トルコ

2016年4月 1日 (金)

本・中東複合危機から第三次世界大戦へ (2016/2)・山内 昌之

2015年11月に起きた「イスラーム国(IS)」によるパリ大虐殺テロの直後、ローマ法王フランシスコは「これはまとまりを欠く第三次世界大戦の一部」だと表現した。
その後も、同月のトルコ軍によるロシア軍機撃墜、2016年1月のイランとサウディアラビアの断交、「IS」による世界各地でのテロなど、危機が続いている。
何が起きているのか? これから何が起こるのか? 
あまりにも錯綜した状況を、歴史や地政学をひもときながらも読み解き、今後訪れる「日本人の想像を絶する危機」を洞察する。激動する世界を知るための必読の書。

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著者の本はよく読む。
大変面白いと思う!
佐藤優との対談もある。
この本は、今そこにある危機である!!
クランシーの世界では無く、現実の世界である。
内容は下記の通りである。

序  章 イランとサウディアラビアとの対決  宗派戦争の恐怖
第1章 ポストモダン型戦争と中東複合危機  国家・内戦・難民
第2章 パリの大虐殺と「新しい東方問題」    戦争と市場の間
第3章 地政学とムハンマドのリアリティ      大文字と小文字のイスラーム
第4章 スンナ派とシーア派                  分裂から抗争へ
第5章 慈悲深き宗教者、前向きの政治家      政事と軍事のバランス感覚
第6章 「イスラーム国」とは何か            シリア戦争と難民問題の深淵
第7章 新露土戦争の危険                    二つの帝国
第8章 中東核拡散の誘惑                    イランとトルコの競合
終   章 第三次世界大戦への道                短期決戦か長期持久か
あとがきにかえて                          中国と「イスラーム国」

中東の対立の本である。
中東から中国への道なのか?
イランとサウディアラビアとの対決
スンナ派とシーア派の対立。
地域大国、イランにトルコの関係。
ロシアとイラン、トルコの関係。
ロシア帝国、ペルシャ帝国、オスマントルコの末裔の争い??

最初から、イランとサウディアラビアとの対決がある。
サウジアラビアとは記述しないのか?
イランとの関係に、アメリカがかってのようにサウジについてくれるのか??
どうもそうでは無さそう………
イランもISと戦うシーア派である。
敵の敵は味方では無く、敵の敵は敵と言う!
軍事組織に、テロ組織に援助している。
中東は豊かな国である。
破綻国家もあるが、「レンティア国家」が多い。
カタール、クウエート、バハレーン、アラブ首長国連合、オマーン。
天然資源等を国民に還元する。税金も無いし、教育費もただである。
そうやって統治の正当化を図る。
が石油が下落している。
収入が減っている!
維持するにはどうすればよいか?
原油を上げればよいのか??

新帝国主義がある。
ロシアのウクライナのクリミア併合。
ロシアからのパイプラインをどの経路で通すのか?
これは面白いが、紛争のネタである。
ウクライナも中抜きしていたようだ。

かって露土戦争があった。
ブルガリアに行った時のガイドさんは、親ロである。
この辺りはオスマントルコに支配された恨みがある。
ロシアがブルガリアの開放に為に戦ってくれたと!!
ちょっと信じられないが………
ペルシャ帝国の後継国、イラン。
オスマントルコの後継国、トルコ。
宗教にクルド人の問題がある。
イランの12イマール派は、著者たちによって教えられた!
クルド人はまとまりがないのか??
第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れ、フランスとイギリスによって引かれた国境線により、トルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアなどに分断されている。
トルコのクルド人はイランが援助している?
イランのクルド人はトルコが援助している?
怨念が渦巻く地帯と感じるが………
クルドは軍隊も持っている。
人口2000万以上である。スコットランドは500万である。
20万以上の軍隊がある。
日本はトルコとの関係があり、クルドを援助していないようだ………

