中東

2016年4月19日 (火)

本・物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜・宮田律

日本人はイランに対してどのようなイメージをもっているだろうか。革命、戦争、日本に大挙してやってきた労働者…。しかし、それはイランの「非日常」的な一面に過ぎない。古代に広大な帝国を築き、正倉院へガラス器をもたらしたペルシアは、アラブのイスラーム勢力や欧米諸国の侵入・干渉を受けながらも、独自の文化を守り抜いた。不安定な世界情勢のなか、現在も模索を続ける人々の真実の姿を伝える。

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2005年当選の、反米保守派候補マフムード・アフマディーネジャードから
2013年当選の、保守穏健派のハサン・ロウハーニーの時代の話は無い。
2002年発行である。
だから核疑惑の件は記述されていない。
がそれまでのイランの歴史、民衆等興味深い話は多い。
ペルシャの後継なのか??
シーア派の大国である。
手嶋龍一・佐藤優も著書で知っているが、十二イマーム派をイランは国教としている。
(十二イマーム派においては、指導者イマームの地位は、初代アリー以降、
十二代目までムハンマドの子孫によって継承された。
そして十二代イマームの時、そのイマームが人々の前から姿を消した。
世界の内側もしくは存在の見えぬ次元に「隠れ」た、とする。
この状態は現在に至っても続いており、最終的には最後の審判の日にイマームは
再臨すると信じられている。)

これをアフマディーネジャードは信じている。
イスラエルとの核戦争になっても、それが審判の非であり、イランを助けに来ると!!
マア紛争は無くならないと思う!

イラン人の特性が記述されている。熱しやすいようだ・・・・・
食事の話もある。
日本に対する印象は悪くないようだ。
日本にとっては今のイランの情勢は良くないようだ。
欧米に合わさなければならない。なので独自の外交が出来ない。
第2次世界大戦後のメジャーの石油支配に一石を投じた。
イラン原油の買い付けを出光興産が行った。
当然メジャーの反発を買う。
がこの時は司法判断に委ね、日本は踏ん張ったようだ!

イランの歴史がある。
ペルシャ帝国である。
アケメネス朝はアレキサンドロス大王に滅ばされる。
セレウコス朝シリア、アルサケス朝パルティア、サーサーン朝となる。
ローマ帝国との対立。
中東は東西の狭間なのか???
分かり易く記述しているが、1回読んだ後は直ぐに忘れると思う!!
ムハンマドが登場して、イラン人の心をとらえる。
「平等」「統一」
イスラムは異教徒に対して税を取る。
それを逃れる為にイスラム教徒に改宗する??

パフラヴィー朝の皇帝(シャー)、モハンマド・レザー・パフラヴィーは親米だった。
CIAとFBIとモサドの協力を得て、国家情報治安機構「SAVAK」を創設し、SAVAKにより、シャーは「白色革命」の名の下、米英の強い支持を受けてイラン産業の近代化を推進する。
反体制勢力を弾圧した。
このころはイスラエルとも仲が良かった・・・・・・
良く言われていたのは、SAVAKがある限り、体制は潰れない!
それほど根を張っている組織だったようだ。
軍はアメリカの最新兵器を揃えていた。
独裁国は崩壊する時は早い!
ソ連邦、東欧、ユーゴスラビア、アラブの春・・・・・・・
もろくも崩壊する・・・・・・・
いまだにおかしい国も多い!

ホメイニーは「白色革命」に反対する。
イランの国民性とイスラム教を護る!!
革命は成功する。
著者が実際に市内の状況を比較している。
夜のネオンも少なくなっていた様だ。
少し息苦しかったようだ・・・・・
だからホメイニーが亡くなった後、少しは緩やかになったのだろう・・・・・
シャーの墓はエジプトにある。
ここを訪れる人は多いと言う。シャーの時代を懐かしんでいる。
今の生活が厳しいと言う事なんだろう・・・・・・

天然ガスの埋蔵量は世界で2番目で、石油は5番目と言う。
日本にとっては重要になる国のようだ。
反日の国ではない!
一度は行って見たい国であるが・・・・・・

イスラム国の関係上、アメリカがイランと協力する。
そう言う時代にもなって来ている。
頭が良くないのですぐに忘れると思うが、歴史・宗教・国内状況がよく分かる。

2016年4月14日 (木)

本・新・地政学 - 「第三次世界大戦」を読み解く (2016/3)・山内 昌之・佐藤 優

これが、世界を見るカギだ!
歴史分析・宗教・地政学 「歴史学の泰斗」と「インテリジェンスの第一人者」が示す“羅針盤"
テロ、IS、難民、米露、イラン、日中韓関係……混迷をきわめる世界情勢。
「歴史学の泰斗」と「インテリジェンスの第一人者」が潮流を読み解くための「羅針盤」を示す。
豊かな世界史の教養と、外交現場を知り尽くしたリアリティにもとづき、 日本の針路と、真のリーダー像を問う。

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「歴史学の泰斗」と「インテリジェンスの第一人者」の二人の対談である。
両者の本はよく読んでいる。最近もよく読んでいるし、you tubeでも解説をよく聞いている。
ファンである!!
これに手嶋龍一、宮家邦彦、池上彰もよく読んでいる。
IS、イランとサウジアラビアの国交断絶が、中東は風雲急を告げている??

内容は下記の通りである。
まえがき (佐藤優)
第一章 「第二次冷戦」から「第三次世界大戦」へ――ISと中東情勢
第二章 世界で噴き出すナショナリズムの深層――スコットランド、ウクライナ、沖縄……
第三章 難民危機があぶり出すヨーロッパの「狡猾」
第四章 対シリア、苦悶する西側をロシアの「リアリズム」が嗤う
第五章 戦略物資と化したエネルギーが世界を動かす
第六章 対中、対韓、対露そして沖縄……日本の取るべき道
第七章 世界史のリーダー論
あとがき(山内昌之)

中東にウクライナ。
ISの問題がある。
中東では、「敵の敵は見方」「敵の敵はやはり敵」「敵の敵は味方にして敵」
要はいつ敵になるか、味方になるか分からないと言う!
日本人はどんな国か知らない国も多い。
サウジとロシアの原発の協定がある。
サウジも核保有国を狙っている?
アメリカがイランよりになっているので不信感を持っている。
「ただし中東で選挙で政権が変わるのはイランである。」
著者たちはロシアのプーチン大統領の力を認めている??
ロシアはイランの上空を巡航ミサイルを飛ばした。
相当な高性能で命中率も高い。
がイランにも落ちているようだ。
これをイランへの警告の為、わざとミサイルを落としたようだ??
そんな話もある。
イラクは3つに、シリアは4つの地域に分かれると言う分析がある。
その後の影響力を残さなければならない。
アメリカが援助しようとしているのは、単なる暴走族上がりのようだ………
ロシア、イラン、サウジ、トルコ、イスラエル、クルド………
シリアも2200万の人口がいて、国内から国民が逃げ出している。
ヨーロッパの難民の問題がある。
チェコのように、来ても無駄と予防線を張っている国もある。
各国で、ドイツでも反難民の極右勢力が伸びている。
ドイツ・英国は難民にとって良い国なのか??
シリアに引き上げてもらうのが一番良い!!
昨年のヨーロッパ旅行でパリのテロがありパリ行きを諦めた!
が片道切符で成田、関空に難民が来たらどうなるのか??

このテロがフランスの国策に影響した。
プーチンと組んだ!!
佐藤優が記述しているが、この難民のルートはテロリストにとっては都合が良いと言う!
そう思う!!
実際そうなんだろう………

ギリシャがある。
破綻国家である。
ここの借金を棒引きにするので、ギリシャで難民の面倒を見ろと!
どっかの島でと言う事のようだ。
ドイツも大変のようだ!
そう言う中で、スコットランド、ウクライナの問題があり、沖縄まで話が飛ぶ!
沖縄も植民地化されていたと感じている??
日本は援助を与えていると思っている??
スコットランドもどう思っているのか??
イングランドのEU離脱をチャンスとみているのか??

