ロシア (バルト3国)

2016年4月12日 (火)

本・私の「情報分析術」超入門: 仕事に効く世界の捉え方 (2014/9)・佐藤 優

情報エリートの脳力は報道、公式会見のどこを読んでいるのか!?人、国家、お金、思惑…世界の動きをつかむ佐藤式「情報分析」の実践。

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第2次世界大戦、日本は細菌兵器を研究していた。
アメリカはこの事実を知っていた。
評価は分かれるが、日本のアメリカ本土攻撃の風船爆弾がある。
吉田一彦が記述していたが、この風船爆弾に細菌を積まれることをアメリカは恐れた!
ゆえに防空体制にかなりの兵力を割いたようだ。
実際の被害はほとんどないが、そう言う兵器を持っているだけで武器になる。
第2次世界大戦のバルジ大作戦がある。
「ヨーロッパで最も危険な男」 オットー・スコツニーがいる。
アイゼンハワー暗殺のうわさが流れたようだ。
それだけで兵を割き、動揺したようだ!

テロの話がある。
今の爆弾、自爆テロとは言えども、殺傷力は限られている。
原爆でも持たなければ、与える損害は限定される。
ここで著者は面白い例えを出している。
例えば、エボラ熱に感染して大都市に紛れ込む。
自爆と同じであるが、やりようによっては相当な被害を与えれる。
日本はワクチンの製造能力はある。
それを武器にする事も視野に入れている。
そんな例から記述されている。
著者らしい例えである………

内容は下記の通りである。
第一章 講義篇 情報を読み解く力を身につけるために
第二章 実践篇1「ロシア」を分析する
第三章 実践篇2「日本」を分析する  
第四章 実践篇3「外務省」を分析する  
第五章 実践篇4「アジア・中東」を分析する  
第六章 実践篇5「アメリカ」を分析する  

それぞれの章が面白い!

第一章 講義篇 情報を読み解く力を身につけるために

著者お勧めの書籍がある。
読んでみようかと思う!
高校生の学習書を勧めている。
著者が勧めるものだから、古書でも高くなっているようだ!
面白い話である。
情報は有料が良いのか・
無料が良いのか?
ただほど安いものは無い。
何時でも読めると思うと、身を入れて読まない??

「インテレクト」に「インテリジェンス」との違い!
「インテレクト(知性・知力・有識者)」は人間に対して用いる。
「インテリジェンス」は生まれつき持っている総合的な理解力で、賢明さ、洞察力、経験から学ぶ能力、未知の事態に遭遇して対応する能力を指し、動物に対しても用いられる。
「皮膚感覚」「匂い」「直観」………
言語化困難な経験知こそ、インテリジェンスの核心と言う!!
動物的カンの事だろう………

インターネット、メール等は自分が支配出来る機械で行う。
公共の物など使わない。
誰にでも見られていると思わなければならない!

第二章 実践篇1「ロシア」を分析する 

この章は著者の独壇場である!
ロシアとの交渉もだが、外務官僚の批判がある。
著者の本をよく読む人は、おなじみのメンバーだとすぐに分かる。
反論できないのだろう………
2年後にはいないオバマをとるか、10年先もいるプーチンか!
答えは明確であるが、それなら日本はどうなのかと思う!
1年毎に首相が変わる。
ようやく安倍総理で落ち着いているが、批判する勢力は多い!
が批判する側に力は無いと思うが………
必要以上に世論を煽る識者、学者がいる。
信用出来ないのは明白であるが、テレビ局のコメンテーターは同じような顔である。

第三章 実践篇2「日本」を分析する

日本の政治は公明党の視座で読む必要がある
著者は公明党を評価している。
キリスト教と創価学会であるが………
沖縄、集団的自衛権の問題がそうである。
著者の猪瀬直樹に対する批判は大きい!
著者が検事に言われたようだが、やり過ぎ!
不正な事はしていないが、北方領土問題で働き過ぎた。
それが正義だと思っているうちに、少しぐらいはと言う気になる。
そんな事を記述していた!
猪瀬直樹も調子に乗り過ぎた!
自分なら許されるだろうと!
最近の自民党の国会議員の失言もそうだが、自分がどれほど偉いと思っているのか?
アラブに対する批判があった。
失言が多過ぎる!
橋下元市長への批判もある。
言われる内容については、その通りだろう………
沖縄出身の国会議員、下地幹朗がいる。
著者とは相当仲が悪そうである。
国民新党にいたが、その当時からおかしいんちゃうんかと思っていたが………
主張は支離滅裂である。
おおさか維新も大丈夫かと思ってしまうが………
著者の批判の対象のオンパレードである!!
島尻安伊子参議院議員、作家百田尚樹………

第四章 実践篇3「外務省」を分析する

外務官僚個人の「出世欲」で見極める外交の成否
この章は著者の怨念(?)がある。
実名で批判される外務官僚は戦々恐々としているだろう………

第五章 実践篇4「アジア・中東」を分析する
排外的ナショナリズムで見てはならない隣人たち
何か、何をやっても日中・日韓の関係は良くならない感じがするが………
2014年の発行なので、イスラム国に対する話は無い。
今ならイランVSサウジアラビアの話になるだろう………

第六章 実践篇5「アメリカ」を分析する
「ドラえもん」を読めばアメリカが見えてくる
何が言いたいのか?
ジャイアンがいる。自己主張が激しく、短気で高飛車で威圧感がある。
「おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの」
つまりアメリそのものと言う!
シリアでのアメリカのロシアに対する敗北がある!

相変わらず読んでいて引き込まれる!
まだまだ読む本は積んである!
じっくり読んで行きたい!!

2016年4月10日 (日)

本・交渉術 (2011/6)・佐藤 優

外交官として北方領土交渉の第一線で活躍した著者が、実体験をもとにインテリジェンスの技法を明かす。各国のスパイが繰り広げるカネやセックスを用いた交渉術、霞が関官僚と政治家の交渉術、国家間の交渉に臨む首相や大統領の孤独―メモワールとして読んで面白く、ビジネスマンの実用書としても役に立つ、第一級の教科書。

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目次を見ただけで内容が想像出来る。
自身の経験談なので、信憑性は高い!!
①   神をも論破する説得の技法
②   本当に怖いセックスの罠
③   私が体験したハニートラップ
④   酒は人間の本性を暴く
⑤   賢いワイロの渡し方
⑥   外務省・松尾事件の真相
⑦   私が誘われた国際経済犯罪
⑧   上司と部下の危険な関係
⑨   「恥を棄てる」サバイバルの極意
⑩   「加藤の乱」で知るトップの孤独
⑪   リーダーの本気を見極める
⑫   小渕VSプーチンの真剣勝負
⑬   意地悪も人心掌握術
⑭   総理の女性スキャンダル
⑮   エリツィンの五段階解決論
⑯   米原万里さんの仕掛け
⑰   交渉の失敗から学ぶには

東日本大震災と交渉力

著者は5人のロシア・日本の指導者を知っている。
エリツィン、プーチン、橋本、小渕、森!
その時の北方領土交渉についてアドバイスしている。
自身外交官だったので、諜報機関との関係も深い。
人脈も相当ある。

著者はロシアから日本は交渉が下手だと言われたようだ。
確かに下手である。
誠実にやれば相手は納得する。
そんなことは無いと思うが………
余計に舐められるだけであると思う。
交渉には、飲む・打つ・買うが必要なのか??
著者のハニートラップの記述は参考になる。
誰がこの女どうですか?
ホテルに帰れば全裸の綺麗な女性がベッドに横たわっている。
そんな事はあり得ない!!
偶然を装う!
又、例えば女会っているときに、自動車事故を起こす。
女と会っていること自体やましい事がある。
この事故をもみ消すような事をして恩を売る。
何も要求しないが、後で響いてくる。
著者がいつも記述しているが、酒と女は限界がある。
酒なんかウオッカはいくら強い人間でも1日5~6本しか飲めない。
女もそうである。
いくらロシア人が好きでも1日に相手出来るのは知れている。
が金は限界がない。
いくらでも欲しくなる!
その辺りが脅される事になる。
味方のふりをして近寄ってくる人間が危ない。
これは映画・小説の話ではなく実際にあるようだ。