シリアは内戦で荒廃している。
がニュースで写るアサド大統領は良いところに住んでいる!
服装も良い!
軍隊もガタガタのようだ!
そりゃこれだけ内戦を続けると、どうやって食べているのかと思う!
援助国がいるようだ。
体制派にも、反体制派もパトロンがいる。
かっては25万の軍隊を確保していたが、今は何千人しかいないようだ。
今は義勇軍でもっている??
化学兵器を使った時点で、アメリカは介入すべきだったようだ。
出来ないのでロシアが影響力を増している。
増しているどころか当事国になって来ている。

ロシア・トルコ・イラン・サウジ・イスラエル、エジプトも入るのだろう………
それに小さな国も多い。
オマーン、クウエート、アラブ首長国連合、カタール、ヨルダン………
かってのバルカン半島みたいに感じる。

著者言う、大文字と小文字のイスラーム。
良きイスラムと、過激なイスラム!
どう見極めるのか??
実際には居ない、穏健派の勢力?
要は分からないのではないか??

最後は中国との関係である。
この辺りは、佐藤優、手嶋龍一、宮家邦彦等もさんざん言っている。
中央アジアに新疆ウイグルの問題がある。
ここから中国にイスラムが入って来る。
インドネシアは2億人の人口である。
火薬庫は何処にでもありそうである!
核のハードルが下がってきている。

2015年12月10日 (木)

映画・海難1890

映画・海難1890、を観にいった。

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トルコは親日の国である。
一度行った事が、楽しい旅行だった。
特にイスタンブールの街の喧騒には驚かされた。
流石ビザンチィンの首都であり、オスマン帝国の首都である。
1千年以上の首都であると思った……
王朝は衰える。300年と言う!
オスマントルコも衰える!!
ロシアからの侵略に対抗できなくなって来ている。
そういう時期に日露戦争が1904年に起こった。
ロシアが勝たなかったが、止まったと言う事が重要だった。

映画は日本・トルコの友好関係のきっかけとなったエルトゥールルの悲劇を扱っている!
本作は2005年頃から企画され、2013年10月に会談した内閣総理大臣安倍晋三とトルコ首相レジェップ・タイイップ・エルドアンとの間で合作について議論された。
2014年1月、『エルトゥールル』の仮題で制作が発表され、同月に会談した安倍首相とエルドアン首相との間で合作することに合意し、日本外務省・トルコ文化観光省が製作を全面バックアップすることになった。
2015年1月、タイトルが『海難1890』に正式決定し、内野聖陽と忽那汐里が主演・ヒロインを演じることが発表された。
トルコ士官を演じたケナン・エジェと、忽那汐里はイラク危機での場面でも共演する。
お互い遠い昔に会った気がする?????

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1890年9月、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を載せた軍艦「エルトゥールル号」が日本に航海される。
かってトルコ海軍は地中海でベネチュアと争っている。
が地中海と言えば大西洋、太平洋ではない。
荒れると言っても静かなものだろう………
3本マストの帆船である。
蒸気機関も備えているが………
かなり老朽化している。
機関員たちは、「おばさん」と言っている。
機関員を演じている俳優も良い演技をしていた。

冒頭にトルコの剣の訓練、串本の市内による訓練の模様が対比で登場する。
そうして派遣される。
ロシアバルチック艦隊よりは恵まれた航海だったと言え苦労している。
ようやく日本に着く。
天皇陛下に拝謁して帰国する。
乗組員がコレラにかかり出航が遅れる。
9月の台風シーズンになる。
日本はこの時期は外すように勧めるが、トルコにも事情がある。
いつまでも日本に置いておけない。
帰国となる。
その途中、串本で遭難する。
マストも折れる。
任務をまっとうする機関員たち。
機関に留まろうとする士官に、退艦の指示を優先させるように言う機関員達!!
泣ける場面である。
座礁する!!