ISがアジアへ勢力を伸ばす!
新疆ウイグル。
中央アジアの国から浸透してくる。
そうなれば中国もメチャメチャになると言う!
チベット、ウイグル、モンゴルと中国も国内問題が多い!
インドネシアもそうなのか??
ロシアもコーカカスヘISが浸透するのが困る!
チェチェン人が中東のテロ組織に参加している。
プーチンは、そういう連中が入って来て欲しくない!
そう言う事もあり中東に介入している。

ヨーロッパ各国でイスラムが勢力を伸ばす。
「服従」
面白い記述があった。
浮気がある!
佐藤優によれば、ロシアも相当なSEX好きである。
本来人間はそう言うものなのか?
イスラムは一夫多妻を認めている。
これは昔は戦場で男が死ぬ。
その後の寡婦の為の制度でもあったようだ………
一夫多妻であれば浮気問題は解決する??
キリスト教?イスラム教?
それで改宗する人もいるのか??
自分に都合が良いのが良い宗教なのか??

必ず出て来る話である。
東北の震災でドイツはさっさと逃げ出した!
狡猾と言う!!

安倍談話がある。
世界的に評価されているようだ。
が中韓は評価しない!
1000年たっても立場は変わらない!
慰安婦問題も、合意はしたが合意を守ると約束はしていない!
平気で言いそうである。
著者たちが記述しているが、あったかどうか分からない南京問題の記憶遺産に反対して(当然反対すべきである)シベリア抑留を申請する。
誰が考えても、ちょっとおかしいと思うが………
外務省の能力の低下を問題にしている。

地球温暖化で北極海の航路が運航できるようになった。
温暖化と言う事は問題であるが、これにより津軽海峡、宗谷海峡が重要になるようだ。
日露戦争の時代になるが………

一気に読めるほんである。国際情勢がよく分かる!!


2016年4月12日 (火)

本・私の「情報分析術」超入門: 仕事に効く世界の捉え方 (2014/9)・佐藤 優

情報エリートの脳力は報道、公式会見のどこを読んでいるのか!?人、国家、お金、思惑…世界の動きをつかむ佐藤式「情報分析」の実践。

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第2次世界大戦、日本は細菌兵器を研究していた。
アメリカはこの事実を知っていた。
評価は分かれるが、日本のアメリカ本土攻撃の風船爆弾がある。
吉田一彦が記述していたが、この風船爆弾に細菌を積まれることをアメリカは恐れた!
ゆえに防空体制にかなりの兵力を割いたようだ。
実際の被害はほとんどないが、そう言う兵器を持っているだけで武器になる。
第2次世界大戦のバルジ大作戦がある。
「ヨーロッパで最も危険な男」 オットー・スコツニーがいる。
アイゼンハワー暗殺のうわさが流れたようだ。
それだけで兵を割き、動揺したようだ!

テロの話がある。
今の爆弾、自爆テロとは言えども、殺傷力は限られている。
原爆でも持たなければ、与える損害は限定される。
ここで著者は面白い例えを出している。
例えば、エボラ熱に感染して大都市に紛れ込む。
自爆と同じであるが、やりようによっては相当な被害を与えれる。
日本はワクチンの製造能力はある。
それを武器にする事も視野に入れている。
そんな例から記述されている。
著者らしい例えである………

内容は下記の通りである。
第一章 講義篇 情報を読み解く力を身につけるために
第二章 実践篇1「ロシア」を分析する
第三章 実践篇2「日本」を分析する  
第四章 実践篇3「外務省」を分析する  
第五章 実践篇4「アジア・中東」を分析する  
第六章 実践篇5「アメリカ」を分析する  

それぞれの章が面白い!

第一章 講義篇 情報を読み解く力を身につけるために

著者お勧めの書籍がある。
読んでみようかと思う!
高校生の学習書を勧めている。
著者が勧めるものだから、古書でも高くなっているようだ!
面白い話である。
情報は有料が良いのか・
無料が良いのか?
ただほど安いものは無い。
何時でも読めると思うと、身を入れて読まない??

「インテレクト」に「インテリジェンス」との違い!
「インテレクト(知性・知力・有識者)」は人間に対して用いる。
「インテリジェンス」は生まれつき持っている総合的な理解力で、賢明さ、洞察力、経験から学ぶ能力、未知の事態に遭遇して対応する能力を指し、動物に対しても用いられる。
「皮膚感覚」「匂い」「直観」………
言語化困難な経験知こそ、インテリジェンスの核心と言う!!
動物的カンの事だろう………

インターネット、メール等は自分が支配出来る機械で行う。
公共の物など使わない。
誰にでも見られていると思わなければならない!

第二章 実践篇1「ロシア」を分析する 

この章は著者の独壇場である!
ロシアとの交渉もだが、外務官僚の批判がある。
著者の本をよく読む人は、おなじみのメンバーだとすぐに分かる。
反論できないのだろう………
2年後にはいないオバマをとるか、10年先もいるプーチンか!
答えは明確であるが、それなら日本はどうなのかと思う!
1年毎に首相が変わる。
ようやく安倍総理で落ち着いているが、批判する勢力は多い!
が批判する側に力は無いと思うが………
必要以上に世論を煽る識者、学者がいる。
信用出来ないのは明白であるが、テレビ局のコメンテーターは同じような顔である。

第三章 実践篇2「日本」を分析する

日本の政治は公明党の視座で読む必要がある
著者は公明党を評価している。
キリスト教と創価学会であるが………
沖縄、集団的自衛権の問題がそうである。
著者の猪瀬直樹に対する批判は大きい!
著者が検事に言われたようだが、やり過ぎ!
不正な事はしていないが、北方領土問題で働き過ぎた。
それが正義だと思っているうちに、少しぐらいはと言う気になる。
そんな事を記述していた!
猪瀬直樹も調子に乗り過ぎた!
自分なら許されるだろうと!
最近の自民党の国会議員の失言もそうだが、自分がどれほど偉いと思っているのか?
アラブに対する批判があった。
失言が多過ぎる!
橋下元市長への批判もある。
言われる内容については、その通りだろう………
沖縄出身の国会議員、下地幹朗がいる。
著者とは相当仲が悪そうである。
国民新党にいたが、その当時からおかしいんちゃうんかと思っていたが………
主張は支離滅裂である。
おおさか維新も大丈夫かと思ってしまうが………
著者の批判の対象のオンパレードである!!
島尻安伊子参議院議員、作家百田尚樹………

第四章 実践篇3「外務省」を分析する

外務官僚個人の「出世欲」で見極める外交の成否
この章は著者の怨念(?)がある。
実名で批判される外務官僚は戦々恐々としているだろう………

第五章 実践篇4「アジア・中東」を分析する
排外的ナショナリズムで見てはならない隣人たち
何か、何をやっても日中・日韓の関係は良くならない感じがするが………
2014年の発行なので、イスラム国に対する話は無い。
今ならイランVSサウジアラビアの話になるだろう………

第六章 実践篇5「アメリカ」を分析する
「ドラえもん」を読めばアメリカが見えてくる
何が言いたいのか?
ジャイアンがいる。自己主張が激しく、短気で高飛車で威圧感がある。
「おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの」
つまりアメリそのものと言う!
シリアでのアメリカのロシアに対する敗北がある!

相変わらず読んでいて引き込まれる!
まだまだ読む本は積んである!
じっくり読んで行きたい!!

