北条氏(小田原・早雲他)

2015年1月14日 (水)

本・北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録・伊東潤

関東の覇者、小田原・北条氏に生まれ、上杉謙信の養子となってその後継と目された三郎景虎。越相同盟による関東の平和を願うも、苛酷な運命が待ち受ける。己の理想に生きた悲劇の武将を描く歴史長編。

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著者の北条の本は2冊目である。
最初に読んだのが武田家滅亡だった。
面白かった。
どの作品も同じだが主人公は悪く書かれない。『藤堂高虎?』
上杉三郎景虎!
思っているイメージ通りに描かれていた。
が、その反面ライバルだった景勝、兼継がいやらしく記述されている。
当たっているのではないかと思うが・・・・・・・

北条三代目、氏康の息子であるが、北条氏も養子が多い。
一門がある。
家康の松平一門も多い。十八松平と言う。
長年勢力を張っている名門は同族が多そう・・・・
運命に翻弄させられる。
仏門に入れられるが、都合により還俗させられる。
北条幻庵の養子に入る予定が狂う。
上杉謙信の人質になる。
関東の争い。
北条、武田、上杉、葦名、佐竹等沢山の戦国大名がいる。
これらは合従連衡を繰り返している。
甲相駿三国同盟がある。
北条氏康、今川義元、武田信玄の同盟がある。
誰かが死ねば様相が変わる。

相越の同盟がある。
上杉、北条の同盟である。
この証に上杉三郎が謙信のところに行かされる。
上杉と北条の窓口になる。
謙信には優遇される。
養子になる。そして景虎の名前を与えられ、景勝の妹を貰う。
が越後も複雑な情勢である。
中央集権になっていない?
謙信も家臣によく反乱されている。
名の知れた家臣も多い。
地元に密着している。
侮りがたい勢力である。

この越相同盟は崩れる。
北条は武田と結ぶ。
景虎はこの時小田原に帰る事も出来た。
が帰らずに上杉の家督を継ごうとする。
対抗は景勝、兼継!
策謀家として描かれている。
この小説では、謙信の後は景虎と言う事になっている。
意外に真実なのかも知れない。
が謙信亡き後は景勝が主導権を握る。
景虎は北条の出身であるので、越後に地盤が無い。
景虎の為に死ぬ家臣のいないし、命令も聞かない。
反景勝派が集まっている。

北条が景虎の援助に走る。
が近いのは武田である。勝頼に兵を出してもらう。
これを阻んだのが兼継!
黄金を惜しげもなく勝頼に渡す。
これで勝頼は景虎に付かない。
この時に勝頼が景虎に味方すれば面白くなっていた。
越後上杉、甲斐武田、相模北条の三者同盟が出来ていた。
結果は信長に各個撃破されるだけかも分からないが・・・・・・
26歳で自刃する。
妹、桂も嫁いだ勝頼に殉じた。
二人とも小田原に帰れたようだが・・・・・・
乱の後の景勝の報復は凄まじかったと言う!

2014年11月30日 (日)

本・城を攻める 城を守る・伊東潤

城めぐりをしていて、城好きが高じて、その歴史的背景までも知りたいと思っているのではないだろうか。本書は、そうした方々を対象としている。その城で過去にあった攻防戦に目を向けてもらい、その城の経てきた歴史に興味を持っていただく必要がある。本書は、そうしたことを念頭に置いて書いた「戦う城本」である。

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26城紹介してある。
当然のことながら実際に城の周りを歩いている。
山城はえらかったと思うが・・・・・・・
戦国時代から幕末にかけての戦いのあった城を紹介している。
又城郭の図(?)絵(?)も付けている。
大変よく分かる。
城址によっては、案内に「堀切」と案内がある城址もある。
播磨三木城攻防戦。
秀吉の平井山本陣。
ここの主郭にいくまでにの斜面に兵が寝泊まりしていたとの案内があった。
食料や糞尿はどうしたのだろうか?

