシュは猛烈な投資を引き起こす事が多い。一部は成功するが、熱狂が終わって振り返ったとき、失敗に終わった企業の山をみて頭をひねる」
『何を考えていたんだ』『熱狂だけでここまで馬鹿なことをしたのだろうか』
今の日本の株価がそうなのかと思ってしまうが・・・・・・・・

第6章が、「誤魔化され、魔法をかけられ、悪魔に取りつかれ」 金メッキの時代の投機
1980年代の後半になる!
警句じみた話が並んでいる。
アメリカ人は投機を好むと言われる。
未来志向の国であり、将来が良いものになると信じている。
リスクを好む傾向は極めて強く、金持ちでも現在の境遇に満足せずに、さらに上を狙って賭けに出ようとする。
アメリカの性格は、投機の国と言える!

マークトゥイン、
「卵はひとつのカゴに盛るな!」分散投資の事だろう!
だから「卵はひとつのカゴに盛り、そのカゴをよくよく見守れ」集中投資の事か?

『人生には投機に手を出すべきでは無い時期がある。投資に回せる金が無い時期と、金がある時期だ!』
『投資機会を見つけ出せるのはたいてい、機会が無くなってからだ!』

なにかマーフィーの法則を読んでいるみたいである!
ここでも鉄道の話がある。
アメリカは広大である。
読んでいて思うが、上手い話には裏、嘘・詐欺(?)がある。
逃げ切っている人間もいるが、一般の自分は賢いと思っている人は損をしている???
『金メッキ時代』上手い言葉である!
要は外見に騙されていると言う事なのか??
空売りでもなんでも切り抜けなければならない!
アホほどもうかる話は、眉唾物である!

第7章が、新時代の終わり1929年の大暴落とその影響になる。
20世紀になる。
1929年に株価は一段と高い高原状態にしっかりと定着した?
この時期は新しい特許も多かったようだ。
経営も科学的なっている??
禁酒法の利点がある。
「家具・自動車・楽器・ラジオ・旅行・保険・教育・書籍」に需要が移る???
「恐怖のない新時代」
『株式を相場の頂点で買ったとしても、投資した金額を取り戻せる時期が必ずくると予想できる』
投機熱が再燃する。
将来を見込んで投資するようになる!投機か??
『現在の適正な利子・配当収入を犠牲にしても、将来の値上がり益期待して証券を買うのは、投機そのものであって、投資ではない。現在の安定を犠牲にして、将来の偶然にかける物だから』
今の金融機関の担当者そのままである。
良いのか悪いのか?株も買いやすいようなルールになる。
営業担当者にはノルマが課せられる。
この時期はラジオ・自動車・映画等の産業が伸びたようだ。
GMは10倍に跳ね上がっている。
当然警告がある。
『歴史繰り返す傾向があり、投機の行き過ぎが必ず相場下落の行き過ぎと苦痛をもたらすことを教えている。投機のお祭り騒ぎが広がり過ぎれば、やがて訪れる暴落は投機家に打撃を与えるだけでなく、経済全体の恐怖をもたらす!』
暴落は突然訪れるのか?
まだ大丈夫だ!
言う事なのか?信じたくない事は信じない!
「投機と信用が限度に達し、再び景気循環が猛烈な勢いであらわれ、永久運動機関は逆方向に回転しだし、新時代は過去のものになる!」
アベノミクスも大丈夫なのかと思ってしまう!

本・バブルの歴史②・エドワード チャンセラー・南海泡沫会社

第3章が、忘れてはならず、許してはならない南海の愚挙
フランスのニシシッピ―計画がある。
これも眉唾だったようだが、これに刺激されてイギリスも同じような物を造る。
高名な南海会社の話になる!
世の中が一段落して平和になる。
閑になれば欲が出て来る。
自分も儲けたいと!!!
仕組みが分からない。
単純ではない!各種の年金型国債を株式に転換する。
要は株価が高い方が良い!「当たり前の話だが・・・・・・」
計画の成功は、国債保有者と投資家を騙せるかにかかっている???
手口が記述されている。素人には分からない!!!
現在人でも引っかかる???

事業内容も面白い!伝説もあるようだ・・・・・・
鉛から銀を抽出する事業
頭脳用空気ポンプ事業
性病治療
人間の髪の毛の売買
眉唾物である・・・・・・・
良く信用する気になるなァ~と!
国王から一般人まで、科学者・政治家と言い、欲の皮が突っ張っている!
ニュートンも儲けて、結局損したようだ!
女性投資家の例がある。ぼろ儲けしている人もいる??
儲けた人はいる。
売り逃げと言うのか、冷静だったんだろう!
日本のNTT株の放出と同じで、買わな損や!
国が保証している????
自信のない物には手を出さない事なのか!

第4章が、愚か者の黄金1820年代の新興国
イギリスに、1821年ありもしない南米の国から移住の話が持ち込まれた。
国王を名乗っていたのは、スコットランド人のようだ。
この詐欺師は資金を持って家族とフランス逃げた・・・・・・・・・
「新興市場」「新興国」への取引が盛んになる。
「第三世界」「後進国」より「新興市場」は投資先として魅力的に聞こえる????

南アフリカ・メキシコの鉱業株等がある。
鉱山もイギリスの技術力を持ってすればもっと生産量があがる???
結局鉱業会社は失敗する。
「投機の対象になった国についての無知と言う」

国内の企業もある。
「首都圏海水浴会社」
ロンドンまで海水を運び、保養地まで行かずに海水浴の効用を得られる。
(海水を運ぶのだから鉄管では直ぐに錆びる。SUSなら高額である。ちょっと考えただけで無理であるが・・・・・)
「ロンドン傘会社」
傘を持ちあるかなくても良いように、少額で傘を借りれる施設を造る。
「首都圏漁業会社」「ロンドン質会社」「ロンドン安全共同墓地会社」
面白い話である!

景気の上昇局面では、繁栄がいつまでも続くと思われる。
投機が行き過ぎになり、投資家を鴨にする詐欺が増える。
「だれでも、幸せなときほど、信じやすくなる」
危機が終わると金融機関は過去の愚行と損失を忘れて明るい未来を夢見て、愚かとしか言えないほど信じやすくなる!

10年間隔でブームと危機の循環があるとの説もある。(これは信じれる!)
今も全然変わっていないのか!

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    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。