本・物語 イランの歴史 誇り高きペルシアの系譜・宮田律
日本人はイランに対してどのようなイメージをもっているだろうか。革命、戦争、日本に大挙してやってきた労働者…。しかし、それはイランの「非日常」的な一面に過ぎない。古代に広大な帝国を築き、正倉院へガラス器をもたらしたペルシアは、アラブのイスラーム勢力や欧米諸国の侵入・干渉を受けながらも、独自の文化を守り抜いた。不安定な世界情勢のなか、現在も模索を続ける人々の真実の姿を伝える。
2005年当選の、反米保守派候補マフムード・アフマディーネジャードから
2013年当選の、保守穏健派のハサン・ロウハーニーの時代の話は無い。
2002年発行である。
だから核疑惑の件は記述されていない。
がそれまでのイランの歴史、民衆等興味深い話は多い。
ペルシャの後継なのか??
シーア派の大国である。
手嶋龍一・佐藤優も著書で知っているが、十二イマーム派をイランは国教としている。
(十二イマーム派においては、指導者イマームの地位は、初代アリー以降、
十二代目までムハンマドの子孫によって継承された。
そして十二代イマームの時、そのイマームが人々の前から姿を消した。
世界の内側もしくは存在の見えぬ次元に「隠れ」た、とする。
この状態は現在に至っても続いており、最終的には最後の審判の日にイマームは
再臨すると信じられている。)
これをアフマディーネジャードは信じている。
イスラエルとの核戦争になっても、それが審判の非であり、イランを助けに来ると!!
マア紛争は無くならないと思う!
イラン人の特性が記述されている。熱しやすいようだ・・・・・
食事の話もある。
日本に対する印象は悪くないようだ。
日本にとっては今のイランの情勢は良くないようだ。
欧米に合わさなければならない。なので独自の外交が出来ない。
第2次世界大戦後のメジャーの石油支配に一石を投じた。
イラン原油の買い付けを出光興産が行った。
当然メジャーの反発を買う。
がこの時は司法判断に委ね、日本は踏ん張ったようだ!
イランの歴史がある。
ペルシャ帝国である。
アケメネス朝はアレキサンドロス大王に滅ばされる。
セレウコス朝シリア、アルサケス朝パルティア、サーサーン朝となる。
ローマ帝国との対立。
中東は東西の狭間なのか???
分かり易く記述しているが、1回読んだ後は直ぐに忘れると思う!!
ムハンマドが登場して、イラン人の心をとらえる。
「平等」「統一」
イスラムは異教徒に対して税を取る。
それを逃れる為にイスラム教徒に改宗する??
パフラヴィー朝の皇帝(シャー)、モハンマド・レザー・パフラヴィーは親米だった。
CIAとFBIとモサドの協力を得て、国家情報治安機構「SAVAK」を創設し、SAVAKにより、シャーは「白色革命」の名の下、米英の強い支持を受けてイラン産業の近代化を推進する。
反体制勢力を弾圧した。
このころはイスラエルとも仲が良かった・・・・・・
良く言われていたのは、SAVAKがある限り、体制は潰れない!
それほど根を張っている組織だったようだ。
軍はアメリカの最新兵器を揃えていた。
独裁国は崩壊する時は早い!
ソ連邦、東欧、ユーゴスラビア、アラブの春・・・・・・・
もろくも崩壊する・・・・・・・
いまだにおかしい国も多い!
ホメイニーは「白色革命」に反対する。
イランの国民性とイスラム教を護る!!
革命は成功する。
著者が実際に市内の状況を比較している。
夜のネオンも少なくなっていた様だ。
少し息苦しかったようだ・・・・・
だからホメイニーが亡くなった後、少しは緩やかになったのだろう・・・・・
シャーの墓はエジプトにある。
ここを訪れる人は多いと言う。シャーの時代を懐かしんでいる。
今の生活が厳しいと言う事なんだろう・・・・・・
天然ガスの埋蔵量は世界で2番目で、石油は5番目と言う。
日本にとっては重要になる国のようだ。
反日の国ではない!
一度は行って見たい国であるが・・・・・・
イスラム国の関係上、アメリカがイランと協力する。
そう言う時代にもなって来ている。
頭が良くないのですぐに忘れると思うが、歴史・宗教・国内状況がよく分かる。
最近のコメント