読んでいて特に北条関係の城に行ってみたいと思った。
八王子城・河越城・箕輪城・山中城・韮山城・・・・・・・・
河越城
三大奇襲戦と言われる、河越城。
北条氏康が主役である。氏綱も関係しているので北条とは関係が深い。
他は織田信長と毛利元就である。
氏康は名将なんだろう・・・・・
が定説は変わっていく。
戦いも夜戦では無かったようだ・・・・・・
その都度ロマンが無くなるが・・・・・・

水戸城
幕末これほど藩内で殺し合いをやったところは無さそう。
その為有為の人材が枯渇した。
実際幕末も後半になると水戸藩士の名前はあまり出て来なくなる。

八王子城
巨大な城である。
秀吉の小田原攻めで落城。
氏政の弟、主戦論者の氏照の居城である。
秀吉に刃向ったとあまり評価されていない。
玉砕したようだ・・・・・
が著者も小説で取り上げている。
なかなかの武将と感じたが・・・・・・
行って上までは登れないと思うが・・・・・・・

箕輪城
武田信玄の攻撃に耐えた城である。
長野業政には、新陰流 上泉信綱が仕えている。
中小企業連合と言うべき、小土豪との連携を図る。
やはり人なのか?
息子の時代に落城する。
二代目は気の毒である。

韮山城
名将、北条氏規は守る。
寄せ手の大将に問題はあったが、守りきり開城する。
最初の山中城が一日で落城する。
織田信雄が大将で、蒲生氏郷・福島正則・細川忠興らが攻める。
大将以外は猛将がそろっていた様だ!!
やはり人なんだろうと思う。

有岡城
荒木村重の居城である。
信長に反抗する。
一度でも信長に疑念を持たれると、いつかは滅ぼされる。
その不安から反旗を翻す!
そうそそのかした中川清秀はさっさと信長に帰順する。
信長も清秀は重要視していなかったんだろう・・・・・・
1,6kmの800mと言う巨大な城である。
村重にはそれなりの成算があったんだろう・・・・・・
高槻・茨木・尼崎・花隈・三田と支城があり充分戦えると!
全部行ったが・・・・・・『自慢にもなりませんが・・・・・』
播磨三木別所氏、丹波波多野氏、本願寺と同時に信長は戦わなければならない!
が全て毛利の援軍が頼りである!
安芸からは遠いと思うが・・・・・・

家康と信玄・勝頼の攻防戦。
高天神城、長篠城は行っているが、又行ってみたい。
今までと違った目で見れると思う!

2014年10月14日 (火)

本・虚けの舞・伊東潤

本能寺の変から十年。天下人となった秀吉は朝鮮出兵の大号令を発した。その前線、肥前名護屋陣にいた二人。秀吉からすべてを奪われた信長の息子・信雄と、秀吉に滅ぼされた北条家の生き残り氏規。この苛烈な時代を二人はいかに生き抜こうとしたのか。絢爛たる桃山文化を背景に描かれる落魄者たちの戦国絵巻。

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権力者に振り回される二人の男!
名将、北条氏康の息子氏規。
織田信長の息子信雄。
二人の男の人生が、現在と過去に交差する!
物語は朝鮮侵攻の城、名護屋城から始まる。

信長の息子でありながら、本能寺の変後役に立たず、うつけと言われる信雄!
織田家の跡目争いからも外れている。
100万石を貰い、家康と組んで秀吉に対抗する。
北条攻めでほとんど何も出来ない!
移封を断り、秀吉の逆鱗に触れ無一文になる。

北条一門でも早くから信長、秀吉に臣従すべきと考える。
が、小田原城は謙信も信玄も攻めきれなかった!
その自信が秀吉と戦うようになる。
韮山城で戦い、開城したとは言え名将と言われる。
のちに河内で小さく北条の名を残す。
明治維新まで続く!

この二人が主人公なのはどうかな?
運命に翻弄されているのが共通点なのか・・・・・・・

天下人、秀吉に逆らえない!
信雄は、北条戦が終わった後、家康の領土への移封を断る。
待ってたとばかりに無一文で追放される。
小説では罠臭い!
北条戦後、恩賞として与える土地が無い。
信雄の100万石は、恩賞として与えたい。つまり信雄は改易したい!
実際に、対徳川対策として、律儀者と言われる大名を東海道に配置した。
『全部期待外れだったようだが・・・・』
最初から加増を受けてはいけないと、入れ知恵される。
そのようにするが、秀吉が怒る!!!
この辺は、猿芝居か???
しかし有り得る話であると思うが・・・・・・
それにしても100万石もありながら、秀吉に一太刀浴びせようとは思わなかったのかと思う!!!
家臣も家臣だと思うが・・・・・・・

しょせん飾りだったのか?
父が偉ければバカ息子は辛い!