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台風シーズンで漁に出られず酒を飲んでいる村人たち。
突如の遭難に村人は総出で救助に当たる。
言葉は通じない!
何処の国か分からないが、国旗のリストからトルコと分かる。
618人の乗組員で、69人助かった。
500人以上犠牲になっている。
この棺桶も金が無い村が作る。
自分達の食料も無い中、備蓄の食料も出す。
遭難した人は温めなければならない。
風呂に入れるのがよいがそうはいかない。
人肌で温める!
救助に当たった医師がいる。主人公である。赤ひげである。
もう一人アル中(?)の医者がいる。竹中直人が演じる。
そのままである!いやらしいおっさんぶりを演じている。
村長を演じるのは、笹野高史!
良い脇役である!!
存在感がある!!

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死の底から生き返っている士官は、遭難したエルトゥールル号を見て泣き崩れる!!
自暴自棄になりかける………
最後に遺品を確認して持ち帰るので串本に残る。
その時遺品が無くなっているのに気が付く。
盗まれていると思う!
が遺品を綺麗にしている。
血の付いた遺品を持ちかえれば、遺族はどう言う気持ちになるのか??
だから綺麗にしていた!!
それを見せられる。
村人に素直に頭を下げるようになる。
そうして帰国する………

そうして時は流れる………
1985年、イラン・イラク戦争勃発。
サダム・フセインのイラン上空航空機に対する無差別攻撃宣言に、自国民救出の為、各国は救援機を飛ばしイランを脱出。
しかし、日本政府は救援機を飛ばすことが危険と判断し救助要請に応えなかった。
日本人は215人。この状況を打開すべく、日本大使館はトルコへ日本人救出を依頼。
トルコ首相は、それを快く承諾。救援機をもう1機飛ばす決定を行う。
空港では500人近くのトルコ人がテヘランに残っていた。
が日本人に優先的に飛行機の席を譲ったのだった。
陸路は確保されていたようだ。
この場面は感動的である。
トルコ人の数の多さに乗れないと思う!
大使館員が皆を説得する!!
一人の子供が日本人の子供を引っ張ってくる。
日本人は飛行機に乗れた。
トルコ人は陸路をとった。2日かかるようだが………

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関係ない話だが、トルコに行った時遠足に来ていた子供たちが「ハロー」と全員挨拶してくれた!
アヤソフィアでも女の子が、「フォト」と言って一緒に写真を撮った。
先進国とは違う!
メチャメチャトルコに親近感を持った!!

それにしても危険な空路になる。
パイロットも拒否できる。
パイロットに志願を求める。
全員手を挙げる!
安全が確保されなければ飛ばないと言った日本の航空会社があるようだ………
そりゃ潰れるワナ!!
そこは、後に国民の税金を投入されている航空会社なのか??

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トルコでの試写会は、安倍総理大臣とトルコ首相エルドアンが一緒に観たようだ!!
しかしトルコも今ロシアとの関係が複雑である!
ロシア機と分かって撃墜したのか??
イスラム国と戦いはどうなるのかと思う時期である!
心配である!

三日月の夜が意図的に出て来る。
トルコの三日月と、日本の太陽を上手く対比させていた。
お土産に兜がある。これに三日月と太陽の絵柄になっている。
面白い映画でした。
両国以外でもヒットして欲しいと思う!!
又トルコに行きたくなってきた。
その時は、ターキッシュ エアラインズ トルコ航空を使いたい!!

