科学

2015年9月17日 (木)

本・技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道(2015/6)・畑村 洋太郎

「技術では負けていない!」という思い込みを捨てよ。「品質」「機能」はもはや競争力にはならない。これからは人々の欲しがる「価値」を突き詰めろ!日本を代表する工学者が、日本の生きる道を国内外の産業の現場を見て議論して考えた。

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著者の本はよく読んでいる。
吉川良三との共著は大変面白かった。
特にサムスンに負けっけぱなしの日本の状況はよく分かる。
実際にヨーロッパで、サムスン、LGを見ているだけに、良く分かる。
日本のガラパゴス化と言う!
日本は1億人以上の人口がある。
そこだけで商売になる。その中での競争になる。
日本はなんせ差をつけたがる!
より静かな・・・・・・・・
より鮮やかな・・・・・・・・

著者の本だったと思うが、インドでは扇風機なんか静かなのは売れない。
回っていないと思われると言う表現があった。

日本の技術力は優れている。そう思いたい!!
が絶対ではない。
飛びぬけて日本が優れている技術はあるのか???
他国で事故等起こると、日本では考えられないと言う事をよく言われる。
が東北の震災で福島原発の事故で、ボロがだいぶ出た。
解析プログラムはあり、原子炉の状況を把握する。
これがアメリカが開発していて、日本の自前のプログラムが無かったようだ。
だから状況が分からなかったようだ・・・・・・・
この時新幹線は事故を起こしていない。
実績が物を言う!新幹線は安全神話で売り込める。
原発も想定外とは言え、事故を起こさなければまだ原発は止めようとは言われない。
現実に原発に代わる発電設備は無いようだ。
太陽光、風力があるが、とても足らない。
と言う事で、原油の輸出になる。
足元を見られてふっかけられる!
アベノミクス、円安がある。
今石油は下がっている。陰謀と思うが・・・・・・
この時期に原油を輸入するには金がいる。
金は物を売って稼がなければならない。
何を売るのか?
日本は良い物は高くとも売れると言う神話がある。
な海外では通用しない。
特に新興国はそうである。
昔は鉄道が輸送になっていた。
が新興国では鉄道を飛び越えて自動車になる。
電話も固定電話が無くて、一挙に携帯へ進む。
そう言う時代なって来ている。
そう言う国が大多数である。
その事情に合わせた商品を開発し売る。
これが欠けていると言う。
これに対応できたのが韓国と言う。

UAEの原発の韓国の受注!
王族とのコネに韓国政府の保証等で受注したとか言われるが、謙虚に敗因を分析していないと言われる。
日本は傲慢さがあると言う。
確かに韓国の原発は問題があると言うは良く聴くが・・・・・・・・・

問題点があぶり出されて来る????
そこで日本の今後の方針がある。
日本の問題点。
人口。エネルギー。食料・・・・・・・
人口減については、単純に移民と言う考えは問題が多過ぎる。
食料については、これからは足元を見られると言う。
中国も輸入大国である。
が中国は難しい事は言わない。
遺伝子組み換えがどうのこうのと言わない。牛でも丸ごと買う!
日本は注文が多いと言う。