北条も複雑である。
秀吉に滅ぼされたので、無能の集まりのように言われている。
特に四代目氏政は、よく言われない。
がそうだろうか?
結果から全て判断されている感じがする。
氏規は今川家に人質として出される。
その時に、家康と一緒に人質生活をしている。
西国を見ている。
つまり信長、秀吉の力も理解している。
北条が上洛した時は、氏規は行っている。
が官位が無く、バカぬされたようだ。
これは秀吉の遠謀なのか?
秀吉に対して恭順を主張したが、認められず戦う。
名将である。
韮山城に籠城し、この城の価値が無くなった時に開城する。
兄、氏政・氏照は切腹したが、河内で小さく家を残す!

信長との思い出。
本能寺の変。
清須会議。
小牧長久手の戦い。
北条攻め。『ここは可哀想になる場面である』
改易。
秀吉に媚を売る。
この人生をどう思うか?

氏規は読んでいてもまだ救いがあるが、信雄は救いが無いと感じる。
この二人に関しては、良く知らなかっただけに面白かったです!

2014年10月12日 (日)

本・戦国大名の婚姻戦略・渡邊大門

戦国大名はむやみに合戦を行いはしなかった。同盟を結び、戦を避ける知恵を持っていた。
それが政略結婚である。合戦以上に行われた政略結婚の様相を七つのパターンで紹介し、戦国時代の真の姿にアプローチしていく。

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読んでいて、オーストリアのハスプブルク家の話を思い出した。
婚姻により勢力を拡大する。
洋の東西を問わずに、子供は多い方が得なのか???
こうなると、身内に恵まれない秀吉は哀れである!
家康は一門の人間も多い。
一門の娘を養女として、嫁がせる。
政略結婚である。
秀吉は身内が少ないうえ、あまり出来の良いのがいなかったようだ・・・・・・

①   時代に翻弄された浅井三姉妹    「江」の運命
②   小さき戦国武将の知恵       宇喜多直家
③   戦国大名の盟主同士の婚姻     甲駿相三国同盟
④   戦国大名と寺社との婚姻      尼子氏の出雲大社戦略
⑤   中小規模の国人が戦国大名となる道 毛利元就
⑥   戦国大名と公家との婚姻      今川氏と秀吉
⑦   婚姻戦略の終焉          家康と武家諸法度 

お市の方の娘、三姉妹!
皆攻略結婚である。
江は、最終的には徳川秀忠に嫁いだが、すべて秀吉の策謀である。
その例が記述されている。

甲駿相三国同盟!
著者も記述しているが、甲駿相三国に同じ年頃の子供がいたと思う。
それが無ければこの同盟は成り立たない????
そんな事は無いだろう・・・・・
一門からその年頃の子供を探すのではないか?
北条氏は子供が多いと思う!
武田信玄、武田家も多そう・・・・・
信長も多いと思う。家康もである。
それでも攻略の為の子度は足りない。
なので養女になる!
一門の人間は多い方が良い!
とねれば秀吉は可哀想なのか???
もっともこの同盟の会合、駿河国善得寺の会合は現在では否定されている。
同盟が破綻すれば娘は実家に帰される。
この同盟の破綻の原因は、信長と謙信、家康にあるのか???
黒田長政も関ヶ原の前に家康の養女を貰う!
蜂須賀家の娘を離別して・・・・・・・

毛利元就、宇喜多秀家がのし上がっていく。
これは婚姻を上手く利用しているようだ!
梟雄と言われる所以でもある。
同規模の国人、家臣と婚姻を通じてのし上がる。
その過程で当然裏切りもある!
元就の吉川家と小早川家の乗っ取り???
そう言う話が記述されている。

権威を取り込む!
その例として、尼子氏の出雲大社の戦略が記述されている。
これは面白い!
当然攻略結婚である。
が双方にメリットがある!
出なければ尼子も娘を嫁に出さない!
署名の話がある。
二人署名する時は、二段目の人の方が一段目より高貴な人になる。
嫁いだ尼子の娘が二段目に署名しているようだ!
と言う事は、尼子が出雲大社を支配している????
出雲大社は民衆に対しても力があったようだ!
宗教勢力の力は馬鹿に出来ない!
こういう話は他でもあるのだろうか???