2016年4月10日 (日)

本・交渉術 (2011/6)・佐藤 優

外交官として北方領土交渉の第一線で活躍した著者が、実体験をもとにインテリジェンスの技法を明かす。各国のスパイが繰り広げるカネやセックスを用いた交渉術、霞が関官僚と政治家の交渉術、国家間の交渉に臨む首相や大統領の孤独―メモワールとして読んで面白く、ビジネスマンの実用書としても役に立つ、第一級の教科書。

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目次を見ただけで内容が想像出来る。
自身の経験談なので、信憑性は高い!!
①   神をも論破する説得の技法
②   本当に怖いセックスの罠
③   私が体験したハニートラップ
④   酒は人間の本性を暴く
⑤   賢いワイロの渡し方
⑥   外務省・松尾事件の真相
⑦   私が誘われた国際経済犯罪
⑧   上司と部下の危険な関係
⑨   「恥を棄てる」サバイバルの極意
⑩   「加藤の乱」で知るトップの孤独
⑪   リーダーの本気を見極める
⑫   小渕VSプーチンの真剣勝負
⑬   意地悪も人心掌握術
⑭   総理の女性スキャンダル
⑮   エリツィンの五段階解決論
⑯   米原万里さんの仕掛け
⑰   交渉の失敗から学ぶには

東日本大震災と交渉力

著者は5人のロシア・日本の指導者を知っている。
エリツィン、プーチン、橋本、小渕、森!
その時の北方領土交渉についてアドバイスしている。
自身外交官だったので、諜報機関との関係も深い。
人脈も相当ある。

著者はロシアから日本は交渉が下手だと言われたようだ。
確かに下手である。
誠実にやれば相手は納得する。
そんなことは無いと思うが………
余計に舐められるだけであると思う。
交渉には、飲む・打つ・買うが必要なのか??
著者のハニートラップの記述は参考になる。
誰がこの女どうですか?
ホテルに帰れば全裸の綺麗な女性がベッドに横たわっている。
そんな事はあり得ない!!
偶然を装う!
又、例えば女会っているときに、自動車事故を起こす。
女と会っていること自体やましい事がある。
この事故をもみ消すような事をして恩を売る。
何も要求しないが、後で響いてくる。
著者がいつも記述しているが、酒と女は限界がある。
酒なんかウオッカはいくら強い人間でも1日5~6本しか飲めない。
女もそうである。
いくらロシア人が好きでも1日に相手出来るのは知れている。
が金は限界がない。
いくらでも欲しくなる!
その辺りが脅される事になる。
味方のふりをして近寄ってくる人間が危ない。
これは映画・小説の話ではなく実際にあるようだ。

目次を見ただけで内容が想像出来る。
著者自身の経験からの話が主である。
ソ連、ロシアとの交渉がある。
その中から学んだことを記述している。実話なので嫌になるような話も多い!
ワイロの渡し方の話なんか最高に面白い。
自分でも参考に出来る話が多い………
(何の参考なのか??)
機密費の使いかたがある。
蓄財に励む事も出来るようだ………
「過ぎたるは及ばざる如し」と言うが………

著者はキリスト教徒である。
聖書から交渉の方法を記述している。
なにか亀に追いつけないウサギの話かと思ってしまう。
交渉術は、ユダヤ・キリスト教文化圏の思考様式と表裏一体の関係にあると言う。

著者はリトアニアと親しい。
杉原千畝の復権の話がある。
これも面白い!
こういう話になると、鈴木宗男は大した政治家と思う。
著者もそうだが、出る釘は打たれる???
北方領土の交渉も、著者が文筆活動を行っているのでよく分かる。
東郷和彦も出る釘と思われている???
外務省の内幕については散々記述している。
しかし、不利になると固まってしまう人間もいるようだ………
ちょっと信じがたいが………

暴力で相手を抑え込む交渉術がある。
ナチスドイツのチェコのズデーテン地方の割譲がある。
当時はドイツはヨーロッパ第一の強国であった。
が米英ソを凌駕するものではない。
暴力で抑え込むには、圧倒的な国力の差がなければならない。
北朝鮮がこの方法を取っているが、ものにはならないと言う。
麻生大臣がナチスドイツの手口をまねる話は、理由はともかくそれだけで欧米の批判を受けることになる???

チェチェンの20代の女性狙撃手の話があった。
何かと言うと、手足をロープで縛り車で引っ張ってバラバラにした………
この女性のライフルには20数個のマークがあった。
つまり20人以上ロシア兵を殺している。
黙認になる兵たちがおさまらないと言う。
黙認になる。

好意的誤解は放置する。
交渉しないと言う交渉術。
見識のある学者は、敵になればややこしいので、避ける傾向にある???

最後に東日本大震災と交渉力がある。
民主党政権の対応の批判がある。
ロシアのアスモロフ氏の批判ある。実際に日本に来ている。
①   民主党は長年野党にいため、危機管理システムの運営が出来ていない。
②   日本側は、外国の経験や助言を活用することは、欠点をさらけ出し、自らをおとしめろことになると考えていたようだ。
③   ロシアでは5分で決定できることを、会議、一人しかいない責任者の決裁を得るために時間を浪費し、事態の悪化を招いた。
④   ロシアから直ちに通電したが、日本側は9日もかけた。
⑤   ヘリコプターによる散水は無意味である。
⑥   無人で建物の間近から放水する方法を思いつかなかった。
⑦   危機管理の責任者は、東京でなく現地で行うべきである。
当たっているところはある。
がこれはロシアが日本のインテリジェンス能力を図っていると言う。
事故も原発自体でなく、日本の官僚的な管理システムに問題があるとしているようだ。
そうでなければ原発ビジネスが成り立たなくなる。
著者は著作で暴露しすぎなのか、ロシアにも名指しで批判されているようだ。

著者自身の話がある。
逮捕されて収入等の現金の流れを調査された。
何かあると思われていたが、白だったようだ。
それよりも自腹を切って、著者は国の為に尽くしていた、と思っている。
著者の本はよく読んでいるので、東郷和彦、鈴木宗男と北方領土に努力したのは分かる。
いきさつも著者の本で知ったが、ディーゼル発電機設置の理由もわかった。
が国策捜査である。
滅私奉公がある。自分の金を持ち出して仕事している。
仕事の為なので構わないと思う。
公私混同になる??
目的の為には手段を選ばない??
法律をバカにしている。
検事に言われたようだが………
これはやりすぎなのか?

大変面白く読ませて貰った!
著者の本が積んであるの早く読みたい!

2016年4月 2日 (土)

本・佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日(2015/1)・佐藤 優

国際情勢が分からないのは、読み解くために必要な文化・歴史・宗教の「見えない膜」がニュースの裏側にあるからだ。
「あれはイスラムだからしょうがない」「ロシアだからよく分からない」…   分かるものしか理解しようとしないのでは重要なことを見失う。すべて話した!会員制講演を集大成。

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著者は55歳になるようだ!
これからの執筆の事を考えている。
自分の事を言うと、しんどくなってきている。
著者も講演等ををすれば、執筆に影響が出るようだ。
今後は捨てることも考えている。
書きたい事は山ほどある。
今後どうやっていくかを考えているようだ。
著者の本はよく読んでいる。ファンである!
著者は迷惑か???
著者が信頼する研究者に作家がいる。
山内昌之、池上彰、宮家邦彦をあげている。手嶋龍一も入るだろう……
これらの著者の本はよく読んでいる。
大変参考になると思う!!

第1章        日本でテロが起きる日
第2章        安倍外交と集団的自衛権         7・1閣議決定の意味
第3章        沖縄が日本の将来を握る         民族問題と国家統合
第4章        むき出しの「新帝国主義」        ウクライナ情勢
第5章        世界をゆるがす「イスラム国」      狙いは世界イスラム革命
第6章        ロシア・プーチンは何を狙っているか   核不拡散体制 韓国が握る鍵
第7章        覇権なき世界のゆくえ

パリ同時テロ事件があった。ちょうどその時はウイーンにいた。
事件を聞いてパリ訪問を諦めた!
「イスラム国」は2015年1月から、本格的に「戦争」を始めていると言う。
「イスラム国」の無差別攻撃の標的の一つは日本だと言う。
どんな組織にもシンパはいるようだ。
日本でも煽っている識者がいる。
が実行力は無いようだ!
が暴発する可能性はある。
組織は三角形なのか。
頂点にボスがいて次席がその下にいる。
この場合は攻撃対象が分かり易い。
分散していると分からない。トカゲのしっぽ切りになるのか??
パリで攻撃された風刺週刊誌。
攻撃はどのマスコミでもよかったようだ。
比較的襲撃しやすいところを襲撃したようだ。
警官も国家の象徴として目標になる。
犯人は生け捕りにしない。
すれば裁判で又ややこしくなる。
処刑と言うか、射殺した方があとくされがない。
死刑廃止の落とし穴と言う!