どうすれば良いのか??
水道と言うか水の技術は日本にはある。
がそれだけではダメで、料金体系から全てを管理するシステムが必要になる。
それを売り込む。
(3大水メジャーは、フランスのヴェオリア、スエズ、イギリスのテムズウォーターで、3社の水ビジネス事業の売り上げは4兆円を超え、圧倒的なシェアを誇る。日本は1千億円のようだ。国を挙げて取り組んでいるのは、シンガポールや、韓国と言う。)
鉄道も一緒で日本の鉄道は優れている。
が車両だけではなく、保守・運行・サービス等の技術支援も行うようになって来ている。
初めは中古品をさばくだけの事だったようだが・・・・・・
相手の事情に合わせたものを売る。
新興国では車両は気動車、エンジン付きの車両とクーラー付きが喜ばれる。
インドでは鍵付きの冷蔵庫が売れる。
又日本式の2槽式の乾燥機付きの洗濯機は使えない。
電気の供給が止まっても一定の間冷蔵が確保される機能があるのは、韓国製!
韓国はその国に合わせた商品を開発している。
ベトナムでは、自動2輪は中国製にシェアを奪われたが取り戻した。
中国製がホンダのまったくのコピーだったので、粗悪な部品をホンダの部品に交換したようだ。
やがてやはりホンダと言う事になったようだ。
値段が下がれば買う層がいる。
これに対応する物を造ったようだ。
インドネシアは9割が日本車である。2000CCの車体に1500CC のエンジンを積み豪華に見せる。
荷物置きを座席にして、7人乗りにする。
要は相手の要望に合わせた商品を開発し売る。
他社より必要もない差をつける必要はないと言う事のようだ・・・・・・
やはり現地で実際に見て、意見を聞いて開発する!!!

幻想がある!
『日本人がつくるものが優れている』
『職人の技幻想』
『品質とは、あくまで消費者の要望で決まる!』

システムエンジニアは100万人いると言うが、本当のエンジニアは2~3%と言う。
これは危機的状態である。
危機管理が出来ていない。いつも言われている。

最後に著者が記述している。
「考え方を変える」
マニュアル通りに考えないで行動する。頭が硬直化する。自分で考える。
「からくりを変える」
高齢化と少子化による社会構造を変える。
「教育を変える」
時代に合わない教育カリキュラムの見直しと、格差社会による教育の差がないようにする。

著者の本は、大変参考になる物が多い。
今回も非常にためになりました!!

2015年5月26日 (火)

本・リスクにあなたは騙される (数理を愉しむ)・ダン・ガードナー

9・11テロ後、アメリカでは自動車事故による死者が急増した。人々が飛行機を過度に恐れたためだ。死亡者数は1年でテロに遭った飛行機搭乗客のおよそ6倍。
環境汚染やネット犯罪など現代人は新たなリスクを抱えているが、実際に災難に遭う率はどれほどか?
気鋭のジャーナリストがその確率を具体的に示し、言葉やイメージで判断が揺らぐ人間の心理と、恐怖をあおる資本主義社会の構造を鋭く暴く必読書。

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数字の根拠は何か?
はっきり言えば騙されている!
内容は下記の通りである。

第1章      リスク社会
第2章      二つの心について
第3章      石器時代が情報時代に出会う
第4章      感情に勝るものはない
第5章      数に関する話
第6章      群れは危険を察知する
第7章      恐怖株式会社
第8章      活字にするのにふさわしい恐怖
第9章      犯罪と認識
第10章     恐怖の化学
第11章     テロに脅えて
第12章     結論―今ほど良い時代はない

最初に9・11テロがある。
これにより飛行機から車へと交通手段を変えた。
それにより、交通事故が増加したデータがある。
数字を並べて比較されると信じられる???

すべての人は一つでなく二つの思考システムを有していると言う。
理性と感情である。
「頭」「腹」と著者は呼ぶ。
頭は勉強の必要があり、ゆっくりと思考する。
腹は無意識の思考であり、早い!

学生時代に読んだ話。
アメリカの軍事予算の取り方。ソ連の脅威を印象付ける。
アメリカも軍事力を増強しなければならない!
と言う事で予算を獲得する手段とする。
それ以来、数字を並べられるとしらけるようになった。
それを増幅したのは、『ダレフ・ハフ 統計でウソをつく方法』である。
もっと年をとってからは、谷岡一郎である。

編集に作為がある!
サンプルも偏れば思いのままの結論になる。
そう言うものだと思っている!
そう言う目でしか物事を見れない!嫌な性格!!!!

この本も数字が並べられる。
はっきり言うと、作為の数字の例が並べられる。各項目に渡る!
豊胸材のシリコンによる結合組織の病気の例がある。
シリコンによって病気になった証拠はなかったと言う結論になったようだ。
儲けたのは弁護士か??
一人の死は悲劇だが、何百万人の死は統計値である!!