そこで思い出したのは、オーストリアのマリアテレジア!
娘に恵まれたが、娘は自分の幸福より、オーストリア王女としての責を果たすことを望む!
実際に結婚相手は、どうにもならない男も多かったようだ・・・・・・
がハプスブルク家は多産系である。
子供は多い・・・・・

秀吉は自身の関白就任に婚姻を利用したようだ。
秀次に公家の娘を迎える。
ここら辺は読んでいても面白い!
もっとも秀次が切腹した時、女性も処刑されたようだ。
権力者秀吉に取り入る公家もいると言う事だろう・・・・・・

戦国武将は家臣の婚姻に制限をかけている。
上手くいっている時は良いが、敵なった場合困る。

家康は、両親の結婚と離別、自身の結婚と離別。
子息、子女さらに養女、養子を駆使した同盟などあらゆる政略結婚を経験している。
怖さも旨みも知っている。
太平になったら当然制限をかける。
江戸時代の婚姻は不自由だったようだ。
知っている話も多いが、初めて知った話も多く面白かったです!

2014年10月11日 (土)

本・実録 戦国北条記 戦史ドキュメント・伊東 潤

大注目の歴史小説家が渾身の思いを込めて描く、あなたの知らない、そしてフィクションではない戦国北条氏の生き方・戦い方。 これを読めば、あなたの北条氏に対する考えはもちろん、乱世であった戦国時代とそこに生きた人々へのまなざしが変わるはずです。

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最近著者の本はよく読む!
大変面白い。
戦国時代の関東がメインで、甲信越も書く。
関東なので知らない話も多く、読んでいても楽しい。
北条の関東における戦いが、記述されている。
あまり読んだことが無いので、大変興味深い!!!
子供頃は、と言うよりつい最近まで、「伊勢新九郎」伊勢の出身で、中年の星と思っていた。
がそうでもなさそう。
備中出身は確認されているようだ。が、その証拠を探す苦労が大変である。
ともあれそんな年ではない!もっと若い・・・・・・
ロマンが無くなる・・・・・

早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直と続き、秀吉に滅ぼされる。
関東は複雑である。
土豪が多いと感じた。
それも名門と言われる小土豪が・・・・・・
鎌倉公方、堀越公方、古河公方・・・・・・
足利幕府はかなりいい加減である。
これに扇谷上杉、山内上杉。
やりたい放題なのか?
京も同じようなものだろうが、織田信長がいる。
軍師官兵衛で、播磨の土豪が一挙に毛利に付いた。
三木城攻防戦が始まる。
この三木城の支城を回った。
城の名前の城主は、ほとんど滅亡した。
それだけ妥協しなかったと思う!

そう言う意味では、北条も甘いのではないか?
臣従すると言えば直ぐに裏切る。
これの繰り返しと言う。
悪く言えばよく関東を保てたと思う!

早雲は「五公五民」から「四公六民」の税制に改め、領民の支持を受けた。
「クールな現実主義者」
「己を知っていた」

あまり知られていない、氏綱の話も多い。
目立たないが、名将と言う。
『祿壽應穏(禄寿応穏)』
「禄(財産)と寿(生命)は応(まさ)に穏やかなるべし、領民全ての禄を寿を北条氏が守っていく」
素晴らしいと思うが・・・・・・・
『義を違いては、たとえ1国、2国切り取りたるとはいえども、後代の恥辱』
『勝って兜の緒を締めよ』
『適材適所を心得よ』
北条を保つために苦労したようだ。
議を貫いた戦いに終始した、稀有な武将と言う!