イスラム国と言うか、中東には日本は害を与えていない。
中立と言う人も多いが、日本は欧米と一緒で西側の一員である。
そう認識されていると言う。
2億ドルの身代金の話があった。
現実には不可能な話である。
どうやって受け渡すのか???
この話で思い出したのが、江戸時代の千両箱を盗み出す盗賊の話である。
現実には不可能である。
肩に担ぐことは出来ない。
荷車なんかに積み込んだら、逃走出来ない。
それと同じと思ってしまった。
これはショーである!!!
大変分かり易い!!

安倍外交と集団的自衛権の話は、よく分からない!
アベと呼び捨てにする識者???
どうも信用出来ない。
が安倍総理はどうしたいのか??
著者から見れば良く分かっていないと言う
公明党を評価している。
憲法違反と学者が口を揃えた!
この連中も信用できないが、この学者を批判する政治家もどうかと思う!「曲学阿世の徒」になるのか??

沖縄は著者の思い入れが強い!
スコットランドの独立の話がある。
曲がりなりにも独立の可否の選挙があった。
世界が注目した。
イングランド、ウェールズ、北アイルランドと共に連合王国であるイギリスを構成している。
中世にはイングランドと攻防を繰り返したが、17世紀に同じ王を抱く同君連合が結ばれて、1707年に統一された。
300年足らずの歴史である。
たかが300年と言う!
この選挙を許可したイギリス首相も判断が悪い。
チベット、新疆ウイグルを抑え込んでいる中国とは違う!
中国で独立の可否の選挙なんて絶対無い!!
沖縄の言い分がある。
田原総一郎が言っているが、自民党野中広務が沖縄で徹底的に話し合った。
酒も付き合ったようだ。
そう思うと現在は丸投げ的な感じがする。
もっとも野中広務もいろいろ言われているが………
安倍総理自身は動かない!
米軍基地も最初から沖縄にあったわけではない。
基地反対運動が激しいので、アメリカの支配下の沖縄に持って行ったようだ!
基地の無い、引き受ける気もない都道府県は、沖縄の我儘と思っている???????
「琉球征伐」???
400年ぐらいの日本支配になるのか??
スコットランドと同様に独立に向かうのか??
著者は肯定的な意見である!

沖縄で著者のお母さんは死んでいたかもしれない。
著者はその思いもある。
よく言われる、軍の命令があったかどうか??
これについては、無かったと言うのが真相であろうと思う。
が、司馬遼太郎が記述していた。
終戦間際に戦車兵として関東平野に配属されていた。
訓練中上官に質問した兵がいたようだ。
「関東平野に上陸した敵を迎え撃つ為に進撃した時、避難して来た日本国民に遭遇した時、どうするか??」
答は、「轢き殺して進め!」
そう言う空気だったと思う。
命令を出していなと言うが、どんな戦いをするつもりだったのかと思ってしまう。
母親は軍と行動を共にしてた。
なので、砲撃があった時覆いかぶさって助けてくれた兵も見ている。
著者は戦争の残虐さを母親から聞いて育ったようだ!!

著者が絶えず言っている、「新帝国主義」
新冷戦ではない。
世界は新しい帝国主義の争いになっている。
そこでウクライナになる。
肥沃な国土である。
独ソ戦でヒトラーがこだわった土地である。
この食料資源が欲しい。
ドイツ側で戦ったウクライナ人も多い!
がヒトラーは劣等民族とみなしたようだ!
ウクライナのイメージは著者によって変わってしまった………
エマニュエル・ドットは、ウクライナはドイツの支配下にあると記述していた。
著者の解説は分かり易い。
宗教に民族、言語と問題は多い。
日本人は幸せである!
ガリツィア地方がある。
ここはウクライナ語を使っている。
他はソ連の影響もあり、ウクライナ語が教えられずに喋れない。
そういうところで、ある民族がトップを取れば、言葉がその言葉になる。
そうすると分からない人は失業する。
これが公務員にいたら問題は多い。
主導権争いなのか??

ウクライナは兵器を輸出して儲けている。
不正蓄財は文化と言う!
首相もいかに儲けるか考える。
そう言う国のようだ!
ロシアは毒蛇で、ウクライナは毒サソリと言う!
実際どちらが強いのか?

この話は良く出る。初めて読んだときは嬉しくなったが………
ここでドイツメンケル首相とプーチン大統領の盗聴の問題がある。
どちらも分かって話しする。
森元首相にプーチン大統領が安倍総理から最近電話がないと言う。
安倍総理はアメリカが盗聴しているので電話できないと!
著者はこの話をプーチン大統領に話するように言った。
プーチン大統領は喜んだようだ??
この話は著者が良く記述しているので何度も見ているが、面白いと思う!!

世界をゆるがす「イスラム国」 狙いは世界イスラム革命
イスラム教の説明が分かり易い。著者の本の解説では何度も出て来る。
特にシーア派イランの、12イマーヌ派の説明はよく分かる。
分かるが本当に救世主の存在を信じているなんて、信じられないが………

「世界はカリフという1人の皇帝によって支配されるべきで、それを実現する戦いにおいては敵と味方とどちらかしかない」という「世界イスラム革命」。
洗脳と、自爆テロリストに年金が出るシステム。

カタールと言うずるい国!
「人も文化もカタールへ」
NHKでカタールを放映していた。
天然ガスがあり潤っている。
金はある。あるのでみかじめ料を払っている???
このカタールも、イランが原爆を持てば欲しがると言う!
サウジのパキスタンからの核の移設は決まっているんか??
中東が原爆だらけになる???
イスラム国はどうなるのか?
①   帝国として世界を支配する
②   解体される
③   イスラム国は国際社会の中に組み込まれる。

③の可能性が高いようだ!
人道支援はイスラム国解体の柱と言う!
日本は人道支援を行っている。
だから人道支援とは言え、イスラムの標的になるようだ!!!
日本も標的になる。

ロシア・プーチンは何を狙っているか   核不拡散体制 韓国が握る鍵

プーチンはやる!!
核も外交カードに使う!
ロシアに有利に進めるためには………

韓国における、ナショナリズムとテロの融合。
アメリカ大使を襲っている。
テロである。これが許されている??
核の問題がある。
北朝鮮と統一して濡れ手に粟で、核兵器を保有する。
そうなれば核で日本を脅しに来る??
あり得る話である!!
愛国心があれば何でも許される!!

ロシアの暗殺されたボリス・ネムツォフの話がある。
著者とも面識がある。
著者言うところの、「三欠く」人間であるようだ。
月収15万円で億ションを買う。
裏稼業ですかね?
暗殺されてもおかしくないことを記述している。
読んでいると本当の事なのかと思ってしまう………

最後は、反知性主義の話になっている。
著者の本ではしょっちゅう出て来る。
教育を受けていないと言う話ではない。
国民の無関心と無気力がある。
危険な兆候のようだ………

相変わらず著者の本には引き込まれる!
まだまだ買ってあるので順次読んで行きたいと思う!!!