カナダの子供の五人に一人は飢えている!
著者も言っているが、飢えているとはどういう事なのか?
アフリカ難民のように実際に飢えているのか?
大義は立派で目的は尊敬に値するが、立派な大義を推進するのに用いられる情報の正確さなんて気にかけないようだ!!

「癌コントロールの為のキャンペーン」
癌の統計自身も問題になる。この辺りは分かり易い!!
そんなキャンペーンを張るのは、何か目的がある!
儲かる企業があると言う事なんだろう・・・・・・・・・
例えば、薬を売る。
売るには、買う動機が必要である。
その動機の為に数字が並ぶ!
この数字に根拠はあるのか?
数字には嘘がある。
と言うより意図的に、故意に数字を編集出来る???

現在は平均寿命が延びている。
それにより、昔は早々と亡くなり死因も年齢によるものとされていた。
現在はデータが多い。
統計も充分である。
昔と比べること自体おかしいものもあるようだ・・・・・・・・・
人体は発がん性物質で満ち溢れていると言う!
普通に生活していても、普通の食材を食べていても発がん性物質はある??
水道水にも含まれる?

癌は環境の病気と認められてきた。空気・水・食物に由来する毒性化学物質を吸収することによって細胞内に引き起こされる!
しかし、非工業都市のジュネーブの方が、イングランド中央部の汚染された谷にあるバーミンガバより癌が多い理由を誰も説明できない!
著者も言うように正しくないデータで推測するのは間違っている???
環境中の危険物質より、生活様式が重要である。
喫煙・飲酒・食事・肥満・運動の方が原因だと推定されている。

思い込み、直感がある。
汚染が癌を引き起こして当然だと言う直感が多くの人に働く。
なので、反対の事を信じ続けていると言う!

結論―今ほど良い時代はない、と言う著者の意見がある。
実際にこれまで生きた人間の中で最も安全で、最も健康で、最も裕福な人間かも知れない!!!
バランスのとれた見方が重要と言う!
後知恵バイアスの結果、不確かさは歴史から除かれる。過去の出来事を実際知っていた、起きやすかったと感じる、予測可能だったと考える、最初から知っていたと感じる!!!!

面白い本である!
『人は見たい、信じたい事を見る!信じたくないものは見ない!』
と言う事になると感じた!!!

2015年4月24日 (金)

本・数学物語・矢野健太郎

動物には数がわかるのだろうか。また、私たち人類の祖先はどのように数を数え、その時、手足の指はどんな役割を果たしたのだろうか―。エジプト、バビロニアにおける数字の誕生から、「数学の神様」といわれたアルキメデス、三角形の内角の和が180度であることを独力で発見したパスカル、子供の頃は「落第ぼうず」と呼ばれたニュートンの功績など、数学の発展の様子をやさしく解説。数学の楽しさを伝え続けるロングセラー。

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ブックオフで見つけた。
頭の体操的に読んでみた。
面白かった。
小学生の高学年から中学生頃に読む本であると思うが・・・・・・
古代の例から始まる。
数字の例が、いろんな地域での数え方が記述されている。
エジプト・バビロニア・ギリシャ・イタリア(ローマ数字)・インドと続く。
この10進法、12進法、20進法、60進法がどうしてできたか記述されている。
今頃分かったんかいやと言われそうだが、読んでいてよく分かった。
そうして高名な数学家の話になる。
タレース・ピタゴラス・プラトー・ユークリッド・アルキメデス・パスカル・デカルト・ニュートンとある。
その実績と共に人柄、エピソードが記述されていて面白い。
もう頭が真っ白になっている二郎にとって、丁度いい本だった。
面白かったです!