三代目氏康。
日本三大奇襲戦に一つ、河越合戦が有名である。
この合戦の状況もいろいろありそう?
果たして真実は????
氏康は、上杉謙信・武田信玄・今川義元とまわりに強敵が多い。
そして関東の諸将!
その中で早雲以来の領国統治の基本。
『万民哀憐』 『百姓尽礼』
著者はべた誉めである。戦国期を代表する名将と言う!!!

氏康の事績がある。
検地と所領役帳による効率的かつ平等な両国統治。
納法や升の統一。
他にもいろいろある。
優れていたのだろう!

氏康と言えば、今川・武田との「善得寺の会盟 三国同盟」が有名である。
謙信は気に入らないだろう・・・・・・・
謙信に小田原城を包囲される。
信玄が動き、謙信は引き上げるが、関東の諸将は謙信から離れる。
この辺り、信濃へ侵攻した信玄は着実に従わせている。
もっとも信玄亡き後はメチャメチャになる。
信長も着実に従わせるか、滅ぼしている。
そう思うと、謙信・氏康は甘いのか???
直ぐに裏切られているようだ。
氏康の時代に、謙信・信玄に小田原城を包囲されている。
この時も、信長・秀吉が相手であれば、小田原城も落ちていたかも分からないと思うが・・・・・
北条は一門には恵まれていると思う!
人材は多そうだが・・・・・・

織田信長の登場で各地の武将は、苦労する!
今川家は衰退する。武田・徳川に領土を侵食される。
三国同盟が破綻する。
氏康は信玄と手を切り、謙信と結ぶ!
遠交近攻になる!
が機能しなかったようだ。
家督を氏政に譲る!

氏政は無能と言われている。
が悪く言われ過ぎている。
氏政は、武田との同盟回復に走る。
謙信との同盟はメリットが無かったようだ。
が氏政は、天下統一に走る、信長と戦わなければならない。
それなりの対策を講じているが、信長は今までの武将とレベルが違ってきている。

面白い記述があった。
「祿壽應穏」 『民を本位とした思想』と言う。
が、信長の「天下布武」と争う。
北条も変わる!
勝頼に上野に攻め込まれる。
佐竹、結城等関東の諸将も反北条に走る。
この時、氏政は信長に通じる。
織田の配下での生き残りにかける。
そこまで北条は追い詰められている。
が武田家は信長配下の家康との攻防戦がある。
そして滅ぼされる。
信長から北条には恩賞は無い。
上野一国は滝川一益に与えられる。
そこで本能寺の変が起こる。
神流川の戦いで北条は滝川一益を敗退させる。
本能寺の変が天正十年。
開戦が天正十七年。
この期間に北条として対策ななかったのか?
家康との同盟が頼りだったのか・・・・・・・

秀吉も北条対策は一貫性が無い。
臨機応変に対応していると言うより、気まぐれを感じる。
氏規が上洛した。
が官位も無く恥をかかされた???
これにより氏政は上洛を渋ったようだ・・・・・・
なにか秀吉の悪意を感じる。

著者は、「北条氏滅亡と秀吉の策謀・森田善明」を勧めている。
先に読んでいるのが、両方読めば北条の状況がもっとよく分かる。
面白かったです!

2014年10月10日 (金)

本・日本合戦譚(小田原陣)・菊池 寛

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学生時代に一度読んでいる。
大変面白かったのを覚えている。
今、軍師 官兵衛が小田原の陣が始まるところである。
菊池寛の合戦譚の中に、小田原の陣がある。
改めて読も返して見た。
北条は負けたので、何も言えないと思うが、きつい!!!
まず氏政の評価である。
2つエピソードがある。
①刈りいれた麦を見て、麦めしを作れと言った話。
②汁を飯にい一回ではなく、二回かけた話がある。

どちらも氏政のバカさ加減を面白くしているエピソードである。
もし父氏康が本当に氏政を馬鹿と思ったなら、当主にした責任があるはずである。
菊池 寛の意見はそうみたい。
北条を亡ぼしたのは、氏政のように記述している。
しかしそうなんだろうか???
『そんな事はないと思う!』
ちょっと100年関東に覇を唱えた、北条を馬鹿にしている感じがする。
秀吉に早くから上洛して、臣従すべきだったとも言う。
これもどうなんだろうか?
一戦もせずに、臣従すれば世間の目はどう見るのか???
四国、北陸(越中)、紀伊、九州と秀吉は攻めた。
残るは関東の北条に、東北である。