目次を見ただけで内容が想像出来る。
著者自身の経験からの話が主である。
ソ連、ロシアとの交渉がある。
その中から学んだことを記述している。実話なので嫌になるような話も多い!
ワイロの渡し方の話なんか最高に面白い。
自分でも参考に出来る話が多い………
(何の参考なのか??)
機密費の使いかたがある。
蓄財に励む事も出来るようだ………
「過ぎたるは及ばざる如し」と言うが………

著者はキリスト教徒である。
聖書から交渉の方法を記述している。
なにか亀に追いつけないウサギの話かと思ってしまう。
交渉術は、ユダヤ・キリスト教文化圏の思考様式と表裏一体の関係にあると言う。

著者はリトアニアと親しい。
杉原千畝の復権の話がある。
これも面白い!
こういう話になると、鈴木宗男は大した政治家と思う。
著者もそうだが、出る釘は打たれる???
北方領土の交渉も、著者が文筆活動を行っているのでよく分かる。
東郷和彦も出る釘と思われている???
外務省の内幕については散々記述している。
しかし、不利になると固まってしまう人間もいるようだ………
ちょっと信じがたいが………

暴力で相手を抑え込む交渉術がある。
ナチスドイツのチェコのズデーテン地方の割譲がある。
当時はドイツはヨーロッパ第一の強国であった。
が米英ソを凌駕するものではない。
暴力で抑え込むには、圧倒的な国力の差がなければならない。
北朝鮮がこの方法を取っているが、ものにはならないと言う。
麻生大臣がナチスドイツの手口をまねる話は、理由はともかくそれだけで欧米の批判を受けることになる???

チェチェンの20代の女性狙撃手の話があった。
何かと言うと、手足をロープで縛り車で引っ張ってバラバラにした………
この女性のライフルには20数個のマークがあった。
つまり20人以上ロシア兵を殺している。
黙認になる兵たちがおさまらないと言う。
黙認になる。

好意的誤解は放置する。
交渉しないと言う交渉術。
見識のある学者は、敵になればややこしいので、避ける傾向にある???

最後に東日本大震災と交渉力がある。
民主党政権の対応の批判がある。
ロシアのアスモロフ氏の批判ある。実際に日本に来ている。
①   民主党は長年野党にいため、危機管理システムの運営が出来ていない。
②   日本側は、外国の経験や助言を活用することは、欠点をさらけ出し、自らをおとしめろことになると考えていたようだ。
③   ロシアでは5分で決定できることを、会議、一人しかいない責任者の決裁を得るために時間を浪費し、事態の悪化を招いた。
④   ロシアから直ちに通電したが、日本側は9日もかけた。
⑤   ヘリコプターによる散水は無意味である。
⑥   無人で建物の間近から放水する方法を思いつかなかった。
⑦   危機管理の責任者は、東京でなく現地で行うべきである。
当たっているところはある。
がこれはロシアが日本のインテリジェンス能力を図っていると言う。
事故も原発自体でなく、日本の官僚的な管理システムに問題があるとしているようだ。
そうでなければ原発ビジネスが成り立たなくなる。
著者は著作で暴露しすぎなのか、ロシアにも名指しで批判されているようだ。

著者自身の話がある。
逮捕されて収入等の現金の流れを調査された。
何かあると思われていたが、白だったようだ。
それよりも自腹を切って、著者は国の為に尽くしていた、と思っている。
著者の本はよく読んでいるので、東郷和彦、鈴木宗男と北方領土に努力したのは分かる。
いきさつも著者の本で知ったが、ディーゼル発電機設置の理由もわかった。
が国策捜査である。
滅私奉公がある。自分の金を持ち出して仕事している。
仕事の為なので構わないと思う。
公私混同になる??
目的の為には手段を選ばない??
法律をバカにしている。
検事に言われたようだが………
これはやりすぎなのか?

大変面白く読ませて貰った!
著者の本が積んであるの早く読みたい!

2016年4月 2日 (土)

本・佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日(2015/1)・佐藤 優

国際情勢が分からないのは、読み解くために必要な文化・歴史・宗教の「見えない膜」がニュースの裏側にあるからだ。
「あれはイスラムだからしょうがない」「ロシアだからよく分からない」…   分かるものしか理解しようとしないのでは重要なことを見失う。すべて話した!会員制講演を集大成。

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著者は55歳になるようだ!
これからの執筆の事を考えている。
自分の事を言うと、しんどくなってきている。
著者も講演等ををすれば、執筆に影響が出るようだ。
今後は捨てることも考えている。
書きたい事は山ほどある。
今後どうやっていくかを考えているようだ。
著者の本はよく読んでいる。ファンである!
著者は迷惑か???
著者が信頼する研究者に作家がいる。
山内昌之、池上彰、宮家邦彦をあげている。手嶋龍一も入るだろう……
これらの著者の本はよく読んでいる。
大変参考になると思う!!

第1章        日本でテロが起きる日
第2章        安倍外交と集団的自衛権         7・1閣議決定の意味
第3章        沖縄が日本の将来を握る         民族問題と国家統合
第4章        むき出しの「新帝国主義」        ウクライナ情勢
第5章        世界をゆるがす「イスラム国」      狙いは世界イスラム革命
第6章        ロシア・プーチンは何を狙っているか   核不拡散体制 韓国が握る鍵
第7章        覇権なき世界のゆくえ

パリ同時テロ事件があった。ちょうどその時はウイーンにいた。
事件を聞いてパリ訪問を諦めた!
「イスラム国」は2015年1月から、本格的に「戦争」を始めていると言う。
「イスラム国」の無差別攻撃の標的の一つは日本だと言う。
どんな組織にもシンパはいるようだ。
日本でも煽っている識者がいる。
が実行力は無いようだ!
が暴発する可能性はある。
組織は三角形なのか。
頂点にボスがいて次席がその下にいる。
この場合は攻撃対象が分かり易い。
分散していると分からない。トカゲのしっぽ切りになるのか??
パリで攻撃された風刺週刊誌。
攻撃はどのマスコミでもよかったようだ。
比較的襲撃しやすいところを襲撃したようだ。
警官も国家の象徴として目標になる。
犯人は生け捕りにしない。
すれば裁判で又ややこしくなる。
処刑と言うか、射殺した方があとくされがない。
死刑廃止の落とし穴と言う!

イスラム国と言うか、中東には日本は害を与えていない。
中立と言う人も多いが、日本は欧米と一緒で西側の一員である。
そう認識されていると言う。
2億ドルの身代金の話があった。
現実には不可能な話である。
どうやって受け渡すのか???
この話で思い出したのが、江戸時代の千両箱を盗み出す盗賊の話である。
現実には不可能である。
肩に担ぐことは出来ない。
荷車なんかに積み込んだら、逃走出来ない。
それと同じと思ってしまった。
これはショーである!!!
大変分かり易い!!

安倍外交と集団的自衛権の話は、よく分からない!
アベと呼び捨てにする識者???
どうも信用出来ない。
が安倍総理はどうしたいのか??
著者から見れば良く分かっていないと言う
公明党を評価している。
憲法違反と学者が口を揃えた!
この連中も信用できないが、この学者を批判する政治家もどうかと思う!「曲学阿世の徒」になるのか??