2016年4月 1日 (金)

本・中東複合危機から第三次世界大戦へ (2016/2)・山内 昌之

2015年11月に起きた「イスラーム国(IS)」によるパリ大虐殺テロの直後、ローマ法王フランシスコは「これはまとまりを欠く第三次世界大戦の一部」だと表現した。
その後も、同月のトルコ軍によるロシア軍機撃墜、2016年1月のイランとサウディアラビアの断交、「IS」による世界各地でのテロなど、危機が続いている。
何が起きているのか? これから何が起こるのか? 
あまりにも錯綜した状況を、歴史や地政学をひもときながらも読み解き、今後訪れる「日本人の想像を絶する危機」を洞察する。激動する世界を知るための必読の書。

20160401_book

著者の本はよく読む。
大変面白いと思う!
佐藤優との対談もある。
この本は、今そこにある危機である!!
クランシーの世界では無く、現実の世界である。
内容は下記の通りである。

序  章 イランとサウディアラビアとの対決  宗派戦争の恐怖
第1章 ポストモダン型戦争と中東複合危機  国家・内戦・難民
第2章 パリの大虐殺と「新しい東方問題」    戦争と市場の間
第3章 地政学とムハンマドのリアリティ      大文字と小文字のイスラーム
第4章 スンナ派とシーア派                  分裂から抗争へ
第5章 慈悲深き宗教者、前向きの政治家      政事と軍事のバランス感覚
第6章 「イスラーム国」とは何か            シリア戦争と難民問題の深淵
第7章 新露土戦争の危険                    二つの帝国
第8章 中東核拡散の誘惑                    イランとトルコの競合
終   章 第三次世界大戦への道                短期決戦か長期持久か
あとがきにかえて                          中国と「イスラーム国」

中東の対立の本である。
中東から中国への道なのか?
イランとサウディアラビアとの対決
スンナ派とシーア派の対立。
地域大国、イランにトルコの関係。
ロシアとイラン、トルコの関係。
ロシア帝国、ペルシャ帝国、オスマントルコの末裔の争い??

最初から、イランとサウディアラビアとの対決がある。
サウジアラビアとは記述しないのか?
イランとの関係に、アメリカがかってのようにサウジについてくれるのか??
どうもそうでは無さそう………
イランもISと戦うシーア派である。
敵の敵は味方では無く、敵の敵は敵と言う!
軍事組織に、テロ組織に援助している。
中東は豊かな国である。
破綻国家もあるが、「レンティア国家」が多い。
カタール、クウエート、バハレーン、アラブ首長国連合、オマーン。
天然資源等を国民に還元する。税金も無いし、教育費もただである。
そうやって統治の正当化を図る。
が石油が下落している。
収入が減っている!
維持するにはどうすればよいか?
原油を上げればよいのか??

新帝国主義がある。
ロシアのウクライナのクリミア併合。
ロシアからのパイプラインをどの経路で通すのか?
これは面白いが、紛争のネタである。
ウクライナも中抜きしていたようだ。

かって露土戦争があった。
ブルガリアに行った時のガイドさんは、親ロである。
この辺りはオスマントルコに支配された恨みがある。
ロシアがブルガリアの開放に為に戦ってくれたと!!
ちょっと信じられないが………
ペルシャ帝国の後継国、イラン。
オスマントルコの後継国、トルコ。
宗教にクルド人の問題がある。
イランの12イマール派は、著者たちによって教えられた!
クルド人はまとまりがないのか??
第一次世界大戦でオスマン帝国が敗れ、フランスとイギリスによって引かれた国境線により、トルコ・イラク・イラン・シリア・アルメニアなどに分断されている。
トルコのクルド人はイランが援助している?
イランのクルド人はトルコが援助している?
怨念が渦巻く地帯と感じるが………
クルドは軍隊も持っている。
人口2000万以上である。スコットランドは500万である。
20万以上の軍隊がある。
日本はトルコとの関係があり、クルドを援助していないようだ………

シリアは内戦で荒廃している。
がニュースで写るアサド大統領は良いところに住んでいる!
服装も良い!
軍隊もガタガタのようだ!
そりゃこれだけ内戦を続けると、どうやって食べているのかと思う!
援助国がいるようだ。
体制派にも、反体制派もパトロンがいる。
かっては25万の軍隊を確保していたが、今は何千人しかいないようだ。
今は義勇軍でもっている??
化学兵器を使った時点で、アメリカは介入すべきだったようだ。
出来ないのでロシアが影響力を増している。
増しているどころか当事国になって来ている。

ロシア・トルコ・イラン・サウジ・イスラエル、エジプトも入るのだろう………
それに小さな国も多い。
オマーン、クウエート、アラブ首長国連合、カタール、ヨルダン………
かってのバルカン半島みたいに感じる。

著者言う、大文字と小文字のイスラーム。
良きイスラムと、過激なイスラム!
どう見極めるのか??
実際には居ない、穏健派の勢力?
要は分からないのではないか??

最後は中国との関係である。
この辺りは、佐藤優、手嶋龍一、宮家邦彦等もさんざん言っている。
中央アジアに新疆ウイグルの問題がある。
ここから中国にイスラムが入って来る。
インドネシアは2億人の人口である。
火薬庫は何処にでもありそうである!
核のハードルが下がってきている。

2016年2月19日 (金)

本・国家の謀略 単行本(2007/11)佐藤 優

異能の外交官が初めて公開する「インテリジェンス」の技法。この「情報工学」を官僚だけに独占させておく手はない、ビジネスマン必読

20160219_book1


2007年なので10年にはならないが、それに近い月日である。
が、読んでいても今となんら変わらない!
内容は下記の通りである。

Ⅰ インテリジェンスという名のゲーム
Ⅱ ニッポン・インテリジェンスの潜在能力
Ⅲ 陸軍中野学校という最強インテリジェンス機関
Ⅳ ワールド・インテリジェンス
Ⅴ 今日から使えるインテリジェンスのテクニック


個人的には、イスラエルと中東、中野学校が興味深かった。
インテリジェンスに日本は「秘密戦」という術語をあてた。
(積極)諜報、防諜、宣伝、謀略が含まれる。

中野学校!!
日本では評価されていない??
と言うより悪と考える人がいる。
左翼か?リベラルか?
著者の戦前の諜報大国は、イギリス・ソ連・日本と言う。
戦後は、イギリス・イスラエル・ロシアと言う。
アメリカは入っていない。
巨大な軍事力を持てば、諜報に頼らずに勝てるようだ。
中野学校では、語学・酒の飲み方・歓楽街での遊び方・スリの方法・甲賀流忍術の記憶術等を学ぶ。
日本の伝統的諜報技法を生かす、総合的インテリジェンスを確立する。
見るからにスパイと分かるのは映画だけである。
「天皇陛下」という言葉を聞いて起立する。
そんなことするのは軍人だけである。
そんなところから教育する。

「反ファシスト勝利60周年」という名の対日謀略宣伝が始まる。
何も変わらない!
もっとひどくなっている。
今は70周年記念で、北京で軍事パレードがあり、韓国首相も出席する。
何でも日本に勝利したと言う。
「過去の清算が出来ていないから、靖国問題で中韓と対立し、償い問題で北朝鮮とも国交樹立が出来ず、北方領土問題ではロシアと対立している。
近隣国すべてと対立するのは、近隣国すべてが変な国なのか?
日本に問題があるのか?」
そう言う宣伝戦を仕掛けられる………

現実に仕掛けられているが………・・・

諜報機関のリクルート。
公募型のアメリカに、縁故型の欧露!
ロシアプーチン大統領がKGBに入った経緯が面白い!
思い詰めた「憂国の士」に、「徹底した理想主義者」は敬遠される。
ただでさえ複雑な状況を余計に複雑にする。

「プロパガンダ原則」がある
1、         守勢法と攻勢法。宣伝は攻撃しなければならない。
2、         受動法と能動法。相手の弁解・欠点を指摘する事無く、わが方の計画によって敵を引き回す。
3、         1回法と反復法。常に反復する。
4、         抽象法と具体法。「人心に食い入る宣伝を選び、直接的な利害に訴える」
5、         理性法と感情法。国民大衆には感情法が良い。
小泉首相の郵政選挙を例に出している。
人には学校の成績と異なる、地アタマがある。生きていく上に必要な頭である。成績とは関係ない。