話は飛ぶが関ヶ原の合戦がある。
毛利に上杉は1/3に縮小された。
宇喜多は滅んだ!
100万石以上の大国は目の敵にされるのだろう・・・・・・・
関東に70万石ぐらいで残し、家康を牽制させるのも一つの方法と言う。
これもどうかなと思うが・・・・・・・

家康の事を記述している。
『強い者に対した時だけ、信義を振り回すのが一番であると確信している家康の処世術の要決である』
メチャメチャ当たっている!!!

官兵衛の話もある。
北条を裏切ろうとした松田憲秀。長男は同調したが二男は同調せず主君に訴え出た。
秀吉は二男を殺せと命じたが、官兵衛はすっとぼけて長男を殺した。
父に忠実なのか?
主君に忠実なのか?
読んでいて北条に厳しすぎると感じた!!!

2014年10月 9日 (木)

本・戦国鎌倉悲譚 剋・伊東 潤

小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。里見家より人質として送られて来た気高く美しい尼僧・青蓮尼を一目見たときから、その苦悩は一層深まる。理念と情念の相剋を描いた胸に沁みる物語。

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著者の本は何冊か読んでいる。
これからもっと読むだろう・・・・・
関東戦国史、北条の物語である。
北条は、氏が付く名前が多いのは知っていた。
そのうちに名前が無くなるのではないかと思った・・・・・
小田原が本城で各地に支城がある。
あの高名な忍城もそうである。
これを一門が守っている。
玉縄北条家の当主・氏舜はやさしすぎる。
家臣を思う気持ちがある。無駄に死なせたくないと思っている。
それが命令違反にもなる。
戦いなんて大局を見れば、小は犠牲にならなければならない時がる。
軍師 官兵衛の三木城見殺しもそうなんだろう。
が本人は出来ない!
それに仏門へのあこがれがある。
が当主である以上それは出来ない。
苦悩がある。
人質として送られて来た気高く美しい尼僧・青蓮尼を一目見る。
この母親が自由奔放に生きたようだ。
動揺する。

関東は乱れている。戦いが多い。
その中で氏舜は生きる道を探る。
が氏舜の青蓮尼への思いを見透かしたように、青蓮尼を還俗させて氏舜に嫁がせる話が持ち上がる。
氏舜はまんざらでもないのか?
青蓮尼も好意は抱いている。
が青蓮尼は自らの顔を焼いてまで、仏門に生きようとする。

北条を巡る情勢が変わってくる。
北条幻庵、北条氏規等も登場する。
そして家督を弟氏勝に譲り、仏門に入る。
そうして青蓮尼と仏の道を通じて一緒になる。
が時代は進んでいる。
秀吉の小田原北条攻めが始まる。
否応なしに巻き込まれる。
交渉役に本多平八郎忠勝が出て来る。
氏舜が指名される。仏門に入っているが・・・・・・・
降服を勧められる。
大勢をみて判断する。これ以上の戦いは意味がない。
が裏切り者と言う家臣もいる。
そうして家臣に矢を放たれて死ぬ。
死して初めて青蓮尼と一緒になれる。
なかなか乾いた味の小説である。


2014年10月 8日 (水)

本・城を噛ませた男・伊東潤

「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。」乱世に雄飛するため、希代の謀略家・真田昌幸が仕組んだ秘策とは?大勢力がふづかる狭間で、ある者は平身低頭し、ある者は乾坤一擲の勝負に出る。生き残りをかけ、なりふり構わず戦う人間を熱く描いた渾身作全五編!