沖縄は著者の思い入れが強い!
スコットランドの独立の話がある。
曲がりなりにも独立の可否の選挙があった。
世界が注目した。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドと共に連合王国であるイギリスを構成している。
中世にはイングランドと攻防を繰り返したが、17世紀に同じ王を抱く同君連合が結ばれて、1707年に統一された。
300年足らずの歴史である。
たかが300年と言う!
この選挙を許可したイギリス首相も判断が悪い。
チベット、新疆ウイグルを抑え込んでいる中国とは違う!
中国で独立の可否の選挙なんて絶対無い!!
沖縄の言い分がある。
田原総一郎が言っているが、自民党野中広務が沖縄で徹底的に話し合った。
酒も付き合ったようだ。
そう思うと現在は丸投げ的な感じがする。
もっとも野中広務もいろいろ言われているが………
安倍総理自身は動かない!
米軍基地も最初から沖縄にあったわけではない。
基地反対運動が激しいので、アメリカの支配下の沖縄に持って行ったようだ!
基地の無い、引き受ける気もない都道府県は、沖縄の我儘と思っている???????
「琉球征伐」???
400年ぐらいの日本支配になるのか??
スコットランドと同様に独立に向かうのか??
著者は肯定的な意見である!

沖縄で著者のお母さんは死んでいたかもしれない。
著者はその思いもある。
よく言われる、軍の命令があったかどうか??
これについては、無かったと言うのが真相であろうと思う。
が、司馬遼太郎が記述していた。
終戦間際に戦車兵として関東平野に配属されていた。
訓練中上官に質問した兵がいたようだ。
「関東平野に上陸した敵を迎え撃つ為に進撃した時、避難して来た日本国民に遭遇した時、どうするか??」
答は、「轢き殺して進め!」
そう言う空気だったと思う。
命令を出していなと言うが、どんな戦いをするつもりだったのかと思ってしまう。
母親は軍と行動を共にしてた。
なので、砲撃があった時覆いかぶさって助けてくれた兵も見ている。
著者は戦争の残虐さを母親から聞いて育ったようだ!!

著者が絶えず言っている、「新帝国主義」
新冷戦ではない。
世界は新しい帝国主義の争いになっている。
そこでウクライナになる。
肥沃な国土である。
独ソ戦でヒトラーがこだわった土地である。
この食料資源が欲しい。
ドイツ側で戦ったウクライナ人も多い!
がヒトラーは劣等民族とみなしたようだ!
ウクライナのイメージは著者によって変わってしまった………
エマニュエル・ドットは、ウクライナはドイツの支配下にあると記述していた。
著者の解説は分かり易い。
宗教に民族、言語と問題は多い。
日本人は幸せである!
ガリツィア地方がある。
ここはウクライナ語を使っている。
他はソ連の影響もあり、ウクライナ語が教えられずに喋れない。
そういうところで、ある民族がトップを取れば、言葉がその言葉になる。
そうすると分からない人は失業する。
これが公務員にいたら問題は多い。
主導権争いなのか??

ウクライナは兵器を輸出して儲けている。
不正蓄財は文化と言う!
首相もいかに儲けるか考える。
そう言う国のようだ!
ロシアは毒蛇で、ウクライナは毒サソリと言う!
実際どちらが強いのか?

この話は良く出る。初めて読んだときは嬉しくなったが………
ここでドイツメンケル首相とプーチン大統領の盗聴の問題がある。
どちらも分かって話しする。
森元首相にプーチン大統領が安倍総理から最近電話がないと言う。
安倍総理はアメリカが盗聴しているので電話できないと!
著者はこの話をプーチン大統領に話するように言った。
プーチン大統領は喜んだようだ??
この話は著者が良く記述しているので何度も見ているが、面白いと思う!!

世界をゆるがす「イスラム国」 狙いは世界イスラム革命
イスラム教の説明が分かり易い。著者の本の解説では何度も出て来る。
特にシーア派イランの、12イマーヌ派の説明はよく分かる。
分かるが本当に救世主の存在を信じているなんて、信じられないが………

「世界はカリフという1人の皇帝によって支配されるべきで、それを実現する戦いにおいては敵と味方とどちらかしかない」という「世界イスラム革命」。
洗脳と、自爆テロリストに年金が出るシステム。

カタールと言うずるい国!
「人も文化もカタールへ」
NHKでカタールを放映していた。
天然ガスがあり潤っている。
金はある。あるのでみかじめ料を払っている???
このカタールも、イランが原爆を持てば欲しがると言う!
サウジのパキスタンからの核の移設は決まっているんか??
中東が原爆だらけになる???
イスラム国はどうなるのか?
①   帝国として世界を支配する
②   解体される
③   イスラム国は国際社会の中に組み込まれる。

③の可能性が高いようだ!
人道支援はイスラム国解体の柱と言う!
日本は人道支援を行っている。
だから人道支援とは言え、イスラムの標的になるようだ!!!
日本も標的になる。

ロシア・プーチンは何を狙っているか   核不拡散体制 韓国が握る鍵

プーチンはやる!!
核も外交カードに使う!
ロシアに有利に進めるためには………

韓国における、ナショナリズムとテロの融合。
アメリカ大使を襲っている。
テロである。これが許されている??
核の問題がある。
北朝鮮と統一して濡れ手に粟で、核兵器を保有する。
そうなれば核で日本を脅しに来る??
あり得る話である!!
愛国心があれば何でも許される!!

ロシアの暗殺されたボリス・ネムツォフの話がある。
著者とも面識がある。
著者言うところの、「三欠く」人間であるようだ。
月収15万円で億ションを買う。
裏稼業ですかね?
暗殺されてもおかしくないことを記述している。
読んでいると本当の事なのかと思ってしまう………

最後は、反知性主義の話になっている。
著者の本ではしょっちゅう出て来る。
教育を受けていないと言う話ではない。
国民の無関心と無気力がある。
危険な兆候のようだ………

相変わらず著者の本には引き込まれる!
まだまだ買ってあるので順次読んで行きたいと思う!!!

2016年4月 1日 (金)

本・中東複合危機から第三次世界大戦へ (2016/2)・山内 昌之

2015年11月に起きた「イスラーム国(IS)」によるパリ大虐殺テロの直後、ローマ法王フランシスコは「これはまとまりを欠く第三次世界大戦の一部」だと表現した。
その後も、同月のトルコ軍によるロシア軍機撃墜、2016年1月のイランとサウディアラビアの断交、「IS」による世界各地でのテロなど、危機が続いている。
何が起きているのか? これから何が起こるのか? 
あまりにも錯綜した状況を、歴史や地政学をひもときながらも読み解き、今後訪れる「日本人の想像を絶する危機」を洞察する。激動する世界を知るための必読の書。

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著者の本はよく読む。
大変面白いと思う!
佐藤優との対談もある。
この本は、今そこにある危機である!!
クランシーの世界では無く、現実の世界である。
内容は下記の通りである。

序  章 イランとサウディアラビアとの対決  宗派戦争の恐怖
第1章 ポストモダン型戦争と中東複合危機  国家・内戦・難民
第2章 パリの大虐殺と「新しい東方問題」    戦争と市場の間
第3章 地政学とムハンマドのリアリティ      大文字と小文字のイスラーム
第4章 スンナ派とシーア派                  分裂から抗争へ
第5章 慈悲深き宗教者、前向きの政治家      政事と軍事のバランス感覚
第6章 「イスラーム国」とは何か            シリア戦争と難民問題の深淵
第7章 新露土戦争の危険                    二つの帝国
第8章 中東核拡散の誘惑                    イランとトルコの競合
終   章 第三次世界大戦への道                短期決戦か長期持久か
あとがきにかえて                          中国と「イスラーム国」

中東の対立の本である。
中東から中国への道なのか?
イランとサウディアラビアとの対決
スンナ派とシーア派の対立。
地域大国、イランにトルコの関係。
ロシアとイラン、トルコの関係。
ロシア帝国、ペルシャ帝国、オスマントルコの末裔の争い??

最初から、イランとサウディアラビアとの対決がある。
サウジアラビアとは記述しないのか?
イランとの関係に、アメリカがかってのようにサウジについてくれるのか??
どうもそうでは無さそう………
イランもISと戦うシーア派である。
敵の敵は味方では無く、敵の敵は敵と言う!
軍事組織に、テロ組織に援助している。
中東は豊かな国である。
破綻国家もあるが、「レンティア国家」が多い。
カタール、クウエート、バハレーン、アラブ首長国連合、オマーン。
天然資源等を国民に還元する。税金も無いし、教育費もただである。
そうやって統治の正当化を図る。
が石油が下落している。
収入が減っている!
維持するにはどうすればよいか?
原油を上げればよいのか??