海難1890の公式サイト

遠交近攻と言う言葉がある。
古来隣国と仲の良い例は少ない。
無いと言ってもよいぐらいである。
アメリカとカナダも良くないようだ。
日本も隣国と仲が悪い。
かって仲が良かった時代は無さそうである。
かってのオスマン帝国。
寛容であったようだ。
少なくとも人種、宗教、言語による差別は少なかったようだ………
ロシア帝国とオスマントルコは何度も戦っている。
ブルガリアのガイドさんが言っていたが、ブルガリアの為にロシアはトルコと戦ってくれた??
ブルガリアは親ロシアの国である。
反面支配したトルコに対しては今も複雑な感情があるようだ………
バルカン半島は複雑である。
トルコもアルメニアと仲が悪い!!
19世紀末と20世紀初頭の二度にわたり、オスマン帝国領内でアルメニア人に対する大規模な虐殺が起きた。
第一次世界大戦中のアルメニア人虐殺は、1915年から1916年にかけて
オスマン帝国領のアナトリア東部からの、アルメニア人強制移住があり、これにより数多くのアルメニア人が犠牲になった。
意図的に殺害されたとして、この虐殺事件を近代初のジェノサイドの一つであるとみなす???
「虐殺がナチス・ドイツによるユダヤ人に対するホロコーストのように組織的に行われた」。
特に4月24日は、ジェノサイド追悼記念日とされており、毎年トルコを非難する国際的なキャンペーンが行われている。
アルメニア人の死者数は、一般的に100万から150万人の間であるようだ。

2014年5月22日 (木)

オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」・鈴木薫

民族問題を克服した超大国の柔らかい支配。西欧の見た“征服者”は、寛容なる文化国家だった。キリスト教徒や異民族との共存に成功した、トルコ人によるイスラム超大国の「柔らかい専制」の秘密に迫る。

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昔読んだ本を読み返した。
最近中欧によく行っている。 行けばどうしてもオスマントルコの影響が言われる。
ブルガリアのガイドさんは今でもトルコをよく言わない!
我が家はトルコに興味がある。 そう言う意味で読み返した。
トルコについては、逆の意味ではないが、「塩野七生 海の都の物語」 に出て来て、宿敵トルコの章があり、これを読むほうがよく分かるのではないか?
トルコは他の本にも記述が多い。どうしても地中海を舞台にすれば、トルコは避けて通れない!   

六百数十年存続した帝国。一つの王朝で続いている。
首都イスタンブール。かってビザンティン、コンスタンティノープルとも言われた。 1000年の都である。
一度行ったが、喧騒の町だった。凄い街と思った! 
オスマントルコは柔らかな専制と言う。
日本ではそれ程歴史に登場しない。 

メフメット2世が登場する。コンスタンティノープルを攻め落とす。
過酷な抑圧者と思われている。
その当時のキリスト教は、他宗教に対して寛容では無かったと言う。 抑圧者であったと言う。
がイスラムは寛容だったと言う。
問題だったのは、単純に考えてキリスト教徒とユダヤ教徒。
が貢納を選べば、一定の行動制限と貢納が義務化されるが、保護される。
固有の信仰と法と生活慣習を保ちながら自主的生活を営むことが出来る。
「剣かコーラン」の選択は、アラブの偶像崇拝者に対してのものと言う。 

スレイマン大帝の時、反ユダヤのデモが起こったが、鎮圧された。
キリスト教徒の国とは違ったようだ・・・・・
言葉も多言語国家と言う。
シーア派とスンナ派の対立。
中東の大国、トルコ(スンナ派)とイラン(シーア派)。
これは現在まで続いている争いなのか?
そのあたりは詳しく記述されている。   
相続、後継者は将来の騒動の元は絶っている。弟は殺す!
モンゴルは末子相続だったが、トルコは順位は問題ではない。 支持する勢力はどちらもある。
が女は怖い! スレイマン大帝の二人の妃。 当然どちらも子供がいる。後継ぎは自分の子供にならしたい。
そうして争いがおこる。 後妃が有利になるが、子供が3人もいれば又争いがおこる。
後妃も望まぬ息子が後継ぎになる。   

オスマン帝国に赴任したハプスブルク家の大使が記述している。
トルコでは羊飼いの子供でも大臣になれる。
業績と能力の報酬と言う。 しかるにオーストリアは、全てが生まれによって決まる。   