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著者の本は最近よく読む。
面白い!
5作品ある。関東の事はあまり良くは知らない。
著者のように特徴ある武将を取り上げてくれると嬉しい・・・・・・
①   見えすぎた物見 天徳寺宝衍(佐野房綱)
②   鯨のくる城   高橋短波守政信
③   城を噛ませた男 真田昌幸、猪俣能登守那憲
④   椿の咲く寺   今福短波守虎高
⑤   紅雪左文字   板岡部紅雪

面白い内容だ。

見えすぎた物見
大国の狭間の小国の生きざまか?
北条、上杉の間にたち、その都度裏切る。
今どちらに属しているかも分からない時がある。
小国の苦労、悲劇がある。
佐野房綱は藤原秀郷の末と言う。
なまじ名門ゆえの苦労もある。
北条氏政、上杉謙信にも対面して責められる。

鯨のくる城

変った作品である。
それゆえ鯨が重要になる話は面白い。
が高橋短波守政信の生き様は面白い。

城を噛ませた男 

真田昌幸は「表裏比興の者」と言われる。
誉め言葉なのか?
この小説ではかなりあくどく描かれている。
騙された方が悪いのか?
武門の嘘を知略と言う!
最も過大評価されているところはある?????

椿の咲く寺 
  
今福短波守虎高、名前が悪い。高虎?????
武田に仕え、勝頼滅亡後家康を狙う。
死んだと思われているが、息子と共に生きている。
尼となっている娘に協力する。
がここに徳川の忍びが暗躍する。
最後は悲劇的な結果になる。

紅雪左文字
これは面白い!
北条、豊臣、徳川と仕える。
回想と言うか子供頃の話から始まる。
これが最後に生きて来る。
北条の為に尽くす。
父の遺言がある。
家宝の太刀を貰う。
見たところ普通の太刀だが、ひとたび抜けば人の眼をとらえて離さない。
人には妬心がある。
ようは出しゃばるなと言う事なんだろう。

有能だったんだろう。
色々な功績がある。
対外交渉にも行く。顔も広くなる。
小田原北条の滅亡後、秀吉に仕える。
が石田三成とささいな事?で感情的になる。
上手くいっていない。
ゆえに秀吉亡き後家康に仕える。
そうして関ヶ原を迎える。
家康に小早川秀秋を味方に引き入れるように頼まれる。
ほぼ味方に引き込むが、今一信用できない。
家康が秀秋に空手形?を出しているように、三成もエサをちらつかしている。
家康は不安である。どうにかせいと言う!
ここで最初の小ども頃の話と繋がる。
面白い話である。
こう言う知られていない武将たちの小説は好きだ。
短編なのが良い。
面白かったです!

2014年10月 7日 (火)

本・首獲り・伊東潤

戦場の武功の証は獲った敵方の「首」によって決まる。下級武士たちの手柄を巡る争いは、なんと浅ましく、また儚いものか。運命はなぜこうも皮肉を好むのか。「頼まれ首」「もらい首」「拾い首」など、戦国時代の「首獲り」の明暗の中に、欲の頸木から逃れられない人間の悲喜劇をみた、万感胸に迫る名品全6編。

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①   頼まれ首
②   間違い首
③   要らぬ首
④   雑兵首
⑤   もらい首
⑥   拾い首
虚しい事である。
戦国時代の関東、北条氏の戦いで兵はいかに手柄をたてるのか?
どうしても首が恩賞の対象になる。
どちらかと言うと正々堂々と戦って首を取った話ではない。
狡い話である。
首に付いている単語を読んでいても内容が想像できる。
兜首を取りたいが、顔なんて分からない。
首の確認をするにも分からない。
取った首も時間が経てば腐敗する。
誰か分かららなくなる。
貰い首、譲り首は禁じられている。
そんな話が主である。

①   友人の取った首を自分の手柄とする。ばれる!
②   こそこそ首を取りに行く。手負いの武者がいればよい。味方の首を取る。
③   この作品は堂々としている武者の話である。縁起物である。
④   雑兵の首と思っていたが、一つ兜首が入っていた。これを貰った後の顛末が面白い。
⑤   死に行く親友から首を譲られる。が正直に言えない。
⑥   拾った首がある。誰かが首を落している。うかつに自分の物に出来ない。がしてしまう。

そう言う人間の弱さを記述している。
本当にこう言う話はあったんだろうと思う。
地方と言えば語弊があるが、田舎の方が多かったと思うが・・・・・
『田舎とは????』
あっと言う間に読める本です。
縄田一男が解説しているが、著者をべた誉めである!