新帝国主義がある。
ロシアのウクライナのクリミア併合。
ロシアからのパイプラインをどの経路で通すのか?
これは面白いが、紛争のネタである。
ウクライナも中抜きしていたようだ。

かって露土戦争があった。
ブルガリアに行った時のガイドさんは、親ロである。
この辺りはオスマントルコに支配された恨みがある。
ロシアがブルガリアの開放に為に戦ってくれたと!!
ちょっと信じられないが………
ペルシャ帝国の後継国、イラン。
オスマントルコの後継国、トルコ。
宗教にクルド人の問題がある。
イランの12イマール派は、著者たちによって教えられた!
クルド人はまとまりがないのか??
第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れ、フランスとイギリスによって引かれた国境線により、トルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアなどに分断されている。
トルコのクルド人はイランが援助している?
イランのクルド人はトルコが援助している?
怨念が渦巻く地帯と感じるが………
クルドは軍隊も持っている。
人口2000万以上である。スコットランドは500万である。
20万以上の軍隊がある。
日本はトルコとの関係があり、クルドを援助していないようだ………

シリアは内戦で荒廃している。
がニュースで写るアサド大統領は良いところに住んでいる!
服装も良い!
軍隊もガタガタのようだ!
そりゃこれだけ内戦を続けると、どうやって食べているのかと思う!
援助国がいるようだ。
体制派にも、反体制派もパトロンがいる。
かっては25万の軍隊を確保していたが、今は何千人しかいないようだ。
今は義勇軍でもっている??
化学兵器を使った時点で、アメリカは介入すべきだったようだ。
出来ないのでロシアが影響力を増している。
増しているどころか当事国になって来ている。

ロシア・トルコ・イラン・サウジ・イスラエル、エジプトも入るのだろう………
それに小さな国も多い。
オマーン、クウエート、アラブ首長国連合、カタール、ヨルダン………
かってのバルカン半島みたいに感じる。

著者言う、大文字と小文字のイスラーム。
良きイスラムと、過激なイスラム!
どう見極めるのか??
実際には居ない、穏健派の勢力?
要は分からないのではないか??

最後は中国との関係である。
この辺りは、佐藤優、手嶋龍一、宮家邦彦等もさんざん言っている。
中央アジアに新疆ウイグルの問題がある。
ここから中国にイスラムが入って来る。
インドネシアは2億人の人口である。
火薬庫は何処にでもありそうである!
核のハードルが下がってきている。

2016年3月 3日 (木)

本・外務省ハレンチ物語 (2009/3)佐藤 優

ロシアマフィアを怒らせた代議士Kのド助平「海外政経事情調査」、「金髪ポルノ」で美人研修生に英語講習する首席事務官M、在外公館・女性家事補助員が見た「公使Aの裏金とSEXの罠」―。尖閣問題、朝鮮半島有事など外交有事の最前線で繰り返されているのは、実に呆れた破格の蓄財と性の宴だった。全篇、個人名を除いてほぼ実話、大宅賞作家にして最強外交官が描く初の小説。

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著者は嫌われるだろう。小説とは言え古巣の外務省の恥部を遠慮なしに記述している。
著者の本はよく読んでいるので、読んでいても想像できる。
仮名であるが分かる人は分かる。
西郷茂???
東郷和彦であろう………
鈴木宗男も分かる。
加藤勝分析官????
佐藤優丸出しである!!
自分で得体のしれないところがあると言っている………

自殺の大蔵、汚職の通産、不倫の外務と言われていたようだ!
いまや外務省が3冠王なのか??
モデルの人間は生きた心地がしないだろう………
3話があるが、最後の事務員は女性であるが、著者自らを描いている。
女に扮して記述しているだけである。
大変変面白い!
外務省の暴露本である。
蓄財に励む外交官。
その方法が具体的に記述されている。
蓄財と言っても税金が使われている。

女に目がない外交官。
まず日本の新入社員(?)に手を出す!
ロシア女にも手を出す!
バックに何がいるか分からない!
早い話が、金に物を言わせて女あさりをしている………
その手口が記述されている。
日本の場合、特にやばいのは、男にしろ女にしろ純粋な人間!!
つまり学生時代に勉強ばかりしていた人間である。
やはりほどほどに遊んで人生経験を積んでいる方が良い???
著者は良く「地あたま」と言う言葉を使う。
試験の成績だけでは世の中、生きていけない!
臨機応変に対応出来なくなる。
しかし官僚はそう言う人間もいる。
仮名で出ているが読む人が読めば直ぐに分かるのだろう………

実際に力がないので余計に権力、身分で部下を従わせようとする。
高圧的に出る!
金に絡む話は面白いと言うか気分が悪くなる!!
女性で本を出している外交官がいる。
いかにして蓄財に励み、家を4軒も買ったのか??
自慢であるが、元は税金である!!
著者から見れば汚職官僚だろう………

調べてみた!!!(当然アマゾンである!)
「女ひとり家四軒持つ中毒記 (2000/10)スティルマン 美紀恵」
著者からのコメント; 外交官でも無くても、法外な収入がなくとも可能。一部週刊誌に2億円以上も使い、今も残る1億円の借金を差し引くと、勤続23年の間に年平均500万円を住まいに使ったことなる。
日本人の平均収入が500万円くらいだが、他の支出を削り、価値のないものは買わない、という選択眼を通した。

公務員の給与、海外勤務手当ては全て予算書に記載されているので、納税者がこの水準に注文をつけ、結果劣悪な勤務地には誰も行かなくなる、という事態ある。
最後に、4軒も家を持って便利なことはそれほどない!!
このコメントを読んでいると、著者の主張が信じられる!
もっとも二郎は佐藤優のファンである!
ほぼ全面的に著者を信じている!!
ほぼと言うのは沖縄は除いててであるが………

それにしても外交官はよい商売である。
と思ってしまうが………

著者はソ連、ロシアに詳しい。
それからの人脈は世界中にあるようだ。
自らも税金の無駄使いかもしれない事も記述している。
酒に強い!
ハッタリも効く!!
仮名とは言え事実を記述しているはずである。
外務官僚だけなのか??
官僚なんてそんなものと思ってしまうが………

半藤一利が記述していた。
戦前ドイツへ行った軍人はドイツひいきになる!
理由はメイドと称して女をあてがわれたようだ………
ハニートラップがある。
チャイナ・スクールは中国ひいきになるようだ!
女でもあてがわれているのかと思うが??
上海でも自殺者が出ている。それも女の影があるようだ!
中国なんてそんな国である。
孫子の国である。孔子の国でもあるが………
ロシア・スクールは逆にロシアが嫌いになるようだ。
ロシアでは脅されているのかと思うが………
著者が良く言う、酒・女は限度がある。
が、金には限度がない。いくらでも欲しい!!

マア面白い本である。
変態外交官のセックスシーンの描写は、著者は盗撮、盗聴でもしているのかと思ってしまう!!
著者も外務省を良く辞めてくれた!!
おかげで悪質な体質がよく分かる。
これからも書き続けるだろう!!
頑張ってほしい!!