デウシルメ、人材を確保する方法。 キリスト教徒の子息を集める。
8~20歳。 イエチェりの人材を確保する。誰でも良いというわけではなく健康そうで欠点のないものが選ばれる。
そうして教育する。 この中から、サルタンの宮殿に入れば能力次第で宰相までなれる。
いくらでも例があると言う。 裁判も公正だったと言う。
税金のシステム、奨学金等が記述されているが面白い。
世界帝国なのでそれなりに優れている。 
「柔らかい専制」 は“ゆるやかな統合と共存のシステム”と、それを外側から「鉄のたが」をはめる “強力な支配の組織“から成り立っていた。
西欧の軍事的技術格差がトルコに衝撃を与えた。
そうして解体して行く。 分かり易い本です!               


2012年4月23日 (月)

4月23日(月)の日経新聞より  『東西の要 トルコ安定成長をめざす』

一面と言うか2ページに渡りトルコの特集がのっている。
『東西の要 トルコ安定成長をめざす』
トルコの現状が記述される。当然悪い話は無い!
NHKスペシャル 沸騰都市 イスタンブールと、その後と言う番組を見た。

特集は、経常赤字拡大の問題。世界7位の観光大国。現地ゼネコンの存在感。仲介外交での存在感。
日本企業の事が記述されている。

このページの広告を大成建設が出している。
が、可愛い女性のアニメが、作業服を着てヘルメットを持っている。
時代の流れと言えばそうなんだろうけど、何か違和感を感じた。
大成建設は、海峡のトンネル工事を請け負っているようだ!
トルコに進出しているんだろうと思う!
ブルガリアでも地下鉄工事を請け負っていた。
工事中にたまたま休憩中の作業員に声をかけられた事がある。
ご苦労さんです!

企業で言えばダイキン工業が、現地の企業、第2位の企業を買収したとある。
ヨーロッパ旅行にはよく行く。行った先々でビルに取り付けられているエアコンの外機を見て、
何処のメーカーかを確かめる。
ダイキン製も多い。が新しいと思えるエアコンはLG、サムソンが多いように思った。
韓国に今は負けているのを実感できる。
中国では、「大金」
ヨーロッパ・ロシア・アフリカの拠点にすようだが、温暖化と言いながらエアコンを売る。
何か矛盾を感じる!

トルコへ旅行した時の、絨毯屋の主人が行っていた。
トルコはヨーロッパの加工業をやっている。中国が世界の加工業を請け負っているのと同じと言っていた。
まだまだ成長する可能性がある。

トヨタ、ホンダの進出のある。
原発を含めて、インフラの整備もある。
今後どうなるか、興味津津である!
最後に投資信託で、通貨選択型で、トルコリラコースをつい最近選んだ!
吉か凶か?

トルコの原発にカナダ参戦!

東京出張の帰り、電光ニュースを見ていた。4月21日の夜だ!
見ている以外はたいがい寝ている。すると気になるニュースが出ていた。
トルコの原発のニュースだ!カナダ参戦のニュースだ。

トルコからの報道によると同国のユルドゥズ・エネルギー天然資源相は、21日までに日本、韓国、中国と交渉を進める黒海沿岸シノップの原子力発電所建設計画について、カナダとも交渉を始めたことを明らかにした。
カナダ企業とトルコの国営電力会社が20日、事業化調査の開始で合意した。
ユルドゥズ氏によると、6カ月後に受注に関する結論を出す予定。 
トルコは2023年までに原発を3カ所で建設する計画で、1カ所目はロシアが受注。
2カ所目のシノップでは、一時は日本が優先交渉権を得ていたが、東京電力福島第1原発事故を機に停滞し、現在は韓国、中国と競合している。(共同)


日中韓カナダの4カ国の争いになるそうだ。
カナダ企業は6カ月で結論を出すようだ! トルコもしたたかだ!これが交渉と言うのもなのか?
外交もギャンブルか?駆け引きが必要と言うのは、谷岡先生の持論だ!
その通りだと思う!多分日本は無理ではないか?
国のトップの意見が通る国!
国をあげて、大統領がトップセールスする国。
相手のトルコは、かってはヨーロッパを恐怖に陥れた国だ!
支配された経験のあるルーマニア・ブルガリアでは、いまだに後遺症がある感じがした!ブルガリアのガイドさんはそう思っている。
そう言う国を相手に、ギャンブルと言うか、ビジネスを行なえる政治家は、今の日本にいるのだろうか?
結論は今年に出るだろう!