2014年9月10日 (水)

本・異端の数ゼロ・チャーリー・サイフェ

この数字がすべてを狂わせる―。バビロニアに生まれ、以来、無を拒絶するアリストテレス哲学を転覆させ、神の存在を脅かすが故にキリスト教会を震撼させ、今日なおコンピュータ・システムに潜む時限爆弾として技術者を戦慄させるゼロ。この数字がもたらす無と無限は、いかに人類の営みを揺さぶり続け、文明を琢磨したのか?数学・物理学・天文学から宗教・哲学までを駆け巡る、一気読み必至の極上ポピュラー・サイエンス。

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最初の話は誰でも分かるだろうと思う。
最後は量子力学にビッグバーンで終わる?
0を意識しないアリストテレス。
アレキサンザーの遠征がある。
インドまで行っている。各民族独自の数え方がある。
一つと沢山。百の数は必要ない。
0は無い。無いと言えばよいので意識されていない。
それが問題だと。
-4、-3、-2、-1、1、2、3,4・・・・・
-4、-3、-2、-1、0、1、2、3,4・・・・・
どちらが正解なのか。
ゼロは何をしてもゼロなのか?
ヨーロッパは0の存在を認めない。認めようとしない。
がインドは柔軟に認める。
ギリシャは規則正しさを求める。
当然黄金比が出て来る。1.618・・・・・
これで株の上昇を説明しようとした金融関係者がいたが・・・・・・
キリストの生誕日も出て来る。
これを紀元0年????
紀元元年!
実際は紀元前4年と思っていたがそうでもなさそう。
0はミレミアムの問題でもありそう!

この本はゼロの話なのか?
沢山の数学者の名前が出て来る。
ピタゴラス・ゼノン・アルキメデス・アリストテレス?
中世に行き天文学の話になる。
コペルニクス、ケプラー!
ニュートン、パスカル、ライプニッツ・・・・・・
微積分まで話が広がる。
そうして宇宙の創造まで行きつく。
ブラックホール、ワームホール・・・・・
現在の膨張する宇宙。
ビッグバーン!
無から生まれ無に帰る。
宇宙はゼロから始まりゼロに終わる。
算数から始まる物理、数学、科学の歴史かと思う本である。

絵がところどころにあり、分かり易い。
数式はもう忘れている。
ゼノンの話は懐かしい!
亀に追いつけないアキレスの話。
学生時代真剣に考えた。
先生に馬鹿にされたのを覚えている・・・・・・
面白い本でした!

2013年3月19日 (火)

NHKスペシャル・北極大変動(2008年放送を見て)

第1集 氷が消え悲劇が始まった
第2集 氷の海から巨大資源が現れた

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チョッと時間があったので見た。
皆、現状に目をつぶっているのではないか?
先日読んだ、田原総一郎の30年前の著書。
限りあるエネルギー!宇宙船地球号!
使い過ぎてはいけない!
人は忘れるものなのか?
東北の震災により原発が使えなくなった。
が誰も我慢しようとはしない。電気は安くあるものだと!
原発がダメなら、他の方法を探すのが当たり前だと!
が風力・水力は限界がある。石油が手っ取り早い。

温暖化の問題がある。
第1集で、実際に氷が無くなっている例が記述されている。
それにより北極熊の悲劇がある。
産卵も出来なくなり、餌になるアザラシもいなくなる。
絶滅の危機に直面している。
実際に氷が減っていて、氷も薄くなっている。
氷河にいくつもの巨大な穴があき、夏、大量の水が滝となってその穴に落ち込んでいると言う。
グリーンランドの氷が全て解けると世界の海面は6メートル上昇するといわれている。

この調査をしている科学者がいる。日本人もいる。
寒い中、寒いという表現は間違っているかも知れないが、大変だと思う。
これからも調査し続けるのだろう。
ご苦労さんです!
第1集の最後に、氷に閉じ込められている二酸化炭素がある。
温暖化になればこの二酸化炭素が大気中に出て来る。
又永久凍土が溶け、その中にいた微生物が活動を始めると、二酸化炭素が大気に放出されるという!
恐ろしい話になっている!
海底の資源を、氷が解けたので開発できるようになる。
開発して、更にエネルギーを使い温暖化を進める!
イタチごっこになる!
が各国が開発を狙う!