2016年3月 1日 (火)

本・文明の衝突と21世紀の日本(2000/1)・サミュエル・P. ハンチントン

93年に発表された「文明の衝突」理論は、その後のコソボ紛争、さらに東ティモール紛争でその予見性の確かさを証明した。アメリカ合衆国の「21世紀外交政策の本音」を示して世界的ベストセラーとなった「原著」の後継版として、本書は理論の真髄を豊富なCG図版、概念図で表現。難解だったハンチントン理論の本質が、一目のもとに理解できる構成とした。その後99年に発表された二論文を収録、特に日本版読者向けに加えた「21世紀日本の選択」は、単行本「文明の衝突」の読者必読の論文である。

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かの高名なハンチントンの本である。
「文明の衝突」の題名は良く知られている。
日本文明は、単独で評価されている??
それは知っているが………
今回は日本向けに一章割いている!!
内容は下記の通りである。

二十一世紀における日本の選択  政治世界の再編成
孤独な超大国          パワーの新たな展開
文明の衝突           多極・他文明的な世界

冷戦後の世界は、7or8の文明に分類される。
西欧文明・東方正教会文明・中華文明・日本文明・イスラム文明・ヒンドゥー教文明・ラテンアメリカ文明・アフリカ文明のようだ。
キッシンジャーによれば21世紀の国際システムは6つの大国になる。
アメリカ・ヨーロッパ・中国・日本・ロシア・インドのようだ。
いまやイスラムも入るのか??
どちらも日本は入っている。

人は、祖先、宗教、言語、歴史、価値観、習慣、制度によって自分を定義する。
そのうえで、文化的なグループと一体化する。
部族、民族、宗教のもとづく共同社会、国家、最も広い意味での文明と言う。
人類のほとんどの時期を通じて、文明間の接触は継続的であるか、皆無と言う。

日本の孤立が記述されている。全ての主要な文明は、複数の国が含まれる。
日本は、日本文明が日本国と一致している。
珍しいと言う!
海外に移住した日本人も多いが、アメリカではハワイを除いてアメリカ社会に同化している。
共通の文化を分け合える国は無いようだ。
日本になんらかの危機が生じた時、助けてくれる文明を共通する国は無い。
逆に助けなければならない国も無い??
日本は、東アジアのほとんど国から信頼されずに、恐れられている。
日米同盟を中国が認めているのは日本のかせになっているからと言う。
それが取られれば、日本の軍事力の増大、核保有に繋がると懸念している。
国際関係の理論からすれば、新興勢力に対しては、
「勢力の均衡を維持する(バランシング)」か、「追随する(バンドワゴニング)」
のどちらかの対応を取る。
日本は常に、追随する(バンドワゴニング)のようだ。
日英同盟。日露戦争に勝利できた。
三国同盟。アメリカに負けた。
日米同盟。繁栄を享受出来た。

しかし今の中国の台頭からすれば、日本は中国と結ぶ可能性があると言う。
著者の分析はそうである。
100年の3つの戦争でドイツとフランスは、協力的な関係になった。
日本と中国(韓国も入るのか?)の間でそうなるには、中国側には寛容が、日本側にはあゆみよりが、そしてアメリカの後押しが必要である。
東アジアの将来の平和と幸福は、日本と中国が共に生き、共に進む道を見つける事であると!!!
大変分かり易い結論であるが、現状では不可能である??
「中国側には寛容が、日本側にはあゆみより」があるとは思えない状況である!!

現在、アメイカの一極体制であるかのようである。
アメリカは、慈悲深い大国では無い!
自国にとって都合のよい事を押しつけている??
ソ連が崩壊して、世界は二極体制から一極体制になった??
アメリカは世界から好まれていない??
アメリカが批判する反米独裁指導者は、アメリカが非難すればするほど自国での評価は上がる。
世界最強の大国に立ち向かったと評価される。
孤独な超大国である。
強引に介入し、搾取し、一方的な政策を遂行して覇権を追及する国、偽善的で二枚舌の国である。
「金融帝国主義」「知的植民地主義」の路線をとり、外交政策が、国内政治に左右されると言う。
一極・多極主義。
アメリカが一極で、他の多数の大国がある。ユーロッパ、ロシア等の文明国になるのか?
地域大国、例えばアジアにおける日本との関係を強化する。
ブラジルが強くなればアルゼンチンと。
ロシアが強くなればウクライナと??
同様の文明に属する地域大国と、それに次ぐ地位の大国との関係は、異なる文明との関係より敵対的でない。
前者は、欧州連合とイギリス、ロシアとウクライナ、ブラジルとアルゼンチン、イランとサウジアラビアであり、後者は、中国と日本、日本と韓国、インドとパキスタン、イスラエルとアラブ諸国である。
ロシアとウクライナ、イランとサウジアラビアはどうなのかと思うが??
アメリカも押し付けは止めて、一極主義を捨てた方が、得る物は大きい???
①   一方的な介入を止める。
②   アメリカの価値観が絶対と思い、他国と共通していると言う考えを止める。慈悲深い覇権国とは思わない。
③   唯一の超大国としての地位を利用して他国の協力を促しアメリカの利益のかなうやり方を行う。
④   ヨーロッパとの関係が孤立化を防ぐ最も重要な手段である。

そう言う分析である。

文明の衝突!!
最近は分離独立の話が多い。
冷戦後に、世界政治は多極化し、多文明化した。
冷戦時代は、二つの超大国があり、他は、同盟国・衛星国・依存国・中立国・非同盟国だった。
冷戦後は、構成国・中核国・孤立国・分裂国・引き裂かれた国家になる。
ソ連は、衛星国に自治国等沢山作り、分断させている。
ウクライナのクルミアもそれが今問題になっている。
民族・宗教・言語・文化・文明がどれだけ重要なものになっているのか??
イスラムは人口が増加している。
先進国と呼ばれる国が人口減になっているのに、イスラムは増加している。
この増加人口を養えない。テロリストにしかなれない???
ここら辺りは読んでいて頭が痛くなる。
それほど複雑である!

ユーゴスラビアが無くなった。
スロベニア、クロアチアはカトリック。
セルビア・モンテネグロ、マケドニアは東方正教。
ボスニア・ヘルテェゴビアは部部的にイスラム。

ソ連も解体した。
バルト3国のカトリックとプロティスタント。
ロシアの正教。
イスラム諸国に分かれた。
コーカサス・中央アジアの諸国………

フォルト・ライン戦争と、コミューン戦争。
コミューン戦争。
民族的、宗教的、人種的、言語的な集団で起こる。
フォルト・ライン戦争は、長期的であり、暴力的である。イデオロギー的にに曖昧である。
異なる宗教の間で起こる。
世界が相対的に小さくなったので、援助がし易くなった。
国際的なネットワークの為、長く戦えるようになり、結果として紛争が長引いている。

来たるべき時代は文明の衝突こそが世界平和にとって最大の脅威であり、文明にもとづいた国際秩序こそが、世界戦争を防ぐ最も確実な安全装置と言う!

最後に中西輝政の解説がある。
21世紀に日本が、アジア・世界でどういう態度を取るのか?
これは中国をどう見て、どう対応すかと言う事になるようだ。
著者は中国がまだまだ発展すると思っている。
中西輝政は違う意見であるが………
中国が今以上になった時、日本は西欧と結ぶのか?
それとも日中同盟に走るのか?
著者は、日本の選択を示唆していると!!

2016年2月19日 (金)

本・国家の謀略 単行本(2007/11)佐藤 優

異能の外交官が初めて公開する「インテリジェンス」の技法。この「情報工学」を官僚だけに独占させておく手はない、ビジネスマン必読

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2007年なので10年にはならないが、それに近い月日である。
が、読んでいても今となんら変わらない!
内容は下記の通りである。

Ⅰ インテリジェンスという名のゲーム
Ⅱ ニッポン・インテリジェンスの潜在能力
Ⅲ 陸軍中野学校という最強インテリジェンス機関
Ⅳ ワールド・インテリジェンス
Ⅴ 今日から使えるインテリジェンスのテクニック


個人的には、イスラエルと中東、中野学校が興味深かった。
インテリジェンスに日本は「秘密戦」という術語をあてた。
(積極)諜報、防諜、宣伝、謀略が含まれる。

中野学校!!
日本では評価されていない??
と言うより悪と考える人がいる。
左翼か?リベラルか?
著者の戦前の諜報大国は、イギリス・ソ連・日本と言う。
戦後は、イギリス・イスラエル・ロシアと言う。
アメリカは入っていない。
巨大な軍事力を持てば、諜報に頼らずに勝てるようだ。
中野学校では、語学・酒の飲み方・歓楽街での遊び方・スリの方法・甲賀流忍術の記憶術等を学ぶ。
日本の伝統的諜報技法を生かす、総合的インテリジェンスを確立する。
見るからにスパイと分かるのは映画だけである。
「天皇陛下」という言葉を聞いて起立する。
そんなことするのは軍人だけである。
そんなところから教育する。

