物語 北欧の歴史・武田龍夫
本書はデンマーク、スウェーデンを中軸に、両国から分離・独立したノールウェー、フィンランド、アイスランド北欧5カ国の通史である。
今回のヨーロッパ旅行の飛行機の中で読んだ。
デンマークには行った事がある。
今回はフィンランドに行くので読んだ。
なかなかどころか、大変面白かった。
バイキングの起源から始まり、各国の栄枯盛衰が記述されている。
大国スウェーデンの栄光と没落。グスタフ2世。ロシアと張り合う!
同じく大国デンマークの栄光と没落。
目当てのフィンランドは途中から記述される。
フィンランドに十字軍が送られる。
スウェーデンから・・・・
よく分からないところだ。カトリックでなかったからか?
ロシアからも侵略される。
デンマークは大国だった。
スウェーデンを支配していた。
ノルウエーとも連合王国だった。
どちらも独立される。
フィンランドはスウェーデンの支配下にあった。
こういう話になると歴史は面白い。
今、デンマークは言い方は悪いが小国だ。
隣国が悪かったのではないか?プロシアだ!
プロシア参謀本部、モルトケの戦争!
対オーストリア、対フランスの戦争の前哨戦が、デンマークとの戦争だった。
当然負け!
話がそれた。
フィンランドの言語はハンガリー、エストニア語と同じ系列で、アジアから来たと考えられている。
森と湖沼の国。
国旗もスカンジナビアクロスで、白に青のクロス。
青は湖沼と澄んだ空を、白は清らかな雪を象徴する。
ロシア(ロシア正教)とスウェーデン(カトリック)に浸食されて国土も分割される。
スウェーデンの支配下になり、ナポレオン戦争時ロシア領になる。
ロシアとスウェーデンを味方にするためにフィンランドは餌だったようだ。
1917年独立を宣言した。もっと早いと思っていたが・・・・・・
スウェーデンの支配、ロシア大公国の100年を入れて、750年の以上たっての独立だったようだ。
第2次世界大戦前にソ連の侵略を受け、英雄的に戦った。
その善戦ぶりを見て、ヒトラーがソ連くみし易しと勘違いしたと言う。
大国ソ連の影響から逃れられず、妥協を図った。
この辺りの話はよく知っていた。
こうしてみると北欧の歴史も面白い。
行く前に読めてよかったと思う!
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