本・「坂の上の雲」と日本人・関川夏央
日露戦争で勇名を馳せた秋山好古・真之兄弟と俳句・短歌の革新者である正岡子規を軸に、明治日本の「青春」を描いた司馬遼太郎の『坂の上の雲』。この雄篇が発表されたのが1968‐72年である点に着目し、そこに込められたメッセージを解き明かす。斬新な視点と平易な語り口で司馬文学の核心に迫る傑作評論。
この本は学生時代に読んでいる。
金もない学生時代、親父の本を読ませて貰った。
ドラマも何回観たか?
歴史小説のおもしろさは、司馬遼太郎によって教えられたと思っている。
長ずるにしたがって、批判も多い事は分かって来た!
いつも思うが劇的に記述しすぎではないかと!
が面白い!
短編の方が良い作品も多い!
会津の事、関ヶ原の武将達、新史太閤記・・・・・・
最近では、軍師官兵衛の影響で、播磨灘物語を読み返している。
資料が公開されていない時に記述されているところもあるようだ。
坂に上の雲の前に、要塞を読んでいる。
旅順要塞に平然と突撃したのは知識としてあった。
日本人は勇敢だと思っていた。
そして乃木大将は、有能だと思っていた。
思うとしていたのかもしれない・・・・・・
そに時に、そう言う見方があると知った。
その乃木大将無能論に対する反論も多かったようだ。
当時の乃木軍の白井参謀が後に言っている。
「成って居らぬ」
理由はいきらでもあるだろう!
が何万の人が死んでいる。
脚気の問題がある。
これは戦場では非常に問題だったようだ。
ドイツ(細菌説)とイギリス(栄養のバランス説)の対立になる。
森鴎外までが絡んで来る。
陸軍と海軍の対立にまで行く。
海軍は脚気を絶滅できたが、陸軍はそうではなかったようだ。
坂の上の雲の矛盾点を指摘している。
山下大佐が封緘命令を持って汽車に乗るが、出来ない事を検証している。
小さな事だが面白い。
日英同盟、児玉源太郎の旅順行、バルチック艦隊、乃木将軍の殉死の時の新聞の対応、明石大佐の事、森鴎外・夏目漱石・正岡子規のこと、乃木将軍に心酔した人達、捕虜の扱い等記述している。
地球を半周して、ロシアから極東にまで艦隊を持ってくるのは奇跡とも言う!
石炭の積む場所もイギリスは当てにならない。
フランスも引き気味だっと言う。
メチャメチャ金がかかったのはよく分かる。
沈められに来たみたいなものだ!
対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡?
何処を通るかの話もある。この話は半藤一利が書きまくっているが・・・・・・・
坂に上の雲に出ていたが、旅順要塞攻撃にリズムがある。
ロシアも攻撃の日を推定していたようだ。
理由がある。
伊地知参謀が言っている。
砲弾の補給に1か月かかる。
日は偶数で割れる。要塞を割れる。
何かの記念の日なので縁起が良い!
司馬遼太郎が皮肉で言っている。兵も死ぬだろう・・・・・・
そんな事を思い出しながら読みました!
参考になる本だと思います!
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