胆力を鍛える。
それを試験する。絶体絶命の状況下で切り抜ける事が出来るのか??
身分を示す物が無い状態でどう切り抜けるか??
これは面白いと思う!
著者の記述にある、ゲーム感覚が必要という話も良く分かる。

ニッポン・インテリジェンスの潜在能力として以下の話がある。
ロシアでは、「アリ・猪木戦」は有名だそうだ。
裏で回っている。
著者はその猪木議員を使って情報を仕入れたようだ。
持っているカードをいかに有効に使うかということのようだ………
外交官は間違いなく引っかけられようとしている。
上海老領事館員自殺事件がある。
この国を信じるのですかね??
相手は孫子の国である。
これは自主申告で免責とすべしという!
テロに怯える姿を見せれば、テロの標的になる。
イスラム国の誘拐殺人を予言している感じがする………

陸軍中野学校という最強インテリジェンス機関で、中野学校に一章を割いている。
中野学校については、もっと評価されても良さそうである。
「謀略」「偵諜」「宣伝」「国体学」「人に対する薬物致死量調」など8編あるようだ。
国体学というのが凄い!
ヒュミント(人的情報)能力を持っている。
カネ・セックス・甘言・脅迫・詐術などあらゆる方法がとられる。
セックスに酒は限度がある。
が金が限度が無い。
金に目が無い人間は信用できない???
「愛」「誠」
謀略と関係なさそうな言葉が長続きする。
脅し、騙しなどは1回きりで終わってしまう。

イタリア・ドイツの敗北を予想し、アメリカ上陸に対するゲリラ戦の計画をする。
いろんな事をやっていたようだ。
堀栄三の名前も出て来る。マッカーサーの参謀と言われアメリカの動きを予測した。

南朝方のイデオロギーに山伏のインテリジェンスを取り入れる。
「この道においては、全てが参考意見に過ぎない。自分で考え、自分で編み出し、自分で結論せよということである」
著者の言うように、日本独特のインテリジェンスがある。忍術・忍びも参考になる。
それを構築しなければならない。
この章は大変面白い!

ワールド・インテリジェンスの例がある。
アメリカ・イギリス・ドイツ・ロシア・イスラエル・北朝鮮・バチカンを例としてあげている。
アメリカ、ウオーターゲート事件がある。これに対する著者の深読みがある。面白過ぎるが………
イラクのフセイン大統領の処刑がある。
これに対するイギリスの対応がある。
処刑された二人の息子の写真で、リビアのカダフィ大佐を脅したようだ。
ドイツ人は頭が良過ぎる。というより考え過ぎると言う事なのか??
東ドイツの情報機関シュタージの話がある。
相当な事をやっていたようだ。
東ドイツの人権弾圧の追及を止めた。
親子・夫婦の密告から教会関係、明らかになれば回復不能の亀裂が走る。
それよりも欧米各国に西ドイツに対する浸透工作の記録が公開される事が恐ろしい。
というのが著者のみたてである・・・・・・・
イギリス流インテリジェンス。
「ウソのような真実」「真実のようなウソ」をたくみにブレンドして工作するのがイギリス流???

ロシアは話題が多い。
今だったら当然ウクライナである。
中央アジアの国々。
ロシア正教会。
バルカン半島。
チェチェン戦争。
プーチン大統領の戦略も面白い。
が、今と比較するとどうなんだろう・・・・・・・・
又最新版の著者の本を読めば面白いだろう。

イスラエルは面白い。
モサド関係の本もよく読んでいる。
「悪魔の弁護人」
魔女とされた被告人に裁判所がつけた弁護士を指す。
どんな屁理屈でも良いので、被告に有利になる論拠を見つけ出す。
同じようにモサドにアマンの情報を徹底的に行い、報告書を首相に提出する。
首相は、その上で政治判断を行う。
「官僚の判断で国を謝ることは、国民に対する背信行為である」
「映画 ワールド・ウオーZ」がある。
これに9人まで同じ意見なら、10人目はどんな意見でも良いので反論しなければならない。
そう言う場面があった。
同じ事なのか???

著者は日本はイスラエルを支持しなければならないと言う。
イスラエルは、アラブ諸国の存在を認めている。
がイランはイスラエル抹殺である。
そのことからもどちらを支持すべきか??
日本には極端な親アラブ派がいるようだが………
このイスラエルの記事は面白い。
日本は、どこまで対応で気のだろうか?

北朝鮮外交があるが、日本は何処までやる気なのか?
核を持つ米中露の思惑がある。日本とは考えが合わないようだ。
中東とも絡んでくる。
イランの核疑惑にミサイルである。
もっと真剣にやれば、攻勢に出れる。
が日本の政治家には売国奴的な政治家も多いようだ………

バチカンの記事もある。
ナチスドイツの逃亡を助けた??
中野学校もバチカンの布教方法を手本にした。
ヨーロッパは複雑と思う。
民族に国家!
「キリストの身体(コルプス・クリスチアヌス)」
①   ユダヤ・キリスト教の一神教 ②ギリシャ古典哲学 ③ローマ法。
この3つの概念を総合した文化体系で、西ローマ帝国と、中世ヨーロッパの基本原理。
これを復活させる事が、バチカンの20世紀の基本戦略である。
二重忠誠の問題がある。
国家か宗教か??
21世紀のバチカンの戦略は、中東と中央アジアという。
中国も新疆ウイグルがある。
イスラム国と連携している。
これが、バチカンと中国の和解になっているようだ。

色々話があり過ぎて、忘れてしまう話も多い!

最後にテクニックが紹介されている。
プレゼント!
会食。記憶術、ホテルの利用方法など面白い。
著者の勧めるインテリジェンス必読の本がある。
①   『シグマベスト 理解しやすい政治・経済』松本保美
②   『情報のさばき方 新聞記者の実践ヒント』
③   日本の古典。古事記を勧めている。
①   ②は読んでみたいと思うが………

大変分かり易い、面白い本でした。
又読み返してみたい本である。

2016年2月18日 (木)

本・大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (2015/10)②ヨーロッパ・アメリカ・池上 彰・佐藤 優

ソクラテスを生んだギリシャと今のギリシャはまったく別物である。
古代ギリシャが滅亡して1892年に、1900年ぶりに独立を果たす。
別であるのだが、同じと主張してヨーロッパ文明はギリシャ文明が造った。
なので助けるのは当たり前だと言う??
独立と言ってもオスマントルコ解体時に、緩衝地帯として造られた国である。
存在しているだけでよい!
産業が無い。工場でも造ると労働者を共産党が組織化する。
なので農業と観光しかない??
地政学上の問題もあるので援助は貰えた!
ギリシャは高をくくっている。
どうせ切れないと!!
ロシア・中国に接近するそぶりを見せる。
交渉能力はある。

ドイツのメンケル首相が、ギリシャ人はもっと働け!
と言ったようだ。
ドイツは9時に仕事をはじめて、12時で終わり13時から17時まできっちり仕事する。
ロシアは10時から仕事で、来てからゆっくりお茶してなんやかんやで12時になり、
14時まで昼食休憩で17時にまでだが16時には仕事は終わる。
実質3時間位しか働かないようだ!
ギリシャも似たようなものである。
やはりドイツは強い!
強いドイツはルターから始まる。
ヒトラーが尊敬するのはルターと言う!
ドイツはフランスより休暇の日数が多い。
それでバスで団体旅行なんかしている。
が階級社会である。
日本に来るドイツ人は、比較的エリートの階級であるが、そうでばければひんしゅくを買うような事をしている人も多い!
メンケル首相は東ドイツ出身になる。
アメリカはメンケルの真意をつかみたい。
なので盗聴する!
ロシアと何か密約でもあるのではないか??
フランスの小説に「服従」があるようだ。
ムスリムと極右勢力が伸びるが、ファシズムが嫌なのでムスリムの大統領が生まれる。
サウジ辺りから資金が出て、フランスは良い生活ができるようになる。
イスラムに改宗する。
服従すれば良い生活ができる。
本当になりそうな話である………
ドイツを批判するエマニュエル・トッドは、ヨーロッパから見れば敵を間違えている??
ドイツでは無く、イスラムだろう………