2012年3月26日 (月)

トルコとの原子力協定 実質合意のニュース(3/23)

奥さんが日経の記事で見つけた。
トルコの原発の話だ。何回か記述している。韓国が強いかと思ったがそうでも無かったようだ。

トルコとの間で行われていた、原子力関連の技術を輸出できるようにする、原子力協定の締結を巡る交渉が、実質合意された。
原子力協定を巡り、トルコやブラジルなどの5か国との間で進めていた締結交渉は、去年3月の東日本大震災で中断していたが、野田内閣は「日本の原発の輸出や技術移転に対する各国の期待は高い」として、震災以前に進めていた交渉を再開する方針に決めた。
トルコについては、ことし1月の外相会談で交渉再開で合意し、交渉が進められた結果、外務省は23日夜、「今月初めに行われた実務者協議を経て、協定を締結することで実質合意した」と発表した。

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日本国内で原発をどうするかの議論があるさなか、トルコへ、まして地震国であるのに輸出とはどんなもんなんだろう!
日本の技術力を評価してくれてはいるんだろう。
安全基準のハードルも高くなり、金もかかるだろうと思う。
まだ国会承認が必要だが、どうなるんだろうか?
普天間についても約束した事を平気で守っていない国だ!
選挙結果にも寄るが平気で約束はやぶりかねないと思ってしまう。
特に鳩山元首相を見ているとそう思ってしまう。
やるならそれだけの覚悟をもってやるんだろうか。

トルコも隣国との問題は多いみたい。
水を巡るトラブルも多いようだ。
トルコ東部で発生した地震により、トルコと国境を接するアルメニアのメツァモール原発が被害を受けた
記事もある。
トルコ原子力庁の情報筋の話で、トルコ東部で発生したマグニチュード7.2の強い地震のため、同国とアルメニアの国境地帯にあるメツァモール原子力発電所が被害受けたようだ。
つくる場所も考えているだろうか?
民族問題も絡みそう!
まだまだどうなるか気になる話だ!

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トルコでの原子力発電の記事・危険な話か?

トルコの原発について(レアアースと原発を読んで)

2012年2月 9日 (木)

トルコの原発について(レアアースと原発を読んで)

原発とレアアースの本の中でトルコの原発の話が出ていた。
これについては2回記述している。
再度調べてみた。

トルコでマグニチュード(M)7.2の大地震が発生し、これまで難航していたトルコの原発建設プロジェクトが実現しないのでないかという観測が出ている。
99年にトルコで発生したM7.6の大地震(死傷者2万人)以降12年ぶりに発生した大規模地震である。地盤が不安定な断層地帯に位置する世界で最も地震の危険が高い原発として、トルコがロシアとともに推進する「アクユ」原発を挙げられているそうだ。
トルコと国境を接するアルメニアのメツァモール原発も被害を受けたようだ。 
しかし、慢性的な電力不足に悩んできたトルコ政府は、積極的な原発建設プロジェクトを推進してきた。
アクユ原発のほかにも、トルコ北部のシノプ地域に建設を計画している。