第2集ではノルウェーと、ロシアの海底の開発がある。
又大陸棚の関係があり海底の開発面積を増やそうとしている。
中国も同じような事を言っているはず・・・・・・

話は変わるが、昔は石油は砂漠の国から算出した。
これはよい事だったのではないか?
開発による環境破壊はあまり無い!
がメキシコの海底油田の事故による汚染!
北極海の開発は海底から取り出す。

ノルウェーのLNGプラントがある。世界各国からで出稼ぎに来ている。
ノルウェーは世界第3位の原油輸出大国であり、北極海初となる本格的な海底ガス田の開発に成功した。
最先端の技術で海底下2300メートル の天然ガスを生産している。
働いている人は各国からきている。インタビューではっきり言う。金を儲けに来ている。
グローバル化なのか?
日本の資源調査船がある。
ロシアも意欲的である。
北極点の海底に潜水艇で潜り国旗を設置し、関係国の反発を招いた。
北極点を含む海域の開発権を主張するのが目的だそうだ!
利権が絡むだろう。
又、韓国サムスン重工業の砕氷タンカーが紹介されている。
設計者が説明する!

個人的意見だが、海底で大々的に開発すれば環境破壊があるのではないか?
昔の北極油田も事故があったと思うが・・・・・・・
メキシコ湾の例もある!
絶対にあるはず!

最後に、逆に二酸化炭素を海底に封じ込めようとしている
マッチポンプの世界か?
資源を売り、排出権も取引に使おうとする。

ノルウェーの業者の業績は好調だ!
当然開発の場所を増やそうとする!環境破壊につながる!
東京ガスにも北極産のLNGが輸入されている!
欲望が渦巻いている

2011年8月 4日 (木)

「自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する」 安田 節子(2009年発行)

巨大アグロバイオ(農業関連生命工学)企業が、遺伝子工学を駆使した生命特許という手法で種子を独占し、世界の食を支配しつつある。本書は、工業的農業の矛盾を暴きつつ、その構造を徹底解剖する。グローバリズム経済を超えて、「食」と「農」の新たな地平を切りひらく。

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アグロバイオ企業:農業関連バイオテクノロジー〔生命工学〕
世界の種子の支配する。
ターミネーターがやはり」出て来た。
何故食料が不足するのか?

①バイオ燃料の拡大。

②新興国の食事の欧米化。中国の肉食の増加。

③中国・インドの食品の大量消費。

④各地の異常気象。干ばつ。


工業的近代畜産の悲劇。鳥インフルエンザ・狂牛病・抗生物質の投与。
日本の場合は家畜の6割は病気と言われている。


昔から品種改良は行なわれていた。が特許だとは聞いたことが無かったと思う。
「夏子の酒」 と言う漫画ある。部下に貸して貰ったが、数粒の酒米をふやす苦労の場面がある。
自然災害に負けないで育てていく。感動的な場面がある。この漫画には農薬散布の場面がある。
反対できない様にさせられていると感じた。
今はモンサント社のターミネーター技術で交配なんて出来なくなっている。
確かに 「種:生命体」 に特許と言うのはおかしい。
金を持っているだけに訴訟・裁判には強い。裁判には時間がかかる。その間に権利を確保する!