アメリカの選挙の話がある。
下院議員の選挙がある。
選挙区は、州議会が仕切る。
従って有利な区割りが出来る。
今は共和党が有利になっている。
いまだに南部旗を掲げる州がある。
南部では、アメリカに50の州ならぬ国があると思っている人がいる??
連邦議会の共和党の半数以上がパスポートを持っていない。
2008年の共和党副大統領候補、アラスカ州知事はアフリカが一つの国と思っていた??
ロシアは国境に緩衝地帯が欲しい。
北欧にはフィンランドがあった。中途半端な立場だった。
フィンランド化と言う時代があった。
冷戦時、フィンランドの生き残りの知恵だったようだ。
ウクライナにもそれが当てはめようとしている。
現実的な解決である。

ウェストファリア条約が出て来た。
30年戦争である。
カトリックとプロテスタントの戦争から始まったが、支離滅裂である。
戦争はもうこりごりとなった。
カトリック、プロテスタント、東方教会がある。
ギリシャ、ロシアは東方教会である。ロシアがギリシャに援助を申し入れている。
ユーロ危機で問題なのは、イタリア・スペイン・ポルトガル・アイルランドとカトリック系である。
これに対してプロテスタント系は勤勉であると言う。
ドイツ・オランダ・ベルギー………
イスラム教とキリスト教が対立している。
イスラム国は大量処刑もする。
間違いを犯す人間が法律を作るなどとんでもない。
神なら間違いを犯さない。イスラム法を絶対視する。

この本を読んでいる時期に、フランスで選挙があった。
極右政党が躍進している。
「小説 服従」の世界が現実味を帯びてきている。
これから移民反対の極右政党が躍進するであろう………
人口を考えると、圧倒的にイスラムが有利になっている。
人が増えれば食糧問題が出て来る。
エネルギーもある。
中国が一人っ子政策をとっていた。
とっていなければどうなっていたか??
もっと早い時期に戦争になっていたかも知れない………
アフリカも人口は増えている。
意図的に感染症を無くさず人口調整している??

英語でも教育は不要である。
母国語で教育してもらえるのは大変な事である。
みすみすそれを放棄するのか??
佐藤優が言っているが、語学なんて向き不向きがある。
不向きな人がやるのは時間の無駄であると!!
イギリスの士官学校でロシア語を教えて貰っている。
相当厳しい!!
出来ない人に無理にやらせる必要は無い。早めに諦めた方が良い!
藤原正彦もそれは言っていた。
それよりもっと教養を付けた方が良い。それには読書がある!
言語を変える。
中国共産党は、画数の少ない簡易体にした。
そうすればそれまでの漢字が読めなくなる??
そう言えばハングルである。
このハングルしか知らない朝鮮人は、過去の文献を読めない。
どうしてもハングルに翻訳しなければならない。
そうすると意図的に改ざん出来ると言う!!
怖い話である!

今役立つことは、すぐに役立たない!
教育は役に立たない事を教える??
帝国主義時代の植民地の教育がある。
イギリスは現地に教育機関を造る。
フランスは本国で教育する。
ポルトガルは何もしなかった………
モザンビークはポルトガルの植民地であった。
この留学生がイギリスに来る。
パブで酒を頼むが、字で書けと言われる。
書けない。それを見てイギリス人が笑う………
佐藤優が見かねて書いたそうだ。
イギリス人の意地の悪さを感じる!
日本はイギリス式を採用している。朝鮮半島・台湾・中国本土に学校を造っている。

東芝の粉飾がある。
この時気が付いている人も多い。
が上からの命令でやらなければならない。
こういう時にどうするのか?
上手くやれば出世する。
それを判断するためにも歴史を勉強する。
高校の世界史Aが良いと言う!
今度読んでみよう………

2016年2月16日 (火)

本・大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (2015/10)①中東・中国・池上 彰・佐藤 優

『新・戦争論』に続く最強コンビの第2弾!各地でさまざまな紛争が勃発する現代は、まるで新たな世界大戦の前夜だ。激動の世界を読み解く鍵は「歴史」にこそある!

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佐藤優・手嶋龍一・池上彰………
著者達の本はよく読んでいる。
3人の組み合わせによる対談集も多い。
面白い。
知らなかった見方が出来るようになった。
内容は下記の通りである。
1、なぜ、いま、大世界史か
2、中東こそ大転換の震源地
3、オスマン帝国の逆襲
4、習近平の中国は明王朝
5、ドイツ帝国の復活が問題だ
6、「アメリカvs.ロシア」の地政学
7、「右」も「左」も沖縄を知らない
8、「イスラム国」が核をもつ日
9、ウェストファリア条約から始まる
10、  ビリギャルの世界史的意義
11、  最強の世界史勉強法

世界史の転換点に来ている。
イスラム国による混乱。
ギリシャ債務問題、ドイツ擡頭によるEU統合の危機、ウクライナ問題、中国、沖縄の問題。
より長い観点から現在を見る。
この中に沖縄が入っているのが面白い!!
国際的な問題になるのかと思うが………
擡頭???
自分の教養の無さを感じる。
台頭ならすぐに分かるが………

佐藤優が良く言っているが、新帝国主義がある。
国家には旬がある???
かっての世界帝国??
ペルシャにオスマン!
どちらもユーロッパの敵である。
現イランにトルコとなる。
いずれも中東で存在感を増している。
イスラム国との関係がある。
佐藤優は絶えず言っている。
イランが核を持てば、サウジがパキスタンから核を移設する。
パキスタンの核開発に資金を出したのはサウジと言う。
金のないパキスタンが核開発出来たのは、資金をサウジが出したからと言う。
密約があり、保険である!
そうなれば中東が核のオンパレードになる!!
中東の4つの勢力。
①   アラビア語を使う、スンナ派アラブ諸国サウジ・ヨルダン・湾岸諸国
②   ペルシャ語を話すシーア派のイラン
③   アラビア語を使う、スンナ派のアラブ人
④   スンニ派のトルコ

と分類している。
対イスラムではトルコは積極的でないようだ。
イスラム国の石油の密輸相手はトルコとも言う。
現在ロシアとトルコが対立している。
トルコによるロシア機撃墜である。
かっては露土戦争で戦火を交えている。

中東は混乱している。
イスラエルがある。佐藤優はイスラエル支持である。
中東情勢にもっとも通じている??
このイスラエルにしても現在のカオス状況は読み切れていなようだ。
大国エジプトも全土を掌握出来ていないようだ!
まして小国は??
トルコにしろイランにしろ、日本はそんなに嫌悪感は無いと思うが………
ましてトルコは親日の国である。(先日 映画海難1890を観た)
がエドリアン大統領は野心家である。
サルタンを目指している???
軍部へも圧力をかける。
クルドへの弾圧も厳しいようだ。
中東へ影響力を増そうとしている??
そうなればイランと衝突する!
トルコはNATOの一員でもある。
西側はロシアに対する防波堤として必要である??
が大統領は毒殺を恐れている。
毒見係までいるようだ。
中央アジアをトルコは重要視している。
新疆ウイグルもである。
著者達は第2イスラム国を恐れる。
候補はいくらでもある。
インドネシアから中央アジアから新疆ウイグル。
インドネシア除けばかってのオスマントルコになる??
タンの付く国も複雑なようだ。
こういう勢力が、ロシア・中国は自国に入って来られたら困る!!
かっての世界帝国の版図を見ると、現在の国が何処の帝国に属していたか分かる。
モンゴルはチベット仏教の国と言う。
帝国とは、複数の民族、複数の宗教を抱え込む。
寛容でなければならない。
それで平和的に共存していた。
現在は排除の論理が横行している???
将来になるが、振り返って今のこの時機が転換点と言われるかも知れない!!