韓国政府はこのシノプ原発の受注のために、昨年3月からあらゆる努力をしてきた。
しかし、12月に日本がトルコ原発受注に割り込み、状況が変わった。
トルコが韓国との交渉を中断し、日本と交渉を始めたのだ。
当時、日本では 「トルコ原発が(地震のノウハウがある)日本に向いた」 と考えられた。
東日本大地震で福島原発事故が発生し、日本の海外原発事業が全面停止した。
トルコ内でも、「日本の原発も不安だ」として反対世論が激しくなった。
日本との交渉が難しくなると、「原発交渉は韓国など様々な国に開かれている」と述べ、韓国では再びトルコ原発受注に対する期待が高まった。
が、今回の大地震で、トルコ政府の原発プロジェクトは完全に座礁する可能性が高いと原発業界は見ているようだ。
が、こんな記事を見つけた。
韓国の李明博大統領の中東訪問をめぐり、日本が割り込んだ原発受注を、トップセールスによる受注を決める可能性があると言う記事があった。

今回の事故は島国の日本だった。ロシアの事故は内陸だった。
それ程大きくない国が原発を建設すると、隣国に影響を与えるのは確かと思う。
今の時代、何かあれば製造者責任が言われる。
地震があった時に何かあれば耐震等の問題が起こるだろう!
やはり慎重に対処した方がよいのではないかと思ってしまう。
今後どうなるか非常に興味がある。   

2011年12月11日 (日)

トルコへの義援金?

奥さんがコンビニでコピーをとった!
あわてていたそうだ。
そのコンビニはレジと違う階にコピー機がある。
機会に100円を入れたそうだ。
1枚だけコピーし、あわてて店をでた。
すぐに釣銭を取り忘れたことに気が付き、戻った。
それで釣銭のボタンを押したら、100円で90円のお釣りのはずなのに、330円出て来た!
要は、前の人たちも釣りを取り忘れている。
どうしたかと言うと、レジが別の階だし、急いでいたのでそのまま全部持って帰った!
セコイ!


それで先日トルコ料理の店に行った時の話だ!
トルコで最近地震があった。。その店で義援金を入れる箱があった。
清算してお釣りを払う時に、お釣りの500円を入れた!

コンビニの件があったからだ。
別にいい事をした訳ではないが・・・・・・・・・・


トルコは地震の援助を断っている。
民族問題が絡みややこしそうですネ!
気持ちの問題です!

妻コメ:急いでいたので「どこかの募金箱にいれるから、ごめんなさい」と思いながらコンビニを出ました

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2011年10月 2日 (日)

海外旅行での親切さに触れて!

奥さんに連れられて、海外旅行に行くようになった。
主導権は奥さんにある。
最近海外で不愉快な思いをしたかと奥さんが聞いて来た。
奥さんの友達と、そのような話が出たようだ。
それで振り返ってみた。

最初の旅行:ウイーン・ベルギー・ロンドン・パリ。
ウイーンで到着して、空港からバスの乗った。日本人は二人だけ。
すごく不安だった。奥さんの英語力だけが頼りだった。帰りたくなった!
その後タクシーに乗ったら、オペラ座とかザッハートルテだとかを説明してくれた。
人のよさそうなおじさんだった。

ベルギーのアントワープでレストランに入って、カフェオーレを頼んだ。
ウエイターが親切に、「マッチミルク?」と、わざわざ聞きに来てくれた。

ベルギーのオステンドからドーバー海峡を渡った。
フェリーで奥さんがトイレに行っている時に、若いアベックが二郎の横の席が空いているか聞いてきた。荷物をどけて、つめて座って貰った。ドーバーについた時、丁寧に礼を言ってくれた。

フランスのカルカッソンヌで、奥さんが道を聞いた若い女子学生。
奥さんの、か細いフランス語に対して、一生懸命説明してくれた。
ホテルのレストランでオーダーを、両手を組んで目を丸くして聞いてくれたマダム。

スコットランドのエジンバラ、グラスゴー
道を聞いた女子学生・老夫婦。皆親切に教えてくれた。

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エジンバラ駅前で観光バスを勧められる。バスのルートは二つあって、お勧めを丁寧に教えてくれた。