「反ファシスト勝利60周年」という名の対日謀略宣伝が始まる。
何も変わらない!
もっとひどくなっている。
今は70周年記念で、北京で軍事パレードがあり、韓国首相も出席する。
何でも日本に勝利したと言う。
「過去の清算が出来ていないから、靖国問題で中韓と対立し、償い問題で北朝鮮とも国交樹立が出来ず、北方領土問題ではロシアと対立している。
近隣国すべてと対立するのは、近隣国すべてが変な国なのか?
日本に問題があるのか?」
そう言う宣伝戦を仕掛けられる………

現実に仕掛けられているが………・・・

諜報機関のリクルート。
公募型のアメリカに、縁故型の欧露!
ロシアプーチン大統領がKGBに入った経緯が面白い!
思い詰めた「憂国の士」に、「徹底した理想主義者」は敬遠される。
ただでさえ複雑な状況を余計に複雑にする。

「プロパガンダ原則」がある
1、         守勢法と攻勢法。宣伝は攻撃しなければならない。
2、         受動法と能動法。相手の弁解・欠点を指摘する事無く、わが方の計画によって敵を引き回す。
3、         1回法と反復法。常に反復する。
4、         抽象法と具体法。「人心に食い入る宣伝を選び、直接的な利害に訴える」
5、         理性法と感情法。国民大衆には感情法が良い。
小泉首相の郵政選挙を例に出している。
人には学校の成績と異なる、地アタマがある。生きていく上に必要な頭である。成績とは関係ない。

胆力を鍛える。
それを試験する。絶体絶命の状況下で切り抜ける事が出来るのか??
身分を示す物が無い状態でどう切り抜けるか??
これは面白いと思う!
著者の記述にある、ゲーム感覚が必要という話も良く分かる。

ニッポン・インテリジェンスの潜在能力として以下の話がある。
ロシアでは、「アリ・猪木戦」は有名だそうだ。
裏で回っている。
著者はその猪木議員を使って情報を仕入れたようだ。
持っているカードをいかに有効に使うかということのようだ………
外交官は間違いなく引っかけられようとしている。
上海老領事館員自殺事件がある。
この国を信じるのですかね??
相手は孫子の国である。
これは自主申告で免責とすべしという!
テロに怯える姿を見せれば、テロの標的になる。
イスラム国の誘拐殺人を予言している感じがする………

陸軍中野学校という最強インテリジェンス機関で、中野学校に一章を割いている。
中野学校については、もっと評価されても良さそうである。
「謀略」「偵諜」「宣伝」「国体学」「人に対する薬物致死量調」など8編あるようだ。
国体学というのが凄い!
ヒュミント(人的情報)能力を持っている。
カネ・セックス・甘言・脅迫・詐術などあらゆる方法がとられる。
セックスに酒は限度がある。
が金が限度が無い。
金に目が無い人間は信用できない???
「愛」「誠」
謀略と関係なさそうな言葉が長続きする。
脅し、騙しなどは1回きりで終わってしまう。

イタリア・ドイツの敗北を予想し、アメリカ上陸に対するゲリラ戦の計画をする。
いろんな事をやっていたようだ。
堀栄三の名前も出て来る。マッカーサーの参謀と言われアメリカの動きを予測した。

南朝方のイデオロギーに山伏のインテリジェンスを取り入れる。
「この道においては、全てが参考意見に過ぎない。自分で考え、自分で編み出し、自分で結論せよということである」
著者の言うように、日本独特のインテリジェンスがある。忍術・忍びも参考になる。
それを構築しなければならない。
この章は大変面白い!

ワールド・インテリジェンスの例がある。
アメリカ・イギリス・ドイツ・ロシア・イスラエル・北朝鮮・バチカンを例としてあげている。
アメリカ、ウオーターゲート事件がある。これに対する著者の深読みがある。面白過ぎるが………
イラクのフセイン大統領の処刑がある。
これに対するイギリスの対応がある。
処刑された二人の息子の写真で、リビアのカダフィ大佐を脅したようだ。
ドイツ人は頭が良過ぎる。というより考え過ぎると言う事なのか??
東ドイツの情報機関シュタージの話がある。
相当な事をやっていたようだ。
東ドイツの人権弾圧の追及を止めた。
親子・夫婦の密告から教会関係、明らかになれば回復不能の亀裂が走る。
それよりも欧米各国に西ドイツに対する浸透工作の記録が公開される事が恐ろしい。
というのが著者のみたてである・・・・・・・
イギリス流インテリジェンス。
「ウソのような真実」「真実のようなウソ」をたくみにブレンドして工作するのがイギリス流???

ロシアは話題が多い。
今だったら当然ウクライナである。
中央アジアの国々。
ロシア正教会。
バルカン半島。
チェチェン戦争。
プーチン大統領の戦略も面白い。
が、今と比較するとどうなんだろう・・・・・・・・
又最新版の著者の本を読めば面白いだろう。

イスラエルは面白い。
モサド関係の本もよく読んでいる。
「悪魔の弁護人」
魔女とされた被告人に裁判所がつけた弁護士を指す。
どんな屁理屈でも良いので、被告に有利になる論拠を見つけ出す。
同じようにモサドにアマンの情報を徹底的に行い、報告書を首相に提出する。
首相は、その上で政治判断を行う。
「官僚の判断で国を謝ることは、国民に対する背信行為である」
「映画 ワールド・ウオーZ」がある。
これに9人まで同じ意見なら、10人目はどんな意見でも良いので反論しなければならない。
そう言う場面があった。
同じ事なのか???

著者は日本はイスラエルを支持しなければならないと言う。
イスラエルは、アラブ諸国の存在を認めている。
がイランはイスラエル抹殺である。
そのことからもどちらを支持すべきか??
日本には極端な親アラブ派がいるようだが………
このイスラエルの記事は面白い。
日本は、どこまで対応で気のだろうか?

北朝鮮外交があるが、日本は何処までやる気なのか?
核を持つ米中露の思惑がある。日本とは考えが合わないようだ。
中東とも絡んでくる。
イランの核疑惑にミサイルである。
もっと真剣にやれば、攻勢に出れる。
が日本の政治家には売国奴的な政治家も多いようだ………

バチカンの記事もある。
ナチスドイツの逃亡を助けた??
中野学校もバチカンの布教方法を手本にした。
ヨーロッパは複雑と思う。
民族に国家!
「キリストの身体(コルプス・クリスチアヌス)」
①   ユダヤ・キリスト教の一神教 ②ギリシャ古典哲学 ③ローマ法。
この3つの概念を総合した文化体系で、西ローマ帝国と、中世ヨーロッパの基本原理。
これを復活させる事が、バチカンの20世紀の基本戦略である。
二重忠誠の問題がある。
国家か宗教か??
21世紀のバチカンの戦略は、中東と中央アジアという。
中国も新疆ウイグルがある。
イスラム国と連携している。
これが、バチカンと中国の和解になっているようだ。

色々話があり過ぎて、忘れてしまう話も多い!

最後にテクニックが紹介されている。
プレゼント!
会食。記憶術、ホテルの利用方法など面白い。
著者の勧めるインテリジェンス必読の本がある。
①   『シグマベスト 理解しやすい政治・経済』松本保美
②   『情報のさばき方 新聞記者の実践ヒント』
③   日本の古典。古事記を勧めている。
①   ②は読んでみたいと思うが………

大変分かり易い、面白い本でした。
又読み返してみたい本である。

2016年2月16日 (火)

本・大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (2015/10)①中東・中国・池上 彰・佐藤 優

『新・戦争論』に続く最強コンビの第2弾!各地でさまざまな紛争が勃発する現代は、まるで新たな世界大戦の前夜だ。激動の世界を読み解く鍵は「歴史」にこそある!