失敗した 「緑の革命」 
1940年~70年にかけて食糧増産を図ったが失敗。
農薬と化学肥料、新品種の種子代金。単一品種の栽培による悲劇。
奇跡の・・・・・はあまり信じない様にしている。やはりリスクがあると思う。


特異的遺伝子が生命継承に必要である。
鎌形赤血球症:貧血を起こしやすい。アフリカに多いがマラリアにかからない。これが優性でもあり劣性でもある。
生命の多様性。遺伝子操作で特異な遺伝子を操作すべきでない。
かって見たNHKスペシャル 
「生命 40億年」 
花たちの戦略。開花時期をずらして一度の危機で絶滅の避けるようにしている。
やはり遺伝子は操作すべきではないと思う。

今の東北大震災の復旧をバネに早く農業も立て直しを図って欲しい。
農政通と言われる政治家もチョットは仕事して欲しい。

2011年6月24日 (金)

悪霊にさいなまれる世界―「知の闇を照らす灯」としての科学① ・カールセーガン

『コンタクト』などの科学啓蒙書で著名なC・セーガンはその生前最後の著作として、現代の反科学、ニセ科学、反知性的な動きに鋭く警鐘を鳴らす本書をあえて選んだ。それはなぜか。セーガンはこう論ずる―科学的な考え方はわれわれの方法論のなかでベストの持ち駒である、なぜならそこには「人類は誤りを犯すもの」という前提が組み込まれているからだ、と。根気よく堅実な論旨と秘められた情熱が知的感動を呼ぶ科学解説。

面白い。こう言う本は流行らないかもしれない。
ニセ科学がもてはやされる。日本のテレビ番組でも同じだ。
宇宙人と会ったと言っている顔を見ただけで、気分の悪くなるおっさん達。
こんな連中に金を払っているのかと思うともっと気分悪くなる。
日本の知能レベルも低い。

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ミステリーサークル!
やった本人が白状しても、取り上げるのは一時で後は又想像の世界になる。
長い間だまし続けたようだが年とともに身体が動かなくなり本当の事を言う。
ユリウスカエサル、人は見たい現実しか見ない!


UFOの目撃も気球との間違いと言うのであればまだ可愛らしい。間違いも多いだろうし、思い込みもあるはずだ!

月の男と火星の顔
日本でも雪解けが始まり山の雪が融けて、模様が出来て上手いネーミングをしていたドキュメンタリーがあった。
それらしく見える。これだけなら平和だ!
火星の運河の話は子供の頃話題だった。本当と思ってしまった。
長ずるに従って、運河ならば水があるはず。火星は大きな水源があるのか、雨が多いのかと疑問に思った!


異星人の誘拐、別に誘拐しなくても堂々と姿を現したら良いと思うが・・・・
姿を現さない理由は山ほど出て来る。


マリアの出現
警告を与えるならそれこそアメリカ大統領にところへ出現すればよい。
それを何を好き好んで田舎に、影響力の無い処に出現するのか?


とんでもない話を見破る方法。
いずれも納得できるが、そう思う事が間違っていると言われそう・・・・・
証拠・証明!そう言う話では無い。宇宙人に会ったと言っても証明できない。自己申告の世界だ!


話が変わるがスプーン曲げがあった。種があるようだが、スプーンを曲げれてどうなのかと思っていた。
そう言う話には興奮しないタイプだ!
たとえは小学生の団体に車が突っ込んでくる。間一髪ブレーキ押し込む力が働き車を止める。
又はハンドルを急に回して方向を変える。残念ながらそんな話は聞いたことが無い!
平和なところで曲げているだけである。
下巻に続く・・・・・・・・・

2011年5月30日 (月)

地球大進化~46億年・人類への旅

NHKオンデマンド放送から見た。奥さんが1ヶ月見放題で945円だから得だと!
内容を見て決めた。見よう!その中で最初に見たのが 「地球大進化~46億年・人類への旅」 だ!
NHKには 「生命40億年」 もある。しかしこれは人類に関係する話をまとめている。
見て面白かった!
少し長いが内容説明は下記の通りだ。7つにわかれている。


①生命の星 大衝突からの始まり。
生命は地下で生き存えて来たと説く。

②全球凍結 大型生物の誕生の謎 。
22億年前と6億年前に赤道までが完全に氷に覆われた全球凍結が起こった。藍藻などの生命の活動により高い酸素濃度がコラーゲン繊維の合成を可能とし、大型の生物の誕生を可能とした。