ドイツのフランクフルト駅で迷っていたら、中年の紳士が 「MAY I HELP YOU?」
と親切に声をかけてくれた。

ベルリンでホームが合っているか分からなくなり、駅で聞いた若い女性。
らちがあかないと、大きな荷物を持ってわざわざそのホームまで連れて行ってくれた。感動的だった。

デンマーク・コペンハーゲン
ここでも親切に教えてくれた女性通行人。
博物館が分からくなり、聞いたのが旅行中のイタリア女性。奥さんとイタリアと日本の旅行案内で探していた。
二人を見ていておかしかった。奇麗な女性だった。
(詳細)

レストランの外で待っていると、いきなり心配して日本語で声をかけてくれたおじさん!ビックリ!

ブルガリア・ヴェリコ・タルノヴォ
奥さんがお土産屋で気分が悪くなった時、休ましてくれてわざわざ水を買って来てくれた店の人。
(詳細)
ブルガリアではべネッタちゃんに出会った。

パリ
美術館への道を聞いた通行人。わざわざ遠回りをして確実に分かるところまで連れて行ってくれた。そこで美術館の場所を示して元の道に戻った。
(詳細)

トルコのイスタンブール
小学生が可愛かった。その時サングラスをかけていたせいもあったと思うが、写真を一緒に取ろうと言ってくれた可愛い小学生の女の子達。
(詳細)

イタリアのヴェローナ
ベネチアからヴェローナまで電車で行った。途中遅れた見たいだった。社内放送なんて理解できない。
悪い事にひとつ前の駅で降りてしまった。
サア大変!次の列車もいつ来るか分からない。
奥さんが尋ねたのが親切なおじさんだった。
自分の携帯電話でタクシーを呼んでくれた。
良く分からないがそこそこの地位の人だったんだろうと思う。
有難かったです!

ざっと思い出してみてもこれだけある。
恵まれた旅をしている!
奥さんに感謝感謝です!ありがとうございます!

2011年8月 7日 (日)

トルコの原発輸出に暗雲

7月27日の日経新聞に不安な記事が出ていた。
前に震災に遭いながらもトルコの原発は日本に優先権を与えるとの記事があった。4月9日だった。

二郎余話の記事

日本側が原発事故の処理に忙殺されているために中断している形だが「原発を建設する決意は変わっていない」と力説。放射性物質の流出問題など日本の情勢が落ちつくまで待つことは辞さないとした。フランスや韓国など日本と競合する国への対応では「日本の苦境から利益を得ようと考える国はいない」と指摘し、他国と交渉を進めて日本とてんびんにかけることはしないと言い切った。

しかし日本の対応が不信感を招いたようだ。7月末で優先交渉を打ち切ると!
腰の定まらない思い付きを言う首相のせいのようだ。
13日の管首相の 「脱原発依存」の宣言からみたい。
そりゃ不安になる。日本が原発を辞める様な事言っているのに、輸出なんか出来るのかと誰でも思う。

原発だけでなく、ああ言う事が変われば信じて貰えない。
トルコの話も多分ダメになるのだろう。
トルコは東京電力による長期運転補償を求めている。 しかし日本の電力会社には国内の対応で余裕は無い。
他の電力会社も問題は多いので余裕は無い。
トルコは日本の官民一体、政府が資金面を含めて全面協力する姿勢を評価しているようだ。
今まで原発を持ったことの無いトルコのような新興国は、原発の運転管理能力を求めている。
思い付きを言う首相では、又それを支えない自分勝手な民主党では無理なんでしょう。
あれだけ管首相と距離を置いて違いを示そうとしている人達は、自分のことしか考えていないのでしょうネ!

現政権で思う事はあるのだろうが、その立場で職務を果たそうとしている人達は評価したい。
なでしこジャパンのトロフィーを掲げてにやけている仙石の顔を見ていると絶望的になる。
管首相も何故辞めないのか良く分からない。 権力は一度握ればはなせないものなのか!

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