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佐藤優・手嶋龍一・池上彰………
著者達の本はよく読んでいる。
3人の組み合わせによる対談集も多い。
面白い。
知らなかった見方が出来るようになった。
内容は下記の通りである。
1、なぜ、いま、大世界史か
2、中東こそ大転換の震源地
3、オスマン帝国の逆襲
4、習近平の中国は明王朝
5、ドイツ帝国の復活が問題だ
6、「アメリカvs.ロシア」の地政学
7、「右」も「左」も沖縄を知らない
8、「イスラム国」が核をもつ日
9、ウェストファリア条約から始まる
10、  ビリギャルの世界史的意義
11、  最強の世界史勉強法

世界史の転換点に来ている。
イスラム国による混乱。
ギリシャ債務問題、ドイツ擡頭によるEU統合の危機、ウクライナ問題、中国、沖縄の問題。
より長い観点から現在を見る。
この中に沖縄が入っているのが面白い!!
国際的な問題になるのかと思うが………
擡頭???
自分の教養の無さを感じる。
台頭ならすぐに分かるが………

佐藤優が良く言っているが、新帝国主義がある。
国家には旬がある???
かっての世界帝国??
ペルシャにオスマン!
どちらもユーロッパの敵である。
現イランにトルコとなる。
いずれも中東で存在感を増している。
イスラム国との関係がある。
佐藤優は絶えず言っている。
イランが核を持てば、サウジがパキスタンから核を移設する。
パキスタンの核開発に資金を出したのはサウジと言う。
金のないパキスタンが核開発出来たのは、資金をサウジが出したからと言う。
密約があり、保険である!
そうなれば中東が核のオンパレードになる!!
中東の4つの勢力。
①   アラビア語を使う、スンナ派アラブ諸国サウジ・ヨルダン・湾岸諸国
②   ペルシャ語を話すシーア派のイラン
③   アラビア語を使う、スンナ派のアラブ人
④   スンニ派のトルコ

と分類している。
対イスラムではトルコは積極的でないようだ。
イスラム国の石油の密輸相手はトルコとも言う。
現在ロシアとトルコが対立している。
トルコによるロシア機撃墜である。
かっては露土戦争で戦火を交えている。

中東は混乱している。
イスラエルがある。佐藤優はイスラエル支持である。
中東情勢にもっとも通じている??
このイスラエルにしても現在のカオス状況は読み切れていなようだ。
大国エジプトも全土を掌握出来ていないようだ!
まして小国は??
トルコにしろイランにしろ、日本はそんなに嫌悪感は無いと思うが………
ましてトルコは親日の国である。(先日 映画海難1890を観た)
がエドリアン大統領は野心家である。
サルタンを目指している???
軍部へも圧力をかける。
クルドへの弾圧も厳しいようだ。
中東へ影響力を増そうとしている??
そうなればイランと衝突する!
トルコはNATOの一員でもある。
西側はロシアに対する防波堤として必要である??
が大統領は毒殺を恐れている。
毒見係までいるようだ。
中央アジアをトルコは重要視している。
新疆ウイグルもである。
著者達は第2イスラム国を恐れる。
候補はいくらでもある。
インドネシアから中央アジアから新疆ウイグル。
インドネシア除けばかってのオスマントルコになる??
タンの付く国も複雑なようだ。
こういう勢力が、ロシア・中国は自国に入って来られたら困る!!
かっての世界帝国の版図を見ると、現在の国が何処の帝国に属していたか分かる。
モンゴルはチベット仏教の国と言う。
帝国とは、複数の民族、複数の宗教を抱え込む。
寛容でなければならない。
それで平和的に共存していた。
現在は排除の論理が横行している???
将来になるが、振り返って今のこの時機が転換点と言われるかも知れない!!

習近平の中国は明王朝を目指している。
膨張する国、収縮する国がある。
今の中国は、明らかに膨張している。
清の時代の領土か?
明の時代の領土かを取り戻そうとしている??
琉球も明との間に朝貢関係があった。
明の遺臣が残っていて、その子孫もいるようだ………
そう言う意味では沖縄は独立国なのかと思ってしまうが??
中国の埋め立てによる基地建設。
日本も「沖の鳥島」がある。
岩か島かと言われている??
この島を守っているのが、日本のチタン技術と言う。
周りをチタン製ネットと鉄製の波消しブロックとコンクリート製の護岸で覆って保護し、波にさらわれないようにしている。
中国の埋め立てを日本が非難した時、逆に日本が言う資格は無い!
と言われていたが………
日中韓の歴史の副読本を作る。
そうすればお互いがどう思っているかよく分かると言う。

何処の国も犠牲者が出るのを恐れる。
昔の帝国はそうでは無かった??
オスマントルコも人海戦術が取れる。
人民の海に溺れさせると言った中国!
アメリカも犠牲を出せない。
なので地上軍は限定され、安全な空爆になる。
いつまでたってもイスラム国は掃討されない??
ドローンがある。
戦争を変える。
安全な後方で、操縦する横にCIAか誰かがいる。
判断が直ぐ出来る。
イスラエルではそう言うゲームをやっている若者を集める。
それが攻撃する。
イスラムは「聖戦」と言う事で、人命のコストが下がっている。
恐い世界である!!
核の垣根も下がっている。
イスラムに渡れば使いかねない!
今の核保有国は相互抑止が効いているが、イスラムは使いかねないとも言う!!

2016年2月11日 (木)

本・世界認識のための情報術(2008/7)・佐藤 優

「靖国問題」「機密費」「琉球処分」「プーチン流イデオロギー」「北朝鮮核実験」…30のキーワードを手がかりに、著者のみがなしうる思索と驚異的な情報術によって、日本と世界のもっともリアルな姿を提示する。

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10年近く前の話になる。
時代は進んでいるが、今読んでも面白い!
これは左翼系の雑誌に連載されている。「週刊金曜日」
著者は右翼ではないが、右寄りになる。
そうなると両方から批判される。
左翼系からは、なんであんな人間を載せるのか?
右翼系からは、なんであんな雑誌に書くのか?
どちらにしてもよく言われない!
気の毒である。
が批判質問にはちゃんと回答しているようだ。
著者ならそうだと思う。
著者のファンである!!
体形は似ていると思う………

外交官としてロシアにいた。
なのでロシアには詳しい!
ロシアの記述が多い。
朝鮮半島。
中国。
国内の政局。
沖縄等が記述されている。

外務大臣がいる。
田中真紀子に川口頼子!
どちらも何故なったのか分からない!
女生と言う事でなった感じである????
北方領土問題!
かってソ連が解体されて民主化になった時、経済援助で直ぐにでも北方領土が戻るような話があった。
だいたいロシアを舐めていると思った!
ロシアは大国である!
そんな直ぐに重要な話は、まとまらない!!
エリチィン大統領が、うなずきかけて、廻りが必死で制止した話は知っている。
この辺の話は良く分かる!
著者は逮捕されて、人生の裏表を味わっている。
裏切られてもいる!
だから遠慮なく真実が書ける!
外務省もおとなしくしている!
騒げばもっと暴露される………
ロシアの話には、東郷和彦、鈴木宗男が登場する。
外務省の官僚たち!
何度読んでも嫌になるが………

面白い話がある。
ロシアは先住民族の権利を認めている。
千島にアイヌが住んでいたようだ。
ここから突破口を見つける。
が日本はアイヌが先住民族と認めていない!
こう言う事から、北海道と沖縄は差別されていると感じる人も多い!
共産党は千島列島全部を返還要求である。
これも申し訳ないが、現実性が薄いと思うが………

上海領事自殺事件でハニートラップの説明がある。
わざとらしく女、それも美女を与えたりはしない。
用意周到に偶然を装い近づく。
相手の弱みをつかんだら離さない!
「敵の嫌がることの背後には真実が隠されている!」
敵か友達かも区別が付かずに、「友達の嫌がることはしない!」

これが日本の首相と思えば情けない!!
そう言う危険性は常にある。
それを認識して行動しなければならないと言う事のようだ!
この領事だけを責めても仕方がない………

イラン関係は進んでいる。
イランVSサウジアラビアになって来ている。
イランに関しては、孫崎享の名前が出て来ている。
著者は評価していない!
イライラする人間の一人かと思うが………
最近の鳩山元総理の影に孫崎享の存在があるようだが………
これは著者が絶えず言っている、イランが核を持てばサウジもパキスタンから核を買う!
なんか信憑性を帯びて来ている!
外務省の嫌米、反米の意識は、イランに対して歪な形になっている。
イランに肩入れする人も多い!