本・北条氏照・伊東潤

小田原北条氏百年の最期にふさわしい“有終の美”を飾った男・北条氏照。三代目・氏康の三男として生まれ、第二次国府台合戦での活躍、越相同盟の実現、八王子城の築城など、「武」と「智」を兼ね備えた氏照こそが、北条氏を関東制覇へと導いたといっても過言ではない。豊臣秀吉による小田原攻めでは、徹底抗戦を主張し、始祖・早雲の夢「王道楽士」を追い続けた義将の生涯を描く力作長編。

20141007_book1

『祿壽應穏(禄寿応穏)』
「禄(財産)と寿(生命)は応(まさ)に穏やかなるべし、領民全ての禄を寿を北条氏が守っていく」

と言う事のようだ。
信長の「天下布武」とは対照的な 『民を本位とした思想』と言う
早雲は「五公五民」から「四公六民」の税制に改め、領民の支持を受けた。
三代氏康の三男であり、有能と言う。
歴史は勝者に都合よく記述される。
四代氏政がいる。

氏政の有名な逸話として2度汁かけの逸話がある。食事の際に氏政が汁を一度、飯にかけたが、汁が少なかったのでもう一度汁をかけ足した。
父の氏康が、嘆いた話!
「毎日食事をしておきながら、飯にかける汁の量も量れんとは。北条家もわしの代で終わりか」
結果として氏政が北条家の滅亡を回避できなかったことが、この逸話を有名にした。
が当主は氏直である。全て氏政の責任にするのはどうかなと思うが・・・・・
この逸話は後世の創作で、同様の内容は毛利元就と輝元の話としても伝えられている。
負ければ何を言われるのか分からない。
要は勝てば官軍か?

関東を制覇するのは辛い。
土豪?
沢山の名門がある。
信長は徹底的に逆らう者を滅ぼした。
北条は上杉謙信、武田信玄と争わなくてはならない。
武蔵、上野、下野、駿河、甲斐・・・・・・
関東の土豪、名門!
常陸佐竹、多賀谷と言う名前も出て来る。
関東だけではないが土豪は勝つ方に付く。すぐに乗り換えるようだ。
この辺りの関東の歴史には疎い。神戸に住んでいるせいもある。

北条氏は一門が多い!
氏照の兄氏政が当主である。
弟に、三郎景虎、親豊臣・徳川の氏規、妹が武田勝頼に嫁いで勝頼に殉じた!
戦国の世と言え上杉、武田に翻弄されている感じ。
上杉の家督争い。景勝VS景虎!
勝頼が樋口与六の調略、金に目がくらみ景勝に付く。
この時、上杉景虎・武田勝頼・北条氏政の同盟が機能していれば面白かったとは思うが・・・・・・
何処もそうなんだろうが、関東は寝返りが多い。
上杉、武田、北条とも調略が激しい。
信長も相当裏切られている。
となると家康は凄いのだろう!
大物は石川数正ぐらいか・・・・・
北条高広。きたじょうでほうじょうではない。
謙信に属し、景虎に付く。その後は北条に付く。
真田も似たようなものだ!

ともあれこの複雑な関東で戦っていく。
主人公は悪く書かれない。
氏照はさわやかなに描かれる。
信念を持っている。
それゆえ一門とも意見が違うことも多い。
ともあれ兄氏政に協力する。
こうなると北条を滅ぼしたと言われるのは、二人にとって酷な話と思える。
しかし関東に覇を唱えている。戦わずして秀吉に屈するのは北条の否定になる。
氏照と違い、氏規は豊臣に臣従することで生き残りを図ろうとする。

北条の言い分。
毛利、上杉は優遇されている。
家康も秀吉が頭を下げている????
それなりの対応を北条にもしても良いのではないか?
が秀吉は最初から北条を潰す気でいる。
恩賞として与える土地の確保か?
どのみち北条は滅ぼされる運命だったのか?
著者の本は何冊か読んでいる。
これからも読んで行きたい!

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    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。