習近平の中国は明王朝を目指している。
膨張する国、収縮する国がある。
今の中国は、明らかに膨張している。
清の時代の領土か?
明の時代の領土かを取り戻そうとしている??
琉球も明との間に朝貢関係があった。
明の遺臣が残っていて、その子孫もいるようだ………
そう言う意味では沖縄は独立国なのかと思ってしまうが??
中国の埋め立てによる基地建設。
日本も「沖の鳥島」がある。
岩か島かと言われている??
この島を守っているのが、日本のチタン技術と言う。
周りをチタン製ネットと鉄製の波消しブロックとコンクリート製の護岸で覆って保護し、波にさらわれないようにしている。
中国の埋め立てを日本が非難した時、逆に日本が言う資格は無い!
と言われていたが………
日中韓の歴史の副読本を作る。
そうすればお互いがどう思っているかよく分かると言う。

何処の国も犠牲者が出るのを恐れる。
昔の帝国はそうでは無かった??
オスマントルコも人海戦術が取れる。
人民の海に溺れさせると言った中国!
アメリカも犠牲を出せない。
なので地上軍は限定され、安全な空爆になる。
いつまでたってもイスラム国は掃討されない??
ドローンがある。
戦争を変える。
安全な後方で、操縦する横にCIAか誰かがいる。
判断が直ぐ出来る。
イスラエルではそう言うゲームをやっている若者を集める。
それが攻撃する。
イスラムは「聖戦」と言う事で、人命のコストが下がっている。
恐い世界である!!
核の垣根も下がっている。
イスラムに渡れば使いかねない!
今の核保有国は相互抑止が効いているが、イスラムは使いかねないとも言う!!

2016年1月23日 (土)

本・第3次世界大戦の罠―新たな国際秩序と地政学を読み解く(2015/9)・山内昌之・佐藤優

IS、ギリシア問題、中国の海外膨張、ロシアの新たなる帝国主義――世界は新たな秩序に向かって動乱の時代に突入した。忌まわしき戦争の世紀が再びやってくるのか。
中東イスラーム研究の泰斗と、インテリジェンスの第一人者が、、文明の興亡、地政学の視座、それぞれの専門分野における肉感性ある知見をもって世界を斬る。

20160123_book1

のっけから面白い事が記述されている。
佐藤優は逮捕されている。
その時に人間を見ている。
著者を誹謗中傷する学者が沢山いたようだ。
その調書を読んでいる。
がその中で、単に事実を述べて著者の業績を評価したのが山内昌之と言う。

現在サウジのシーア派の聖職者の処刑でイランとサウジが国交断絶になっている!
イランが核を持てば、パキスタンの核がサウジに移設される。
イランが核を持たなくてもサウジに核が動きそうである………

第一章      イスラーム国、中東の狂った果実
第二章      地政学を抜きにして中東情勢は読み解けない
第三章      地理と民族が彩るロシアの屈折
第四章      欧米史観と虚国ギリシャの悲劇
第五章      中国の理屈なき海外膨張と中東への野望
第六章      情報地政学で理解する未来図、そして戦争

最初が、イスラーム国、中東の狂った果実に、地政学を抜きにして中東情勢は読み解けない
となっている!
現在の混迷は中東が発祥である。
春と言う言葉は希望にあふれている。
アラブの春、実際はアラブの冬なのか??
イラン、トルコの中東の大国がある。
どちらもアラブでは無い。ペルシャとオスマントルコの後継国である。
色々な分析がある。
良いイスラム、悪いイスラム。
シーア派にスンニ派。
民族の対立。
イランの重要性。
なんやかんやと言ってもイランは選挙で政権が代わる。
他のアラブはどうなのか?
世襲制がほとんどである。
イランが核を持てば、パキスタンの核がサウジに移設される。
そうなれば各国が核を持ちたがる。
イスラエルは絶えず警告している。
IS、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦、エジプト、トルコ………
日本にもISのシンパみたいな人がいる。
平和な国である。
ISと戦う。敵の敵は味方。
イラクも味方になる。
クルドもいる。女性兵士が戦っている。
イエメンの名前も出て来る。
中東は人工国家が多い。
イランはそうではない歴史的重荷があるようだ!
12イマール派は著者の本で大変よく分かった。
その他の宗教も著者の他の本で詳しく読んだ。
直ぐに忘れているが………
オマーンはイラン、イエメン、サウジが隣国である。
隣国は選べない………
日本も同様であると思うが………

地理と民族が彩るロシアの屈折
民族問題に中東、イスラムの問題が記述されている!
チェチェンが記述されている。
コーカサス地方である。
山内昌之はソ連が崩壊すると予測したようだ。
読んでいると好かれる民族ではなさそうである。
昔は武器輸出を、軍の施設でやっていたとも聞いた!
命令に服従しない!
恨みは忘れない!
7代前までの家族の歴史を教える!

オスマントルコ、ロシア、その前はローマ帝国、モンゴルもこの辺りまで攻め込んでいる。
支配されるが大きな帝国ではその中で動ける。
が独立を果たして小さな国に分かれるとやっていけるのか??
プーチン大統領だから、今治まっているのかと思うが………

欧米史観と虚国ギリシャの悲劇
ギリシャは居直っているのか??
ユーロに入ったのが間違いなのか?
ドイツに戦後補償を求める。
日本の隣国と変わらない??????
ソ連が東欧で取り込めなかった国である。
取り込んでいればもっと崩壊は早かった???
どうも真面目に借金を返す気はなさそうだ!
バルト三国の最低賃金はギリシャの半分と言う!
そりゃスロバキアが批判するのも分かる!
オスマン帝国から独立した国で最低ではないか?
太陽を浴びて遊びまくっている国である??
「ギリシャ人は身の丈以上の暮らしをして、申し分ない生活を送って来たのだから、ベルトを締める時はきついはず!」
トルコはG20の一員である。
ギリシャはジンバエブ並みの破綻国家と言う!
そう言う情勢が、ISのコミンテル化繋がると!!

中国の理屈なき海外膨張と中東への野望
中東・アフリカに向かう植民地主義!
中国は中華鍋と胡麻油さえあれば食糧は現地調達で賄える!
地元に雇用が生じない。
人民とも、ガバッと出ていく。
周りと緊張感がある。
ロシア、モンゴル、新疆ウイグル、チベット、インド、ベトナム、日本………
朝鮮半島もどうなるか分からない様だ!
空母があるがまだまだ実践に役立つには時間がかかる。
スクラップから改造しているが、やはり本体は金属疲労を起こしていると思う!
尖閣で体当たりした中国の船の船長は英雄だが、どうも酔っぱらいのようだ!
そう言うのが評価されると、またやりかねない!
日本相手では何をしても許される???
衝突のビデオを流したのは海保である。
帝国海軍の伝統を受け継いでいるのは、海保の方のようだ!
荒っぽい!!
ビデオ流出は問題だが、それ以上に民主党政権が問題であると思うが………

情報地政学で理解する未来図、そして戦争
この章は面白い。
ウクライナの話がある!
西寄りと言われているペトロ・ポロシェンコ大統領。。
政商だと言う!
絶えず利権を守るために政権内部にいる!!
そう思うとウクライナの混迷はいつまでも続く!
森元首相だが、プーチン大統領が安倍首相から最近電話がないと言われたようだ。
アメリカが盗聴しているのでかけれないと言ったら、プーチン大統領が喜んだと言う!
アメリカはドイツメンケル首相が何をしようとしているのか気になる。
なのでドイツのメンケルの電話を盗聴している。
東北大震災で真っ先に東京から逃げ出したのは、ドイツとフランスと言う!
何処まで信用出来るのか??

ドイツのユーロとギリシャのユーロが同じ価値があると勘違いさせたドイツの責任は重いと言う!
ドイツは中国の市場を得るために平気で日本を踏み台にする??

中東のカタールは、ISにみかじめ料を払っている。
この辺りは複雑である。
イラン、サウジともイエメンもそうだが援助をしているようだ。
いつまでたっても平和は訪れない様だ………

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    呉の大和ミュージアムです。 2012年9月に訪れました。