北方領土については言いたい事が山ほどあるようだ。
実名を上げて批判している。
学者に官僚!
ロクな奴はいないと思う!
理論と実践がある。
空理空論を振り回す輩も多い!
マスコミも問題が多い!
中国、朝鮮問題では出て来る専門家は決まっている。
が逆は他に人がいないのかと思うぐらい同じ人間である。
北の核実験がある。
時代は進んでいる。
今や水爆実験の時代である。
中露がどう動くのか?
北の核実験は、中東イスラム国にも影響すると、今なら書かれているだろうとおもう!
記紀の記録をもって情勢を判断する??
日本の識者は幸せである。

中国からパンダが来る。
知らなかったがただでは無い。
一億円支払っている。
これにより中国に対して負債を感じる必要はないと言う。
確かにそうだ!
タダより高い物は無い!

沖縄の集団自決がある!
著者は沖縄に対する思い入れが強い??
と感じるが………
司馬遼太郎が戦車について記述している。戦車兵だった。
ゼロ戦、大和は良く記述されている。
が戦車に関しては少ない。
と言う事で自ら記述している。
大変面白い!
初期の戦車は手動で砲塔がまわる。
鋼鉄の化け物になってからは油圧で回る。
この装甲は特殊な金属でやすりがかからない!
実際にやってみたようだ。
終戦時に、この感覚をもう一度感じたくてやすりをかけたようだ………
かかったようだ………
終戦前は関東平野に配属されていた。
その時、上官に質問した人がいたようだ。
「関東平野に上陸した米軍を迎え撃つ為に出撃した時に、避難してくる日本国民に出会ったらどうするのか?」

答えは、「引き殺して進め!!」
この沖縄の集団自決の問題も、命令は出ていなかったと思う。
がそうすればこの司令官はどんな戦いをする気だったのか??
住民を守る戦いなんて絶対に出来ない!!
いずれ自決を命令していると思うが………
この話の問題は大江健三郎にある!
日本国総理を呼び捨てにしている!
売国奴と言う人もいる。
著者は沖縄に関しては思い入れが強いのではないかと思うが………

プーチン大統領の記述は多い。
強い大統領であると思う!
著者の考察は鋭い!
人脈も豊富である!
現在のイスラム国の問題も存在感がある。
自国、コーカサスへイスラムが浸透することを恐れている!!

著者の本は、最新作も読むが古い本から読んでいる。
何冊書いているのかと思うぐらい多い!
楽しんで読もうと思う!!


2016年2月 3日 (水)

本・佐藤優が5人のゲストとナビゲート!90分でわかる 日本の危機 (2015/9)・佐藤 優(著)・ニッポン放送「高嶋ひでたけのあさラジ! 」 (編集)

混迷する日本が甦る処方箋をわかりやすく解説!ニッポン放送で大好評だった特別番組を新書化
なぜ日本は迷走し続けるのか?
日本は世界有数の大国で、政治家、官僚、ジャーナリスト、一人ひとりの能力は決して低くない。
それなのに、政府、政党、企業、大学などの組織になると急に能力が激しく低下する。なぜなのか……?
現代日本の誇る「知の巨人」がそれぞれのフィールドで闘っている5人のゲストと、日本再生への道を懇切丁寧にナビゲート!

20160203_book1

ゲストは下記の通りである。異色の組み合わせである!
作家・外交ジャーナリスト  手嶋龍一
文部科学大臣        下村博文
公明党代表               山口那津男
産経新聞前ソウル支局長     加藤達也
シンガーソングライター     加藤登紀子

加藤登紀子については意外な感じがした。
読んでいると、納得するが………
手嶋龍一は当然である。
著者はキリスト教徒である。
創価学会とは相容れるのか????

それぞれの専門家との対談である。
外交、教育、政局、朝鮮半島、歌………

最初は手島龍一との対談である。
イスラム国の話になる。
著者たちの本はよく読んでいるし、YouTubeでもよく聞いている。
イスラム国の脅威をオバマ大統領は過小評価していた?
その分析がある。
イランが核を持てばパキスタンの核をサウジアラビアに移す。
この話は著者たちが絶えずしている。
現時点でのイランとサウジの国交断絶!
なんか中東は核だらけになりそうである。
イスラム国に対するイランの存在。
アメリカはイランと結ぼうとしている??
敵に敵は味方!!
テヘラン・モスクワ・北京の枢軸は悪夢と言う!

時代劇で盗賊が千両箱を持って逃げる。
絶対に出来ない!走ってなんて出来るはずがない。
重すぎる!
まともな考えである。
イスラム国からの2億ドルの要求。
受け渡しはどうやるのか??
映画じゃ送金の確認で終わりである。
金で渡すのであれば紙幣か?
番号を控えられていない紙幣?
直ぐに用意なんかできない。
はなから交渉する気はなかった??
情報は秘密の金庫から盗み出すのではない!
ありふれた情報から重要な情報を導く。分析能力を持つ!

下村博文は東京オリンピックで叩かれている??
マアいろいろあるのだろう………
何をやりたいのか?
その目標がなく大学へ進学する。
大学と学部はもっとも難しいところへ、入学できたとの満足の為に入る。
海外では、日本の文化を語れる事が重要だと!
これは藤原正彦も記述していたが、英語だけ喋れても日本の文化も語れなくては、余計にバカにされると!!
薄っぺらい人間としか思われないと!
この対談でもそういう話が出て来る。
自国語で教育できるのは大変なことだと!
経済格差を教育格差にしてはならない!
著者は書き込みのある古書を読みたいようだ。
それなりに何処が重要か分かる??

公明党を著者は評価しているのか??
集団的自衛権、軽減税率………
公明党がアクセルとブレーキの役目を果たしている??
自衛隊の海外派遣で、武器の制限をしたのは公明党だったのではないかと思うが

産経新聞の加藤達也については、無罪となった。
が時期が悪ければどうなっていたか??
反日、嫌韓の時代である。
慰安婦問題についても解決したのかどうか?
政府は民には干渉しないと言って批判し続けるだろう………
特に仲が良くなる必要もないと思うが………
韓国の教科書はテロリスト史観と言う。
反日、天皇へのテロは褒めるようだが………
*北の核開発への危機意識も日韓に温度差がある。
韓国は将来濡れ手に粟で核を持つつもりと言う。
イラン・サウジアラビラの中東の核と共に韓国も核保有を狙っている??
韓国の記者でもおかしいと思っている人は当然いる!
著者の逮捕と一緒で、国策捜査なのか???
気の毒な話である!

プラハの春、アラブの春、バラ色革命………
色々あるが名前の割には良くなっているとは思えないが………
「百万本のバラ」
バルト三国のラトビアで生まれたようだ!
神戸市とラトビアのリガ市は姉妹都市である。
世界平和の為に歌い続ける!
国境は国を隔てるものでなく国と国を出合わせるものである。
「バルト三国の人間の鎖」
集まったのは200万人だが、一年前は数千人しか集まらなかった………
著者の沖縄に対する思い入れがある。
これは沖縄の辺野古の基地問題でも起こると!
これはどうかなと思うが………

最後に、日本の底力、潜在力にもっと自信をもっていい。
と結んでいる!!

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    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。