③大海からの離脱 そして手が生まれた。
不安定な環境への適応を迫られ、肺呼吸を発達させると共に手を持ち、陸上にも進出する。

④大量絶滅 巨大噴火がほ乳類を生んだ。
2億5000万年前に起こった大量絶滅の中で、爬虫類と哺乳類は各々異なる戦略で危機を乗り越える。気嚢を備えて呼吸器官の効率をあげた爬虫類・鳥類の繁栄と、子宮を持ち、確実に命を繋いでいく戦略をとった哺乳類の誕生までを描く。

⑤大陸大分裂 目に秘められた物語
植物が減少して食料が枯渇するなかで、確実に果実を獲得するために色覚を発達させた。

⑥ヒト 果てしなき冒険者 
類人猿から分かれて以降、現代に至るまでに人類は幾つもの傍系に別れ、その傍系は滅びる一方でホモサピエンスに至るまでの系統は生き残った。滅んだものと生き残ったものの違いは何か、パラントロプス・ロブストスとホモ・エルガステルの違い、ネアンデルダールとホモサピエンスの違いを取り上げて、何故現人類が生き残ったかを説く。

⑦そして未来へ 
人類の歴史をもう一度辿る。(NHKオンデマンド限定放送)

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先日 「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」を読んだ。この知識があったので気候変動による酸素濃度の変化により採った戦略、とい事がスムーズに理解できた。
鳥たちがヒマラヤ山脈を越えて行く場面は、「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」の最初に出て来る場面に通じる。
カンブリア紀は出て来なかった。寂しい!
毎回その専門家による解説を写している。これだけでも大変と思う。取材場所は全世界だ!
実際の発掘場所が出て来るが、発掘の苦労がよく分かる。
映像が楽しい。宇宙が生まれた時に小惑星の衝突場面・全球凍結・大陸移動による衝突・
中でも20種類いた人類の祖先の中から、現人類が残った理由。
いずれ人類も滅亡するのだろうと思う・・・・・
「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」の本とスペシャルと両方見る事を勧めたい!

2011年5月19日 (木)

NHKスぺシャル 、MEGAQUAKE 巨大地震シリーズ 「津波」

オンデマンドでメニューを見ていたら、「MEGAQUAKE 巨大地震」の番組があった。
4回放送で、4回目が「津波」だ! 2010年放送だ!
ちょっとビックリした!震災の場所の想定は外れているが、まさに今回の東北の津波だ。流石NHKと言いたい!

次にM8の地震と10m以上の津波に襲われる可能性が高いのは日本だと!2010年の放映です。

インドネシア・インド等の津波の影響から始まる。
阪神大震災はまだ幸運だった!淡路島・四国があるので盾になっている。
想定は南海大地震だ。四国の高知市を想定している。
都市に6~8mの津波が押し寄せたらどうなるか?
海岸だけでなく内陸?に津波が押し寄せる。
流れが加速した理由は、ちいさな流れが合流して大きくなったからだそうだ。縮流と言うらしい!
何回かに分かれて押し寄せる。
南海沖の津波は100年に一回と言われているが、高知沖は1940年代にあったらしいが、まだ60年しかたっていないが、いつか来るのだろう!

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今回は東北だった。ニュースでしか見ていないが、津波後の町は燦たる風景である。
警鐘はなされていたが、無視されたと言う事でしょうか!
しかしコンクリート壁の防波堤での解決はやめて欲しいと思う・・・・・

NHKスペシャルは好きだ!検索していたら下記の内容があった。
① 未確認情報ですが、放送法の改正により、NHKがインターネット回線を通じて配信する情報が「放送」の概念に含まれるようになり、パソコンをもっているだけでNHKから受信料を取られることになるという情報が、ネット上に出ています。
② チェルノブイリの10年後の深刻な被害を伝える特番NHKがオンデマンドを削除。

NHKは何しても注目される存在だと言う事が理解出来た。

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